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ある夏の日の少年の噺
――僕が悪いのか?
ダメだ…涙が止まらない。
こんなのって、こんなのってないだろ!
これが現実だなんて僕は信じない。そうだとしたらこの世界には神も仏もあるもんか!
できるなら…こんなことになる以前に戻りたいよ……
ははっ、はははっ……
死んでしまえ。こんな現実なんて僕もろとも死んでしまえばいいのに。そして生まれ変わって人生やり直したいよ……
神様ってのがもしいるんだったら哀れな僕の願いを一つでもかなえてみせてくれよ!
僕の部屋では僕の嗚咽交じりのそんな声が響いていた