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魔導人形は今度こそ君を救いたい  作者: 八雲かぐら
1/1

第1話救えなかった君へ

俺は、幼馴染を見殺しにした

くだらないことが原因で。


それから俺は、ここにくるようになった


あいつと、最後に話した場所で。


俺はいつものベンチに座って

ただ空を眺めていた。

あの日は、もう変わらないのに...


ふと、横断歩道に目をやった。


そこで、

――時間が止まった。


幼馴染と同じ顔をした女子高生がいた。

「え...」

とっさのことで頭が混乱する

幼馴染が生き返ったいや

そんなはずは...

もし生きていたら女子高生なわけがない。

でも全く同じ顔だ、雰囲気もどことなく似ている。


でも違う、明らかに”様子”がおかしい。


その瞬間――

彼女は、走ってくるトラックの前へ踏み出した。


気づけば、俺は飛び出していた。


ドカン、と鈍い音が響く

体が宙をまう感覚がある

地面がゆっくりと近づく

俺の視界は、衝撃とともに暗転した。


――明るい

「――――」

何か...

声が聞こえる。


ここはベットだろうか。

体を起こす

まわりが明るく視界がくらむ

時間がたちだんだんと視界が晴れてくる。


目の前には、まばゆい光を放つ魔法陣の周りを神官の服を着た人たちが取り囲んでいる光景が見えた

その中にひときわ目立つ衣装を着た端正な顔立ちの女性が立っていた。


いや、

それよりもここはどこなんだろう?

その前に事故はどうなった!!

すぐに、ここを出なきゃ体を動かそうとする

――動かない

それよりも力がうまく入らない

それならと思い、周りを見渡す

近くにあった、

ステンドグラスに差し込む光の中、ガラスに反射した自分の姿が映し出される。

そこには、

長い銀髪の少女のような顔が映し出される

「―――え?」

理解が追い付かない

...誰だ、これ。

頭の整理がつかないまま

またさっき見ていたほうに視線を戻す。


ひときわ、目立つ衣装を着た端正な顔立ちの女性が

こちらに気づいた。

目を見開き、驚いた表情でこちらを見ている。

すぐ正気を取り戻したようで、慌てた様子でこちらに駆け寄り

頬に顔が触れそうな位置まで顔を近づけてくる。


近い

思わず目をそらしてしまう

「―――」

何かを話している?

ただ何を話しているのかわからない。


そこで脳内に無機質な機械のような声が鳴り響く


―――翻訳魔術を起動します


さっきまで聞き取れなかった言葉が聞き取れるようになる

「なぜ...魔導人形が動いて...」

女性が何か言う次の瞬間...


魔法陣のほうからけたたましい声がなり響く。

「おいだれか!!血を用意しろ、あと回復魔法を使える奴は早く手伝え!!」

思わずそちらのほうに目を向ける


その瞬間

時が止まったように感じた

その顔は、

さっき助けようとした、幼馴染の顔に似た女子高生が魔法陣の真ん中に血だまりを作って

倒れている

その周りを、多くの神官が取り囲んで何かを唱えている


またかよ。

また、おれは間に合わないのか…

そんなのは嫌だ

――早く助けなきゃ

鉛のように重い身体を無理やり起こして起き上がり

女性を押しのけて、神官を押しのけ

女子高生のほうに向かう


また脳内に無機質な機械のような声が鳴り響く


回復魔術をきど――

その声が鳴り響くよりも早く声を出す

「起動する!!俺の全部をあげるから!

だから、早くこの子を助けて...」


その瞬間、眩い光とともに

少女の体がみるみるうちに再生し始める

体の力が抜ける。


体の力をほとんど使い果たしたとき。

何か失ったような気がする


少女がゆっくりと目を覚ます

「よかった...」

ほっと胸をなでおろす

安堵のせいかどっと睡魔が襲ってくる

意識が暗く沈んでいく。

女子高生が何かを話そうとしている

「...ひか」

言葉を聞き終わる前に

俺は意識が途絶えた――

この作品はカクヨム・ハーメルンにも掲載しています

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