名古屋大学にて
OFUSE始めました。
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どんどんとダンジョンを攻略していった。現状、雪パが最適解になっているんだ。戦力で負けるとは思えない。強化されても、こっちがそれ以上に強化すれば、勝てない敵は居ない。……Bランクカードを手に入れる機会が無いのが辛い所か。もうちょっと機会があると良いんだけどな。
そんな感じで、ダンジョンを攻略していっているんだけど、その途中で、大学生と出会った。名古屋大学を拠点にして、ダンジョンを攻略しているらしい。漸くと大学生に会えた。これで話はもう1つ進むことが出来るとは思う。
「そんな訳で、大学生に会いました。これから名古屋大学に飛びますか?」
「そうだね。これ以上のダンジョンの情報は、丸被りになるだろうし、日暮里君に行ってもらう事になる。交渉は任せてもいいかい?」
「任されました。まあ、そこまで警戒する様な事でも無いとは思いますけど、用心はしないといけないですからね」
「味方なんですよね? 用心する様な事なんですか?」
「何度も言うけど、教授って偉い人なんだ。その人と対等に話をしようと思ったら、ある程度の知識は必要になる。こっちの知識はそこまで多くない。けど、高沖君のお陰で、ある程度の知識はあるからね。それに、お土産も沢山用意できたし」
「経験値ダンジョンの攻略は順調です。それの宝箱の中身を、大量に持っていくつもりですから。未発見のものが多ければ多いほど、交渉のカードになります。向こうも経験値ダンジョンを保有しているとは思いますけど、それでも、こちらの宝物だって多いですからね」
「はあ。まあ、良いですけど。それじゃあ、飛んでいきましょうか」
そんな訳で、名古屋大学へ。学生が中心になっている可能性もあるけど、頭脳は教授連中の方がって事になるだろうし。大学生が運営しているって方が珍しいとは思うんだよな。教授たちが陣取るというか、指揮官としては優秀なんだろうし。
そもそも大学生に運営が出来るのかって疑問もあるからな。大学生で、勢力作りに躍起になる人は少ないとは思う。自分が主人公なんだって思って、行動するのが普通だとは思うからな。
まあ、主人公は俺なんだけど。転生までしているんだ。その辺は隠すけど、転生までしていて、こんな事態になって。主人公じゃない訳がないよな。詳しい事は知らないけど、そうじゃないとおかしいだろうって属性もちなんだからな。
名古屋大学は、それは大きな施設だった。何というか、前世の大学よりもデカいんじゃないだろうか。大型の実験道具なんかもあるのかもしれない。……前世の名古屋大学は知らないんだけどな。あったのかどうかも知らない。そもそも自分が通ったことがある大学でも無いんだ。そんな事が解るのかって話でもある。
「大学生が多いってのもありますけど、普通に避難民が生活してますね。学祭みたいな感じで」
「大学生にとってはお祭りでしょうからね。無理もありません。まあ、世界的な危機なんですけど。それよりも、適当に話を聞きましょうか。教授たちに会わないといけないですし」
そんな感じで、適当に話を聞いていく。どうやら教育会館という場所があるらしい。そこで陣頭指揮を教授たちが執っているという情報が手に入った。
順当にいけば、そうなるだろうなって感じだな。教授たちが指揮を執っているとして、何処までの情報が手に入るのか。それで、方針が変わるなんて事もあるかもしれないし。
「君たちが西側の避難所で、ある程度大きな所なのか?」
「大きくはありませんね。ですが、ある程度の攻略を進めている所です」
「ふむ。生き残るためにではなく、攻略のためだと?」
「そうですね。戦力としては、高沖君がメインになりますけど、避難民たちも、ダンジョンを攻略して、どんどんと力をつけて貰っていますし、ゆくゆくは、戦力としたい所ではありますが」
「まあ、無理にとは言わんよ。難しいだろう。非日常に慣れていないと、ままならないだろうしな。その点、大学生は元気だ。動く動機もあれだが、積極的に活動してくれる子たちが多い」
「でしょうね。好奇心の塊のような年齢ですし。こちらは病院が拠点と言う事もあって、元気な人は少ないですからね」
「何、それでも攻略に乗り出しているだけ凄いとは思うぞ。……もう少し探りを入れたい所ではあるが、この状況下だ。腹を割って話をしようじゃないか」
