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#13 身近な人の告白

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!

始めの場所に帰ってきた俺たちは話しながら全員がそろうのを待つ。

琴葉「全然見つからなかったね~……」

大和「そうだよね。もう少し難易度下げてくれてもよかったのに」

大和は少しだけ顔を赤くしながらそういう。


この後は、昼食をとりバスで学校へ帰る……その時間が刻一刻と

近づいているため大和は少しだけ緊張しているのだろう。

そんなことが大和の様子から読み取ることができた。


先生「全員が戻ってきたので結果を発表したいと思います。

   宝探しゲーム優勝チームは………5組Bチームです!」

そのとたん、5組のBチームの"よっしゃ~!"や"やった~!"という

声が聞こえ周りからは拍手が巻き起こった。


先生「このチームは球を合計五つ見つけ優勝しました。

   皆さんがゲームをやっている間、先生たちは見回りをしていましたが

   少しばかり難しくしすぎたのかもしれませんね。

   ここからは、昼食です。各クラスの先生の指示で移動してください」


そう言って、宝探しゲームは幕を閉じた。

俺「やっぱり難易度調整をミスっていたんだな……しっかりしてほしいよ」

大和「あっ、ああそうだな……」

俺「大和、緊張しているのか?いつもとなんだか様子が違うぞ」

俺はからかう意味も含めて大和にそう声をかける。


大和「ちょっ……朔!気づかれるからやめろって!」

慌てふためく大和。完全に調子がくるっているな……

俺「これまで気づかれなかっただろう。何をいまさら……それに

  お前が覚悟を持って決めたことだろう、がんばれよ」


大和「……そうだけど、告白するの初めてだからさ……」

いつもは体育系でゴリゴリ進んでいく大和だが、恋愛になると

生まれたての小鹿くらい弱くなってしまう。ギャップがすごいな……


咲良「全く、しっかりしなさいよ!それじゃあ琴葉に

   ふさわしい男になれないわよ!」

後ろから会話を聞いていた咲良が大和の背中をたたいて言う。


大和「……咲良は怖くなかったのか………おっ……俺に告白するの……」

はっ!?なんで告白してきた相手にそんなことを聞くのだろうか……

咲良「………そりゃあ、怖いに決まってる……でも大和の好きな人を

   知った以上私の恋愛なんかどうでもよくなって」


咲良「もちろん、まだ大和のことが好きだよ………多分、琴葉と大和が

   付き合ってもこの気持ちはまだ残ると思う。

   でも、それって違うでしょ。だから一つの区切りっていうか

   そのための準備っていう感じで私は告白を踏み出したの」

大和「………そうなんだ」


咲良「うん、だから大和も琴葉と付き合える未来を見据えて

   しっかり告白しないと!男なんだから!」

そう言って咲良は再び大和の背中をたたく。


俺「………二人の話を聞いていてさ、恋愛をしたこともない俺だけど

  なんとなくこれが恋愛をしているんだなって思ったよ……

  だから、大和悔いがないようにしっかり告白してくるんだぞ」

大和「絶対、恋愛わかってないでしょ。まあでも二人のおかげで

   なんとかできそうだよ。ありがとう二人とも」


さっきまで迷いがあったような彼は今はいなくなっていた。

希望に満ちいていながらも平然とした彼の顔がそこにはあった。


気持ちが落ち着いたからだろうか、昼食を琴葉と食べている大和は

いつものように見えた。そしてとうとう帰りのバス……


大和と琴葉が楽しく話をしているが、大和が告白しようとする

素振りを見せない。俺は小声で大和に問いかける。

俺「いつになったら告白するんだ?」

大和「……わかんない、もしかしたら俺告白できないのかもしれない。

   二人の話を聞いて一時は落ち着いたけど、いざ告白しようって

   思うとやっぱり振られるのが怖くて……なかなか……」


俺「……そうか、無理にとは言わないがお前は本当にそれでいいのか?

  それをじっくり考えて自分の答えを出してみてはどうだ?」

参考になるかわからないが俺の思っていることを言った。


その後も大和と琴葉は話をしていたが学校に着くまで"告白"はなかった。

バスの中から荷物を降ろし先生が点呼をして全員がいることが確認されると

いつも通りの下校という形になった。


大和「………琴葉、今から二人で話がしたいんだがいいか?」

それは突然だった。このまま告白しずに帰るのかと思っていたところだった。

琴葉「いいよ。でも珍しいね、そんな考えたというか

   なんというか顔をして二人でなんて」


俺たちはすぐにその場から離れて一足先に帰り始める。

咲良「………ずっとバスの中で考えていたのかもしれないね」

その言葉に俺はうなずく。彼が必死に考え抜いた先の答えがあれだろう。

どうか、告白が上手くいきますように……

少しだけ祈って俺たちはそのまま帰る。


杏「もしかして水野原さん色水さんとそういうこと!?」

この中で唯一、状況を知らなかった杏が声を上げる。

唯人「ああ、杏が思っていることで間違いない」

まるでなんでも知っている探偵のように言う唯人。

その姿を見て、俺と咲良は苦笑いをした。


家に帰っても結果を知りたくて俺はうずうずしていた。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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