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電脳サバイブ  作者: りとます氏。
フリーターと真夏日
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フリーターと真夏日(日常編?)

それにしても暑いな……


汗をだらだら垂らしながら、僕はジリジリと照りつける太陽を恨んだ。ここまで暑いと、冗談抜きで死んでしまうのではないかと思ってしまう…


今は仕事帰りで家に帰る途中だ。今日は仕事が少なく、午前中で仕事を終えることができた。おかげでもう帰ることができる。会社内では早く帰れるということでウッハウハだったのだが、外に出た瞬間こうして状況が一変したのである。


とにかく暑くて暑くてたまらない。あまりの暑さで本当に体が溶けてしまいそうである。

そんなことで前も見ずに近道の路地をダラダラと歩いていた。大通りに出たところで僕は異常に気付いた。


人がひとりもいない!?それに…車も一台も通ってないぞ!?それに…色がない!?町が白黒じゃないか!まさか!?なんで!!?普段ならこんなことはあり得ないのに!


普段なら大通りにはひっきりなしに車と人の波がごった返しているはずである。明らかにこの状況は異常だった。


ふいに後ろから足音がして振り返る。一人の女性がこちらに歩いてくる。すらりと背が高く、凛として整った顔つきに、軽くウェーブのかかった、腰まであるの茶髪が特徴的だった。ビシッとスーツを着こなしており、デキル女性というイメージがしっくりくる印象だ。人がいないことがひどく不安だった僕は、この女性がきてくれて安堵した。女性は僕の目の前まで来ると立ち止った。


「サカキ コウスケ様ですね?」

「はっ、はい!そうです!!!」


その人はイメージ通りいかにもデキル人というような、女性にしては低くハスキーな声だった。

なんか…ものすごくカッコイイ人だなぁ…なんてことを僕は考えていた。


「私はこういう機関の者です。」


そういってその人は名刺を差し出した。

えっと…?日本電脳世界研究所 広報招待担当、山村千鶴

名刺にはそう書いてあった。


「すいません、この機関ってどういう機関なんですか?それから僕にどういう用事があるんですか?」

「詳しく話してやりたいところなんだが、生憎今はあまり時間がない。あとでじっくり全て説明してやるから、とりあえず今は……お前には死んでもらうぞ。」




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