「おや? よろしいので?」
「今の状況をどのように見ている? それが全てであり、今のままでは流石に厳しいのだよ」
「こちらとしては、地球を救いに行くためのダンジョンを探している真っ最中ですね。最高戦力もBランクカード止まりですし、まだまだ戦力として強化をしていかないといけないとは思っているのですよ」
「Bランクは即戦力だ。……今、大学生の多くが、Bランクカードを所持しているが、戦闘力を上げるのに苦労をしている。時間はそこまでない。現在進行形で経験値を稼いでいるが、時間的な余裕が無いのだ」
「時間的な余裕が無いというのは、どういうことなのでしょう?」
「こちらは地球の元にアクセスするダンジョンを見つけ、既に攻略済みになっている。……その事で解った事があるとすれば、恐怖の大王の封印が後184日で解けてしまうという事が解っている」
「……184日。それは短いですね。ですが、Aランクカードは無いのですか?」
「無い。Aランクは少々特殊なのだ。敵として出てくることはまず無い。そして、カードも落とさない。恐怖の大王と戦うには、Bランクカードが最大の戦力になる」
「それは、辛いですね……。こう言ってはなんですが、名古屋大学にはAランクカードが数枚はあるという計算で居たので」
「数枚はある。……問題はAランクカードへのアクセスが難し過ぎると言う事だ」
「……というと?」
「端的に言えば、ダンジョンの宝箱から得られるものを、特定のカードに与えれば、Aランクカードを手に入れることが出来る。傾向や嗜好は不明だ。何を基準にして、そうなるのかが解らない。こちらにいるAランクカードも、神話や民俗学的な考察とは無縁の存在に変化したからな」
「……それは厳しいですね。ですが、それなら協力できることはあるとは思います」
「というと? ダンジョンを周回するだけなら、大学生でも事足りるが」
「こちらは、経験値ダンジョンを保有しているからです。ボスでもない魔物を倒しても、必ず宝箱を落とし、更には経験値もかなり稼げる。そんなダンジョンを保有しております。なんでしたら、こっちの宝物を預けようと思っていましたからね」
「やはりあったか。こちらでも探しては居たのだが、経験値ダンジョンは見つかっていない。それがあるのであれば、学生のレベル上げも簡単になるだろう。使わせてもらえるのかね?」
「使用許可は出せます。宝物も引き渡しましょう」
「正直なところ、助かるが、見返りに何が欲しい? タダとは言わんのだろう?」
「確実に地球を救ってほしいというのが1点。京都大学に行くための道中に、恐怖の大王の眷属が居る可能性があるので、それの討伐に協力してほしいというのが1点です。京都大学にも、それなりの戦力は居るでしょうし、交流を持っておいた方が良いとは思います」
「恐怖の大王の眷属か。こちらでも把握している。こちらは既に5体の眷属を葬っている。そちらはどうなのだ?」
「高沖さんが1体倒しました。……ですが、地上を歩いている可能性がある西側については、放置しているのが現状です」
「確実に恐怖の大王の眷属だろうな。奴らは何処にでも現れる。ダンジョンの道中に居る事もあれば、ボスと入れ替わることもある。地上を練り歩くこともあるのだ。偶然ではあるまい。何かしら意図を持って動いているに違いない」
「こちらとしては、京都大学とのアクセスを邪魔されない様にして欲しいのです。何とかなりませんでしょうか?」
「何とかしよう。対策を練る必要があるな。……何処までの情報を出せるのだ?」
「恐らくは魅了や洗脳系の王だとは思うのですが、詳細は解らないのです。そもそも戦闘をしに行った人たちが、軒並み帰ってこなかったので、そういう感じの王なのではないかと思っている所です」
「対策必須の眷属だな。魅了や洗脳に耐性がある学生を出そう。それなら何とかしてくれるだろう」
「ありがとうございます。それでは、ダンジョンの情報を交換しておきましょうか」
「地図に記載する。こっちの情報も持っていってくれ」
そんな訳で、案外協力的だったのが意外だった。……ただ、後半年で恐怖の大王の封印が解けるというのは、衝撃的なニュースだ。半年って、もうすぐじゃないか。何とかしないといけないとは思うんだけど、どうすれば良いんだろうな? 何とかしないといけないのは解り切っているんだけど、どうしたものか。




