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#8 合宿の準備

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!

俺「俺が言えたことじゃないけど、やっぱり勇気だけじゃないか?

  告白が成功しても失敗してもその後のことを考えるよりも

  目の前のことを優先した方がいいんじゃないか?」


大和はその後、少し考えて俺に向き合う。

大和「だよな………考える材料になったよ。ありがとう」

彼はそう言って、俺とは別の方向に帰っていった。


翌週、合宿の準備をすることになった。

琴葉「ついに来週が合宿かぁ~!楽しみ~!」

大和「だよな。そういえば、昼食まあまあ豪華らしいよ」

琴葉「そうなの!?それも楽しみ!」


琴葉が笑うと大和もうれしそうだ。そりゃあ好きな人だからな………

というか、前に話した通り大和は告白する勇気が足りていない。


そう思っていると、大和がこちらへ来て………

大和「………お前の話も含めてさ、告白する勇気が出たんだよ」

俺「そうか。ついに言うときが来たってことだな」

大和「………そうだよ……でもすごく怖いんだ………」


告白したことがないからわからないけども、確かにこれまで友達だった

人から"告白"されたらそれからどうやって接していけばよいのか………

告白"する側"も"される側"も複雑な感情になる。それが告白というもの

なのだろうか………そう考えていると………


咲良「……大和、告白するんだってね……」

まるでそれが事実かのように受け入れる咲良。

俺「………会話を聞いていたのか」

咲良「うんん、朔に言う前に大和が私のところに来て相談したの。

   それで"告白したら?"ってアドバイスをして」


俺「っ……咲良は本当にそれでいいのか……自分の気持ちを押し殺しても

  その恋を成功させたいのか?」

俺がどうこう言える人ではない。そんなことわかっている。

ただ、彼女の本当の本当の気持ちなのか確かめたかった。


咲良「………っ、大和のことは好きだよ………だけど、その気持ちが

   伝えれないままでもいいからだからこそこうやって彼の恋を

   応援しているんだよ。きっぱりあきらめたんだよ………」

彼女の声が震えているのがわかった。


俺「それはあきらめれていないだろう!」

俺が少しばかり強く言うと彼女は唇をかみしめる。

俺「それくらい、咲良が一番わかっているんだろう。

  そんな恋愛で納得しているのか!」


咲良「………もうこれは私が決めたことだから………

   朔が首をツッコまないで!!」

彼女はそう言ってその場から去って行ってしまった。

俺はその場に立ち尽くしたままだった。


大和「……」

そのとき、大和と目線があった。そして複雑な表情で咲良を追った。

おそらく全部を彼に見られていたのだろう………


そんないざこざが起こってから数日後………

合宿が近いというのに、俺たちのグループは最悪な空気になっている。

状況を知っているのは、俺と大和そして咲良この三人。

最初こそ、琴葉が"どうしたの?"や"何かあったの?"なんて言っていたが

その空気間でわかったのかますます口数が減っていってしまった。


もとはと言えば、俺が口出しをしてしまったのがわるかったな……

放課後、俺は咲良を呼び出して謝った。

俺「ごめん、咲良の気持ちも考えずにあんなことを先ばしちゃって……

  ただ、本当に咲良の気持ちがそれでよかったのか確認したかっただけだ」

咲良「………私こそ………恋って難しいね」

俺「だな」

そう言いながら俺たちは笑いあった。


咲良「それと……大和に好きだってことが気づかれた」

俺「………まじか……」

俺と咲良が言い争っていた当日、それこそ大和がいたから

気が付かれるのは時間の問題だと思っていた。


咲良「うん、それで……朔の言葉で告白したの……」

全く予想にしなかったことを発する咲良。

咲良「もちろんそれこそ驚いていたけどなんだかんだ数年過ごしているからさ

   最終的には振られちゃったけど私はもちろん彼の恋を応援するし

   彼もいつも通りで接してくれるって言ってくれたから」


俺たちが気まずい空気になっている間にそんなことがあったとは………

俺「なんだかさ、このグループでこうやって気まずくなったの初めてだから

  いろいろ困っちゃってさ……しかも、近々合宿もあるし」

咲良「だよね。やっぱり私たちって案外仲がいいのかも」

俺「案外じゃなくてもちろんだよな。それで、こうやって謝れて

  よかったよ。また合宿のときからもよろしくな」

咲良「もちろんだよ!」


翌日、俺たちの空気がもとに戻ったのかグループの雰囲気も元に戻ってきた。

良かった。これが、合宿中も続いていたら最悪なことになっていたな……

そんなことを考えていると、大和が話しかけてくる。


大和「朔、お前咲良が俺のこと好きだってこと知っていたのか?」

俺「………ああ、一番最初に相談されたからな。一体どうなることやら

  と思いながら見ていたが」

大和「そうだったのか。なんだか複雑な感情だよ」

俺「だろうな。まあ、結果としてはお前が振った形だけどでも

  お前にはお前の恋があるだろう。まずはそれのきりをつけてからだ」

大和「まさに朔の言う通りだよな。俺頑張るよ!」

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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