#23 水族館~前編~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!
待ちに待った夏休みが始まった……とは言っても最初の一、二週間は
宿題に追われる日々だ……これだけの課題の量終わる気がしない……
そして夏休み三週間目は、家族と旅行の計画が立てられている。
太陽が照り付ける日……これまで立ててきた作戦を実行に移す日となった。
そう、水族館デートが行われる日だ。自分の恋愛じゃないとはいえ
少しだけ楽しみになっている。
集合場所へ行くとすでに杏と唯人がしゃべりながら待っていた。
これは、最初からいい感じではないだろうか……
二人にバレないようにしながらこっそりと近づく。
そして数分後、大和が来たタイミングで俺も"偶然"を装って
二人のそばに行く。この作戦を知っていないのは大和だけだ。
そんな大和だが、空気を読まずにいきなり"二人ってそういう関係?"と
デリカシーのない質問をぶっこんできた。
すると、二人は"そっ、そんなんじゃないよ"と顔を真っ赤にしながら
目を合わせようとしなかった。
自分が原因だと思ったのか大和は黙ってしまった……
ああ~……なんとも言えない空気が俺たちの間には流れた。
するとやっと、琴葉と咲良が集合場所へやってきた。
俺たちの今の状況を察したのかかなりテンションを上げた琴葉が
琴葉「じゃあ行くよ~!」
先陣を切って駅へ向かう。ここから電車で十五分程度の場所に水族館は位置する。
咲良「ふぅ~、涼しい~」
そう言いながら咲良は手で風を起こしていた。
車内の冷房が汗をかいた俺たちを冷やしてくれる。
周りを見ると、夏休みということもあってか学生の姿が多かった。
電車に揺られること十五分、目的地である水族館に着いた。
琴葉「やっぱり大きな水族館だね~!」
到着そうそう上を見上げながらそういう琴葉。
確かにその通りでじっくり回っていると一日が終わってしまいそうなくらいだ。
入場券をもらって俺たちは中へと入っていった。
最初に来たところは、海に住む小動物系だ。
咲良「小さくてかわいい~」
琴葉「だよね~、カクレクマノミだって!こういう動物って
やたらとカタカナが多い気がするんだけどどうしてなんだろう?」
そんな疑問をぶつけながら俺たちは先へと進む。
ちなみに、先頭に唯人と杏を配置しそこから少しだけ距離を離して俺たちが
着いて行っているということだ。そして今日の作戦を知らなかった
大和にも教えて協力してくれることになった。
おそらく二人は二人以外が自分たちをくっつけるためにこの作戦を
計画したとは思ってもいないことだろう。
続いてやってきたコーナーは暗いところに住む動物たちだった。
ここのコーナーにいる動物たちはコウモリが多い印象だ。
こんな暗いところで生活していて大丈夫なのだろうか?
杏「っ、キャッ………」
いきなり動物が動き出してビビったのか杏が小さな悲鳴を上げて
唯人に飛びついた。それを見ていた俺たちは驚きの表情だった。
あれほど消極的だった彼女がボディタッチを超えて
飛びつくという行為に至った……相当、すごく驚くことだ。
唯人「えっ、ちょっ……」
いきなり飛びつかれて驚いた唯人が少しだけ困ったような声を発する。
そして我に返った杏が唯人からどき顔を赤くしながら謝っていた。
唯人の方も、"大丈夫だよ"と言って顔を赤くさせていた。
"さっさと付き合っちゃえばいいのに"なんて思いながら次のエリアへ。
さっきまで暗いところにいたため目がチカチカするが
現在俺たちは海の魚たちがいるところにいる。
大和「こういう海にいる感じの展示の仕方いいよね」
大和が言っているのはよくアニメとかでもあるような"360度"水槽の
ような場面だ。俺たちはその通路にいる。
辺りを見回してみると夏休み中と思われる学生のカップルや
家族連れの人が見えた。またそれを囲むようにぐるっと水槽がある。
唯人「海の生き物ってこんなに多いんだな」
杏「だっ、だね……あっちいかない?」
杏はそう言って唯人の服の裾を引っ張りながら案内する。
咲良「……杏には手をつないで案内しろって言ったんだけどな~……」
俺「それでも、消極的だった杏からしたら大きな成長だと思うぞ」
咲良「それはそうだよね。それに唯人も嫌がっていないみたいだし」
俺「そりゃあ、当たり前だろう。自分の好きな人が服を引っ張って
案内してくれるなんて……最高すぎやしないか?」
咲良「……男子ってそういうのが好きなんだ」
俺「いやいや、あくまで俺の仮説なだけだぞ」
そう話をしているうちに唯人と杏は先へ進んでしまっていた。
急いで俺たちは二人の後を追った。
そして数分後、なんとか二人の姿を捉えてトイレ休憩とする。
トイレから戻ってくるなり琴葉が俺に話しかけてくる。
琴葉「かなり回ったと思ったのにマップみたらまだ四分の一も
回っていないんだね。やっぱりかなり広い水族館だね」
俺「だよな。もしかしたら動物園の方はいけるかいけないか
わからない時間くらいになりそうだな……」
琴葉「うんん、別に動物園は行かなくてもいいけどね、十分楽しいし!」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




