#17 夏休みの計画
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!
俺「咲良の気持ちを代弁すると言うとあれだけど……
彼女だっていやなはずだ。でもそれは彼女自身が決めたこと。
部外者である俺たちがどうこう言えることではないんだよ」
ついカッとなってしまって勢いに任せて言ってしまった俺。
俺「ごっ、ごめん。そこまで強く言うつもりじゃなかったんだ……」
俺がそう一言謝るも重い沈黙が流れる。
咲良「とっ、とりあえずは杏と唯人を恋人にさせるために
夏休みに計画をしないとね!」
いつものテンションを取り持出した咲良がそういう。
俺「ああ、そうだな。夏祭り以外に良い案ないか?」
咲良「ん~……プールか海とかかな?まああのグループで
話を持ち掛けてみんなに案を出し合ってもらえばいいんじゃないかな?」
俺「確かにその方がいいかもしれないな」
杏「……がっ、がんばってみる」
咲良「うん、その調子だよ!ファイト!!」
そう言って俺たちは解散することになった。
帰る途中、ふと疑問に思ったことを咲良に聞く。
俺「なんで、咲良はそこまでして他人の恋愛を成功させたいんだ?
別に手伝わなくても自分に不利益は生じないはずなのに」
咲良「……まあ、一番は友達だからかな。今のグループってさ
かなり仲がいいでしょ。まあ、そのこともあるけど
私自身知っての通りかなりの恋愛好きだからかな」
俺「そうなんだ」
咲良「うん、あっあとはもしその二人が付き合ったときのうれしさが
私の方にも来るっていうか他人の恋愛を手伝ってよかったなって
思える瞬間が好きなだからだと思うよ」
俺「へぇ~……俺にはよくわからないや」
咲良「まあ、朔はそれ以前に恋愛していないからね。
わからなくても仕方がないよね」
少しだけあおりが混じっていた気がするが本当のことなので言い返せない。
咲良「大和の方は失敗しちゃったけど、杏の方は絶対に成功させる!」
そう意気込んでいた彼女であった。
翌日、昨日の恋愛作戦会議(?)があったからか咲良はすぐに行動に移した。
咲良「ねぇねぇ、夏休みにみんなでどこかに行かない?」
琴葉「いいね!夏の思い出作りたいからね~!」
咲良「夏祭りはみんなで行くとして、ほかにどこかある人~?」
咲良がそういって案を集めると大和が口を開く。
大和「水族館なんてどうだ?ここから少し離れているけど電車で
行けばいけない距離じゃないだろ。それに涼しいし」
咲良「確かにいいね!その案採用!」
大和が提案した"水族館"は二つ市をまたいだ先にあるところだ。
県内でも有数の大きな水族館で昔、親に連れて行ってもらったことがある。
ある意味、"水族館デート"ってことになるのか。
咲良が俺と同じことを考えていたのか杏の方を見ながらニヤニヤしていた。
琴葉「水族館に行くならその近くにある動物園とかもどうかな?」
咲良「いいね!それなら一日で回り切れそうだし」
大和が提案した水族館のすぐ近くにあるのが今琴葉が提案した
動物園だ。水族館ほどではないが、そこそこデカい。
こっちの方も水族館へ行って時間が余ったときに
連れて行ってもらったことがある。
琴葉「そうすると夏休み中は、夏祭りと水族館からの動物園の
二日分の日程を開けておけばいいかな?」
咲良「うん、そうだね。夏祭りの方は高校の一番近くの
ところで開催されるやつね~」
琴葉「去年は受験で忙しかったけど今年は目いっぱい遊ぶぞ~!」
受験の反動があったのか琴葉はそう言って羽を伸ばしていた。
唯人「水族館の日、俺の予定に合わせてもらっていいかな?
クラブチームが週三であるから」
琴葉「了解。また後で、予定を送っておいて!」
そしてその休み時間は終了となった。
放課後、またもや咲良に集められた俺と杏。
咲良「休み時間にも言った通り水族館と夏祭り主にこの二つで
夏休みは過ごすことになりました!
いいよね~、水族館デートって感じで」
そう言いながら杏に目線を向ける咲良。それにつられて俺も杏に目線を向ける。
杏「ゆっ、唯人と水族館あまり行ったことがないから……楽しみ」
家族ぐるみの付き合いとはいえ、この近くに水族館がないからなのか
唯人と杏は二人で水族館に行ったことはないそう。
咲良「そういえば、夏祭りっていつだっけ?」
俺「おい、咲良が把握していると思って何も言わなかったんだぞ。
確か、8月終わる二週間前の土日じゃなかったかな」
咲良「あ~確かにその土日にあった気がする!」
俺「咲良が提案したんだから日付くらい覚えておけよ」
咲良「ごめんごめん、それで水族館で一気に仲を深めて二人の
気持ちを確かめて夏祭りに告白って形かな」
俺「ああ、そうだな。その形が一番いいと思うよ」
咲良「よしっ!これからテストもあるけど夏休みも控えているし
何よりも杏と唯人が付き合う未来もそう遠くないね~」
杏「ふっ、振られる可能性の方が高いから……付き合えないかも……」
咲良「そんなことないよ。だって二人は……って朔何するの!?」
そして何かに気が付いたのか咲良は"なんでもない"と言ってごまかした。
危ない危ない……
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!