#19 ショッピングモールへの付き添い
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!
その後、テストがありテスト明け初の土日。俺は私服で身を包み
集合場所であるショッピングモールへと向かった。
俺「わるい、待たせた?」
琴葉「うんん、全然待っていないから大丈夫。じゃあ行くよ!」
彼女は花柄のワンピースに身を包み楽しそうに向こうの方へかけて行った。
最初に着いた場所は"洋服屋"だ。付き合うのは全然いいのだが
どうしてファッションセンスが全くない俺を連れてきたのだろうか……
琴葉「あっ、これかわいい!どうかな?」
俺「えっ、ああいいんじゃないか?」
女子に面と向かって"かわいい"ということができず俺はそう言う。
琴葉「もう少しどういうところがいいか言ってもらわないと困るよ!」
俺「……そう言われてもな……似合っていていいと思うぞ」
俺がそういうと琴葉が顔を少しだけ赤くして"試着してくる!"と言って
試着室へ飛び込んでいった。
しかし相当慌てていたのか"ガンッ"とぶつかった音がして試着室から
琴葉の悲鳴が上がった……全く、騒がしいやつだな……
数分後、やっとの思いで着替えることができたのか琴葉がやってきた。
琴葉「どっ、どうかな?」
俺「お~、やっぱり思った通り似合っているぞ」
琴葉「あっ、ありがとう。じゃあ今度はこっちに着替えてくる」
そう言って一着の服を選び再び試着室へ向かって行った。
なんか、いつもの琴葉じゃないような気がするけどまあ洋服選びが
楽しくて浮かれているだけか、と納得して彼女が来るのを待つ。
数分後、今度はすらりとしたデニムを履いた琴葉が戻ってくる。
俺「いつもの印象と変わって大人っぽくていいと思うぞ」
琴葉「それいつもだったら子供っぽいって言いたいの?」
俺「実際、俺たちは子供だろ?」
琴葉「……も~!そういうことじゃないって!!」
そう言って琴葉は試着室へ戻っていった。
数分後、私服の姿で琴葉が戻ってきた。手には、一番最初に試着した
服だけが残されていた。
俺「二着目の服とかは買わないのか?」
琴葉「確かに二着目もよかったけど朔の反応が良かったのは
一着目だしそれにそこまでお金ないからね」
なぜ俺が関係するのがわからないが確かに高校生が
買うのがせいぜい一着が限界だろう。
そして次に連れてこられたのはまさかのゲーセンだった。
このショッピングモールはかなりデカいため基本なんでもある。
しかし、まさかの二人のときにゲーセンを入れてくるとは……
琴葉「これで勝負しない?」
そう言って琴葉が指さした先には某有名リズムゲームがあった。
太鼓をたたいてやるリズムゲームのやつだ。
自慢ではないが、俺はかなりリズムゲームが苦手だ。
そして、誘ってきた琴葉ももちろん苦手だ。
つまり、泥試合が今から始まろうとしているわけだ。
俺「ああ、望むところだっ!」
そうは言ったもののお互いにリズムゲームの苦手さをわかっているため
難易度を最低難易度も"簡単"に設定した。
そして最近はやっているアニメの主題歌を演奏曲としてゲームスタート。
開幕と同時にすぐにやってくる譜面。簡単なはずなのに俺は目で追うのが
精一杯だった。隣をちらりと見ると前のめりになりながらゲームを
プレイしている琴葉がいるのがわかった。かなりガチモードだな。
そして二分後……曲が終わりゲーム終了。気になる結果は……2000点の差で
俺がぎりぎりの勝利をつかむことができた。
俺「ふっん!まだまだだな」
俺は若干あおるようにして琴葉にそういうとすぐに反論してくる。
琴葉「でも2000点の差だし!それに二人とも"簡単"でプレイしていて
この点数だからね。それをわかって言っている?」
俺「……はい、その通りです」
一瞬で、論破されてしまいそれしか言葉が出てこなかった。
その後も、様々なゲームを遊びつくした。
現在時刻は1時になろうとしていたところだ。
琴葉「ふぅ~……疲れたし、昼ご飯にでもする?」
俺「ああ、そうだな。いったん二階のフードコートへ行くか」
大きなショッピングモールということもあり二階・三階にフードコートの
エリアがあるようになっている。
土日ということもあり周りには俺たちと同じような学生の姿もあれば
家族連れで来ている人たちの姿もあった。そして席を確保して
俺たちは各自で食べ物を注文する。
俺・琴葉「いただきます」
俺と琴葉は向かい合う形で座り昼食を取り始める。
俺が頼んだのは大人気ジャンクフード店のハンバーガーだ。
そして琴葉が頼んだのはこちらも大人気ドーナツ屋のドーナツだ。
俺「琴葉、それ一人で食べきれるのか?」
ドーナツなんて俺はせいぜい四個が限界だ。それに対して琴葉が
注文した数はなんと七個。そこにデザートを一品。
琴葉「大丈夫だって!私の胃袋は朔とは違って大きいから!」
俺「……食べきれるなら何も言わないけど」
そして二十分後、俺は完食をし器などを返す。
琴葉は残り一つのドーナツだ……彼女は宣言通り残さずにデザートまで食べた。
琴葉「だから言ったでしょ!大丈夫だって!」
俺「はいはい、わかったよ」
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!