始まりの終わり
初めましての方初めまして、腐乱死体です。
以前、傭兵と戦場をやっていたのですがパスとユーザーIDそれからメールアドレスを忘れてしまい。ようやく思い出したので、向こうの垢を消してこっちに統合しました。
初めてのあいさつは0章の終わりまで一気に投稿するつもりだったのですが、途中の追加に少々てこずりまして、このようにずれ込んじゃいました。
では、最終話までお付き合いください。以前より少しだけ全体的に長くなっており新しい章なんかも追加予定です
まぁ亡命は成功したかに思えたのだが……どうもそうはいかなかったらしい……
大統領似合うために部屋に通された俺は大統領の隣の人物に目を丸くする。
「大統領てめぇもグルかよ!!」
大統領との面会の時に、我らがオペ子さんも一緒に入ってきたのだ…
これはもう一国VS俺で争ってもいいレベルだと思うのだが、どうよ?
「つうか、戦闘機使わないとここに来るまでにかなりの時間が…」
「あぁ夜明けの狼の技術者が、テレポート技術を開発したのよ」
技術部の連中がやっちゃったって言っている姿が、頭に浮かぶようだ。
「はっは、君たちは何で学校に行きたくないんだ?」
「実は俺たち…」
沈んだようにそういう相棒を見て、軽く目を細める。
あぁなるほどね。
「勉強したら死ぬ病気にかかっているんです」「銃を手放すと心臓麻痺を起こす病気にかかっているんです」
あれ?長年のツレだからこれで会っていると思ったのに。
「バカ二人…」
オペ子があきれたような声を上げる。
「君たちはオフの時はいつもこんな会話を?飲み物は何かいるかね?」
「大抵こんな感じだなぁ。あっコーヒーブラックで」
大統領が多分内線だと思うが電話をかけると、すぐに秘書の方がコーヒーを持ってきてくれた。
俺はそれをすするとゆっくりと、大統領を見る。
「君たちはまだ若いんだ…学校行って将来決めても…」
大統領が説得にかかろうとする。
「…俺はともかく、大将にはその道はないよ。大将が一般人に戻れば、今度は狩られる側になるからね」
大統領は目を丸くする。
「その話はいいとして、亡命は認められないか?」
「あぁ…君達には戦いから離れてもらえたら、幸いだと思う」
俺は軽く舌打ちする。
「まぁいい、はねやすめだと思って学生生活を楽しませてもらうことにするよ」
何を言ってもダメそうなので、俺はあきらめる。
「ふぅ上層人話がこれでやっとつくわ」
どういうことだろうか?
「実はこの件、要人の警護も含まれているのよ」
要人警護?皇国には優秀な公安や、旧自衛隊から引き継いでるアホみたいに強力な防衛力があるはず。
いちいち、俺等みたいなゴミ…傭兵に頼まんでもいいだろうに。
「上層部も以来受ける気満々でね?絶対嫌がるだろうって、止めたんだけど…」
彼女の笑顔を見て確信する。
「ははは、君達も苦労するね」
わかって言ってんのか?この大統領…
「苦労どころじゃねぇよ。まぁ退屈はしねぇけどな」
「これで退屈だって言ったら。罰が当たるぞ」
相棒のセリフに俺は軽く苦笑いをした。
うちの会社がチャーターした航空機に乗せられ、俺はため息をつく。
「それにしても、久しぶりに皇国帰る気がするなぁ。二年ぶりかぁ…」
相棒が隣でそんなことをつぶやく。
「だなぁ…」
「そういや、大将名前どうすんの?偽名使うのか?」
俺は軽く考える。
「以前の通り偽名だな。つか、あの国で本名使ったら何起きるか全く見当がつかん」
あの国では俺は失踪者扱いにされている。
タダの失踪者扱いならいいんだが、失踪したのが6歳の時らしく、メディアに取り上げられていたらしい。
そんなやつが15…9年ぶりに見つかったとなれば、これはもう騒ぎになるほかないと思う。
「たぶんオペ子も任務みたいなこと言ってたから、偽名の証明書用意するだろ」
「つうかまだ自分の親に会ってなかったのか?」
あ、やべこいつには会いに行くって言って外出したりしてたんだ…
「…いやーほら、何年もあってないと気まずくて…ほら髪の色もだいぶん違うし…」
「…まだ自分は人と違うと思っているのか?」
違うだろうよ、こんな化け物と他人じゃぁ天と地ほどの差があるよ…
「お前と俺とも違う。お前は天才で、俺は人工物なんだ…」
「まぁそういう考えなら、俺は何にも言わんよ。だけどな…大将…あんたは化け物じゃぁねぇ…俺が保証する」
俺はその言葉に何も返さない。
「まぁ、そうね…生物学的には、人間ね」
俺は軽くその声に軽く引く。
「ちょ、まてオペ子。なんでお前が乗ってる!!」
「そうだ、軽く恐怖しかないんだぞ!!」
散々なことを俺達は言う。
まぁ、散々なことをこのオペ子がやってきたのだから仕方ない。
「ひどいわねぇ乙女に向かって…」
泣き崩れるフリをする彼女を見て、目を軽く細める。
「乙女は人を振り回しません、ていうかお前腐ってるだろ!!」
何が腐っているというと、いろんな意味でだ。
「ホモが嫌いな女子はいません!!」
ねーよ。
そんな女性ばっかりだったら、俺は嫌だわ!!
「腐ってやがる。遅すぎたんだ」
有名な昔の映画から相棒が台詞を持ってきてつぶやく。
俺はそれを苦笑いしながら聞いていた。
「やっぱりお前も編入するわけね」
「えぇ一緒にいたほうが、何かと便利だし、何やら面白そうなことになりそうだしね?」
っちこいつは本当に・・・
「つうかもうそうそろそろ皇国領空だけど、今まで何してたんだ?」
「私たちの家の手配がうまくいっていないみたいだから、本部にホテルの予約を入れさせてたのよ。」
私たちの家ねぇ…言い方からして……
「まっいいか、予測の範囲内だ」
それ以上の追及をやめ、つくまであと数十分だが微睡に身を任せることにする。
寝れるときに寝る、戦場で生き残るための秘訣だ。
次回
「戦わされているじゃなくて、戦っているんだ」
「まぁ大将は食に関してはアクティブに動くからな」
「でもまぁ…こういうのんびりした時間も悪くはない」