#21 夏休み前の会話
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!
夏休み突入まで残り一週間……ここまでくると暑さが本気を出し始める。
それと同時に残りの授業へのだるさが浮き彫りになってくる。
琴葉「はぁ~……一日が長いよ~」
琴葉も俺と同じような気持ちで嘆いている。
そんな長い長い授業が終わり帰ろうとしているとまたまた咲良に呼び出された。
"またかよ……"なんて思いながら杏と一緒についていく。
俺「それで、今日は何をするんだ?」
咲良「いや、今日は特に何もしないよ。ただ杏に聞きたいことがあってね」
にやりと少し不気味な笑みを浮かべてそういう。
俺「なるほど……それに俺は必要か?」
咲良「それで杏、ずばりで聞いちゃうけど唯人のどこに惚れたの?」
杏「えっ!?あっ……えっ……」
俺の質問を華麗にスルーされて杏に話を振る咲良。
咲良「好きになったってことはそのきっかけがあるってことでしょ!」
さらに興奮した咲良は杏に詰め寄る。杏は苦笑いをしながら
杏「……ゆっ、唯人いつも周り見てくれて助けてくれるし……
優しいし……かっ……かっこいいし……」
恥ずかしそうにもじもじしながら言う杏。
咲良「確かに周りを見れるから私もまとめるのが助かるよ~」
俺「全然アドバイスになるかわからないけど告白するときに
その気持ちを伝えてみれば?結果が変わったりするんじゃないか?」
咲良「確かに!朔も恋愛についてわかってきたみたいだね!」
杏「でっ……でもそんなこと恥ずかしくていえない………」
咲良「でも今私たちの目の前では言えたんでしょ!ならいけるよ!」
杏「……ほっ、本人の前だとどうしても無理……」
俺「でも唯人と一緒に話しているときは俺たちと話している
ときよりも話しやすそうだが?」
咲良も俺と意見が同じなのかうなずいて聞く。
杏「そっ、それも唯人を好きになったところかも………」
さらに恥ずかしく赤面する杏。
咲良「やっぱり杏って恋する乙女って感じだよね~!」
そう言いながら咲良は杏の頭をなでる。
俺「まあ告白するまで時間があるから練習してみたら?」
咲良「確かに!そうだよ!付き合えるかもしれないよ!」
咲良もそう言って後押しをする。
杏「でっ、でも唯人と私はつっ、釣り合わないし……」
咲良「も~、そうやって自分を見下しちゃダメ!
釣り合う釣り合わないは杏じゃなくて唯人が決めることでしょ」
咲良ってやっぱり恋愛慣れしているんだよな……
すごいなって関心をしているとそこまで恥ずかしがっていた杏がいきなり
咲良に質問を投げかけ始めた。
杏「じゃっ、じゃあ宮里さんはどうして水野原さんのことを好きに
なったんだ?私にも聞いたんだから答えれるでしょ」
咲良「……私の場合は、どちらかといえば一目ぼれなのかな?」
さっきまで勢いがあった咲良は自信がなさそうにそういう。
咲良「転校当時は"恋"っていうことを知らなかったけど年齢が
上がるにつれて"恋"ってこういうことなんだなってわかって。
正直、彼の何を私が惹いたのかわからないの」
杏「そうなんだ……」
そう話が一区切りすると一斉に二人が俺の方を見る。
俺「えっと……どうしたんだ?二人して……?」
咲良「いや、朔が恋をしていないのは知っているけど私たちの
会話だけ聞いて帰るのは卑怯じゃないかなって思って」
杏「そっ、そうだよ。気になる人とかいない?」
俺「……何回言ったら気が済むんだよ……だから俺自身生まれてこの方
"恋愛"はしたことがないんだぞ」
咲良「でも、"あっ、この人かわいいな"とか思ったことないの?」
俺「俺もそこまで鈍感じゃないんだからさすがにわかるって。
これまで一回もないぞ」
咲良「……それ本当に言ってる?鈍感じゃないって?」
俺「ああ、本当だぞ」
すると咲良がジト目で俺を見てくる。杏も俺をにらみつけるような表情だ。
俺「えっ?なんか間違っていること言ったか?」
杏「……やっぱり伊庭さんって恋愛はまだまだじゃないのかな?」
咲良「うん、杏の言う通りだよね」
えっ、俺なんか悪いこととか言ってしまったのか……?
咲良「だから、恋愛ってことを経験していないんだよきっと……」
杏「だね」
そう激しく同意する杏。なんかさっきと違って二人とも俺に対して
あたりがひどくなったぞ……本当に心当たりがないんだが……
結局あれから、二人は何も教えてくれずに帰ることになってしまった。
翌日、俺が登校すると何やら琴葉と咲良が話していた。
この光景はよく目にするのだが琴葉は少しだけ恥ずかしがっているように
見えて、咲良の方は半ば呆れているような感じに見えた。
そして、俺を見つけるなり少し不自然に挨拶をしてくる。
俺「俺が来る直前まで何か話していたがどうかしたのか?」
咲良「いや、なんでもないよ。二人だけの秘密だから」
咲良がそういうとまた恥ずかしそうにしながら琴葉小さな声で
琴葉「そうだよ……」
俺「まあなんでもないなら、いいが……それよりもあと一週間切ったな!」
琴葉「朔ってすぐに話題を変える癖があるよね……」
そういうと咲良がまたジト目で見てきた。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




