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#3 恋愛相談

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!

高校生活が始まってから数日後……ついにがっつりと授業が始まった。

少し鬱な気持ちで授業に取り組み始める。


その日の放課後、大和に話がしたいと言われて呼び出された。

下校をしながら大和がぽつりとしゃべりだす。

大和「悪いな呼び止めて……」

俺「大丈夫だよ、今日は特に塾とかもないし」


大和「その……恥ずかしい話なんだけどさ少し聞いてくれないか?」

俺「なんだよ、大和がそこまで言うなんて珍しいな」

大和「俺さ………琴葉のことが好きなんだよ」

彼の言葉に俺は少しだけ目を見開いた。


俺「……なるほど、やっぱりそうだったのか……」

大和「えっ!?朔、もしかして知っていたのか?」

俺「ああ、お前はわかりやすかったぞ。おそらく恋愛好きの咲良と

  杏にはすでにばれていると思うぞ。知らんけど……」

大和「………まじか、俺そんなにわかりやすかったのか」

がっかりしてそういう彼に俺はうなずく。


大和「それで、俺どうした方がいいと思う?」

俺「……恋愛をしていない俺がどうこう言えた話じゃないけど

  正直彼女の反応的に五分五分なんだよな……」

大和「……それはどういうことだ?」

俺「前にショッピングモールに行ったときになぜか恋バナになっただろう」


大和「ああ、そんなことあったな……でもそれで何がわかるんだ?」

俺「全員の反応を見ていたところ目線をきょろきょろさせていた。

  そりゃあもしこのグループ内に好きな人がいるならその行動を

  とるのも不自然ではない。その時に、琴葉がお前の方を見ていたか

  と言われると……という形だ」

大和「俺じゃなかったとしたら誰なんだ……」


少しばかり表情が険しくなった大和が問い詰める。

こいつ、恋愛に関してはかなり容赦がないのかもしれないな……

このグループで恋愛のことをほぼ話したことがなかったから

彼のこの姿を見るのは始めてだ。


俺「それは知らないが、おそらく今のままでは告白しても

  振られるだけという一番最悪なパターンが待っていると思う

  そこで提案なんだが、なるべく二人で過ごすようにしたらどうだ?」

大和「つまり俺と琴葉の二人で出かけるっていうことか?」


俺「ああ、その通りだ。俺とお前と琴葉は幼馴染でよく遊んでいただろう

  俺が適当に予定を入れておけばそこからは二人きりパターンだ。

  この提案についてどう思う?」

大和「……悪くないな……その作戦手伝ってもらっていいか?」

俺「ああ、もちろんだよ。実行させるのはいつにする?」


俺の質問に彼は少しだけ考えてこういう。

大和「テストとかどう?中学でも図書室で勉強をしていたし」

俺「……それはありかもな。おそらくだが、咲良もいるがどうする?」

大和「……彼女にも事情を説明すれば協力してもらえると思うけど……」

俺「……確かに咲良なら恋愛好きだからやってくれそうだな……」

大和「じゃあ、それで決定で!テスト週間よろしくね!」


そうして大和と俺の恋愛相談は終わり、恋愛作戦が実行されることとなった。

翌日、昨日の作戦を咲良に伝えるために放課後に呼び出した。

咲良「珍しいね、二人で話がしたいなんて……」

俺「ああ、ちょっとな……恋愛の話なんだが……」

咲良「………もしかしてわっ……私に」

俺「……期待させて悪いけど思っていることと違うと思う」


俺がそう伝えると頬をさらに赤くさせて文句を言い始める。

咲良「なっ……なにそれ!期待した私がバカみたいじゃない!!」

俺「……実際にそうなんじゃないか」

咲良「っ……も~……それで恋愛の話って何なの?」


さっきまで怒っていたのがウソかのように彼女は話に食いつく。

やっぱり彼女は恋愛の話が好きなのだろう。

俺「昨日、大和から相談があって好きな人と距離を縮めたいから

  手伝ってくれないかって。それで咲良もよかったら協力してくれないか?」


俺が昨日の出来事を伝えると咲良は少し驚いたような悲しいような

なんとも言えない表情で俺に

咲良「……すぐに答えを出すことはできない……なるべく早く伝えるから

   少しの間、待っていてくれないかしら?」

俺「……ああ、わかったよ。なるはやでよろしくな」


咲良と別れた後、俺はいつもの通りを歩く。

しかし何か腑に落ちない彼女の言い方が気になって仕方がなかった。

……俺は前の恋バナの話を呼び起こす……確か、咲良も好きな人が

いるって言っていたよな……もしかしてだが、それは大和のことで

好きな人の恋愛に協力するかそれとも自分の恋愛を優先するか

迷っているのではないだろうか……


それが本当だとしたら彼女は相当思い詰めているだろう……

あくまで俺の予想だが………グループ内恋愛はかなり複雑になっている。

しかし、そんなことを今の俺が気にしてもどうにもならない。

とりあえずは彼女の返事を待つだけだな。


翌日、大和に対して"咲良に協力してと伝えたが考える"と言っていたと

伝えた。もちろん彼から"なんで?"と考えていたがそこは適当に

言葉を濁してなんとか理由を言った……彼女の答えがどうなるか。

それによって変るな。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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