第十話
遅くなってしまい、本当に申し訳ございませんでした。そして、文字が短くてすみません。
ホールのさらに奥にある大きな扉の奥に、丸い大きな会議机が置かれている。
その会議机の上には一定の間隔で様々な色の札が並べられている。
黒・金・緑・赤・水・紫・ピンク・青・白 と。
それぞれの札のところには、札とリンクする髪色の人物たちが座っている。
その人物たちは喋ることもせず、皆黙っているだけだった。
しばらくして、黒の髪色をし、仮面をつけた執事服の人物が口を開いた。
「皆さん、集まっていただきありがとうございます。かなり時間がかかってしまいましたね。それでは、会議を始めましょうか。」
その人物は、文字を空中に浮かばせて説明をしながら、会議を続ける。
時折、見たことがある図や画、本、模様などが浮かんでいた。その中に、時計も浮かんでいる。
その時刻は、『2***年**月**日**時**分**秒』。
会議では他にいる者たちもその人物に質問したり、意見を述べたりを繰り返している。
その人物は意見を聞きながら、文字をどんどん浮かばせていく。
浮かんでいる文字にはこう書かれていた。
『最近、お客がたくさん来る。お客は全員館内に入れ、灰に変えるかして瓶に詰め、保管すること。館内の地図を誰かが作ること。…』
その人物たちは、どんどん会議を進めていく。
ある内容で真剣に意見を交換している途中で、館の入り口の音が開く音が響いた。
その音に気付いたその人物たちは、浮かんでいた文字たちを片付けると会議自体を隠すように、その人物だけが扉の方へと歩いて行った。
誰かが言う。
「この館、なんでこんなに綺麗なの?外は古びたただの館なのに…」
「きっと、オバケか何かが住んでるんだよ!早く帰ろうよ!危ないって!」
「いいじゃん!オバケがいた方が僕たちには好都合だよ!」
「もし○されたら…?」
「そんな運命だったってことだよ」
「そっか。」
「うん。でも、僕たちなら受け入れてもらえるかもしれないよ。だって…」
「吸血鬼だから」
入口の方で、二人の子供が手をつないで喋っていた。




