#11 合宿~中編2~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「グループ恋愛がやばすぎる!!」をどうぞ!
俺「恋バナ!」
大和「恋バナ!」
唯人「恋バナ!」
満場一致で、"恋バナ"となった。まあ合宿の夜は男女問わず
恋バナをやるのが王道となっているだろう。
俺「恋バナとは言ったけども俺は二人みたいに恋をしていないからな」
唯人「……確かに恋をしていない人からすると恋をしている人は
羨ましいかもしれないけど片思いだからかなりきついよ……」
彼は愚痴のように言う。その様子に大和がにやにやしながら
大和「唯人、好きな人がいるんだよな……誰なんだ?」
唯人「……大和も好きな人いるんだよな。交換じゃなきゃだめだぞ」
いじわるっぽく言う唯人。俺は二人の会話を苦笑いしながら聞いていた。
そして少しばかり沈黙が流れる。いざ、言うとなると恥ずかしさがあるのだろう。
俺「俺は大和のを知っているからいいとして、何気に唯人の好きな人も
かなり気になるんだよな……教えてくれないか?」
俺はかなり虫がいいことを言っていると思う。自分が恋をしていないことを
いいことに、他人の恋をみたいなんて。
唯人「………絶対に誰にも言うなよ………杏……」
名前を言った瞬間、彼は顔をほんのり赤くした。そしてうなずきながら
俺「うんうん、やっぱりそうなんだな」
大和「確かに、これまでのことを見れば納得だな」
二人の言葉を聞いて唯人は驚いていた。
唯人「えっ……俺ってそんなにわかりやすかったのか?」
俺「ん~……わかりやすいというか、俺たちだからわかったかもしれない。
あのグループで過ごしているからなんとなくっていうやつかもな」
大和「うん、俺もその通りだと思うよ」
唯人「まじか……前にも話した通り俺と杏は小中高と同じクラスでさ、
異性として認識されていないのかもしれない………」
唯人の言葉の通り、俺たちから見てもそんな感じがした。
唯人「ここから両想いになれる方法ってあるのか……」
時刻は、11時過ぎテンションが少しだけ落ち着いてきた頃合いだ。
大和「……正直言って、今から杏が唯人のことを好きになるのはよっぽど
ないと思う……昔から好きなら全然違うが、今からだと
異性としての意識ができないと思う……」
確かに、大和の言う通りで現状両想いでないと付き合う未来は見えない。
唯人「……そうだよな。やっぱりあきらめた方がいいのかな……」
俺「確かに、大和の言う通りかもしれないけどあきらめずに
アタックしていればいつか叶うかもしれないぞ……」
唯人「………そうだといいんだけどな………」
言葉をかけた俺だが、確かに無理な気がした………
唯人「よしっ、俺は話したぞ。次は、大和の番だぞ」
さっきまでの様子とは打って変わってぐいぐい来る唯人。
大和が少しばかり苦笑いしながら答え始める。
大和「……仕方がないな……俺の好きな人は……琴葉……
朔には言ったが手伝ってもらっている……」
かなり恥ずかしそうに自分の恋愛事情を話す大和。
唯人「……ほう、確かにこれまでを振り返ってみればそんな気は
したな……大和的には結ばれると思うのか?」
大和「……俺的にはもちろん結ばれてほしいけど……
正直、今の状況だと五分五分なんだ……」
唯人「えっ、そうなのか!?俺から見たらお似合いだと思うが……」
俺「確かにはたから見たらそうかもしれないが、唯人と同じで
俺たち三人は長い時間ともに過ごしてきた幼馴染だから
異性として意識されていないと付き合うことはできないと思う」
唯人「そう……なのか……」
唯人は自分と同じ状況で心中を察したのかそれだけ言った。
かつて、ここまで盛り上がらない恋バナがあったのだろうか……
俺「俺は大和と琴葉を付き合わせるためにいろいろやっているんだが……
正直、もう告白のときだと思っている」
大和「……やっぱりそうだよな。だから、俺は明日告白をする!」
そうしっかりと宣言する大和。それに驚く唯人。
唯人「……まじか……大和の恋愛事情を今知ったばかりだけど
頑張れよ!俺にも手伝えることがあったら何でも言ってくれ」
大和「頼むよ……でも告白っていつした方がいいんだ?」
そう言いながら大和は俺の方向を見る……なんで恋愛経験0を頼るんだ……
俺「恋愛したことがないからわからないけど、宝探しゲームの途中あるいは
帰るバスの中で小声で告白とかか……それ以外になんかあるか?」
唯人「……それでもいいが、宝探しゲームの途中だともし仮に振られたときの
気まずさが残ったら居心地が悪くならないか?」
俺「確かに、そうだな。そうすると、バスの中でか?」
大和「……でも、ほかの人がいるから……大丈夫かな?」
唯人「まあ、朔が言ったみたいに小声で告白すればいいんじゃないか?
席が後ろ同士だから話しかけやすいし」
大和「そうだな。じゃあ帰るバスの中で告白を結構する!」
俺「頑張れよ!」
大和「それにしても唯人の方の恋愛どうにかならないかな……」
唯人「大和が言った通り異性として意識されていないから無理なが気がする……」
そのとき、廊下から物音が聞こえた俺たちは布団にもぐった。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!