表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/58

#14 友人の結果

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!

その日の夜、いつものようにスマホを見ていると一件のメッセージが。

相手は、大和からだった。内容は"電話をしたい"とのこと。

俺はすぐに"了解"と返事を送るとその数秒後に電話が入った。


大和「悪い、いきなり電話なんかして」

俺「大丈夫だよ。で、どうしたの?」

俺はほのかにうれしい気持ちを抱えながら彼に尋ねる。

すると、彼からは俺の気持ちとは反対な言葉が返ってきた。


大和「………振られた………」

俺はまるで自分のことかと思うほど頭が真っ白になった。

俺「………うっ、うそ……」

やっと言葉を発することができて、一番最初に口にした言葉はこれだ。


正直、大和と琴葉なら昔からの幼馴染だからということもあって

俺自身とてもお似合いだと思っていた……しかし結果は違った……

かける言葉が見つからない俺は電話越しで黙る。


そして一分くらい経ったころだろうか、大和が重い口を開いた。

大和「……他に好きな人がいるから……俺を恋愛対象としては見れないって」

大和が涙声で伝える。その言葉に少しだけ俺も後悔をする。


幼馴染として過ごしていた時間が長すぎたせいなのかもしれない。

いや、それだけの問題なのだろうか……もう一つの理由に"他の人が好き"

それを聞いたらあきらめるしかないだろう……

俺「まじか……泣いていいんだぞ」


俺が電話越しでそういうと鼻をすする音が聞こえる。

大和「……情けないよな……いつもは自分の決めたことに一直線の俺が……

   こういう恋愛の時だけ、一気に弱くなるなんてな……」

俺「そういう意味では、お前の悪いところかもしれないな。

  ……でも、もし俺が恋愛したら大和と同じになるかもしれない」


少しだけ間をおいて話続ける。

俺「好きな人にその想いを伝えるのがどれほど怖いのか俺にはわからない。

  ただ、一つだけ俺がわかることはそのことに"勇気"をめちゃくちゃ

  出したっていうことだ。お前はよく頑張ったよ」


大和「……ありがとな……そう言ってもらえるだけでうれしいよ………

   ただ、来週からどう顔を合わせばよいのか……」

俺「……そこまで心配する必要ないんじゃないか?琴葉ってあのグループの

  リーダー的な立ち位置だからさ、みんなに心配させると困るからって

  いつも通りでふるまいをしそうだし」


大和「………確かに、琴葉ならそうだよな。やっぱり告白した俺がこんな

   くよくよしていちゃだめだよな!話を聞いてくれてありがとう。

   少しだけ心が軽くなったような気がするよ」

俺「それはよかったよ。じゃあまた来週からも元気な姿を見せてくれよ」

大和「ああ、もちろんだよ。じゃあまた来週!」


そう言って俺たちは電話を切った。

最後に大和はああ言っていたものの本当に立ち直れているのだろうか……

少しだけ不安がよぎったが、彼のことだ。頑張れるはずだ。


しかしそこで、一つだけ気になったのが琴葉に好きな人がいる点だ。

ショッピングモールへ行ったあの日に咲良がいきなり"恋バナ"を持ち掛けた

せいでこのグループに所属しているほぼ全員が好きな人を持っているがわかった。


おそらく、このグループの中に琴葉の好きな人がいるのだろう。

あれだけ長い時間をともに過ごしてきた大和を振るくらいだ。

相当、その人のことを想っているのだろう。


しかし、俺がいくら考えたところで答えは出なかった。

もしかしたらその好きな人を大和に伝えたのかもしれない。

ただ、今の状況で彼から情報を聞き出そうとは思わなかった。

まあもしかしたらいずれわかるかもしれない。そんなときを待つとるするか……


翌週、合宿の後ということもあってみんなのやる気は全然ない。

にも関わらず授業は進んでいってしまう。


ちなみに、大和と琴葉はというと気まずそうな関係はなくまるであの告白が

なかったかのようにふるまっている。大和だけが、なんとも言い難い状況だ。

まあ好きな人に振られた以上無理もないはずだ。


その日の放課後、咲良に呼び止められる。

咲良「大和、振られたんだってね………」

彼女は振られた本人のような感じで言う。まあ彼女自身大和のことが好きで

その気持ちを押し殺してまでも大和の恋愛を応援していた。

それなのに、報われなかった、やり切れなかった後悔は彼と同等だろう。


咲良「……琴葉とは親友だけどさ、それを知ったとたん少しだけ怒りが湧いてきて

   嫉妬心って言うのかな……でも琴葉が悪いわけじゃないのに……」

どうしてこうも恋愛の神様はいじわるをするのだろうか……


咲良「まあ、振られた大和だったけど今日一日の姿を見て安心したよ。

   それはそれとして琴葉も琴葉ですごいよね」

俺「だよな。振ったにも関わらずあそこまで関係を維持できるなんてな

  それと、大和の振られた原因を知っているか?」


咲良「うん、この件について琴葉から相談されてね。

   他に好きな人がいるからって……まあ仕方がないよね」

俺「そうだよな……」

彼の気持ちや咲良の気持ち、琴葉の気持ちを考えると恋愛を経験したことの

ない俺が口を出すのは間違っている。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