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プロローグ
南歴1981年7月18日 24時03分01秒
南の都ヴェンデルにて...
「産まれました!!産まれましたよ!!ミラさん!」
「えぇ、ようやく産まれたのね。」
「はい!先生!先生!」
「おお、ついに産まれたのかね。」
ここは、南都ヴェンデルのある一家の家である。
ここの家の主人は、ボイド・オッルド国の役人をしている。しかし、仕事の為今はいない。
今ここの家にいるのは、ボイドの妻であるミラ・オッルド
ボイドお抱えの医者、ローリン・スミスと助手のアルパチア・モッカス。
のみであったが、今ここに新たな命が誕生したのであった。
「ねぇねぇミラさん!この子の名前は何にするんですか?」
「名前は、そうね、私の師匠の名前をもらってウルベル・オッルドにしようかしら。」
「ウルベル!なんていい名前なんでしょう!あぁぁぁぁ!ウルベル!いい子いい子かわいいわ!」
「その辺にしておきなさいモッカス君。悪いね、ミラ君。」
「いえいえ、そんなことないですよ!」
そんな会話が続き夜が明ける
そして、そんな彼ら彼女らはこの時この何の変哲もない少年ウルベル・オッルドの進む道を知らなっかった。