5話 将来
便利な魔法でやりたい魔法は一通りできたけど攻撃系の魔法は家の中でやっちゃいけないなと思って収穫期も終わり極寒の大地と化した畑があった位置と同じ位置にあるとても畑とは思えない雪原に魔法の打ちっぱなしをすることにした
まず俺が攻撃系魔法として思い浮かべる魔法 最上級炎魔法「インパクトフィアンマ」
これは爆発する系炎魔法だ
これは実験すると周りが悲惨なことになるから空に打った
すると100mくらい上空で爆発させたのに俺でも髪の毛がチリチリ熱く思う
直感的にこれ二度と撃っちゃダメだと思いながら魔力切れで極寒の雪原の中に倒れた
死ぬ
何とか生き残れた
何でかは知らん
まあ生きてりゃいっしょ
どんくらい経ったんだろう
感覚的に考えて大体二十分〜五時間くらい
とーっても振れ幅大きすぎるわかんない
まあ村に帰ればわかるでしょう
どんくらい経ってんだろうなー
ってか走馬灯で見たあの蛇食べてる王冠を被った人は誰だ?
あと逆立ちしながら足で田植えしてる人に知らない人を親と勘違いして呼んだ…き…記憶…………
だめだ恥ずかしすぎて死ぬからもう二度と考えないようにしよう
でもこの極寒の中を歩いて三十分かけて歩くのは相当きつい
どうしよう
……
わかんないし周りに火を灯して帰ろう
村に帰ってきた
「おー 魔法はどうしたんだい?フォルト」
「よう 門番のおっちゃん 魔法撃ちまくってたら魔力切れ起こしてぶっ倒れちゃってね 俺が村を出てから何時間くらい経ってる?」
「おいおい ぶっ倒れちゃったって普通にダメだろそれ で?時間だったか? おまえがでてってから……三時間くらいかな?」
「あーそんなぶっ倒れてたんだ ありがとう 門番のおっちゃん」
「俺はおっちゃんじゃねー まだ35だ」
「十分おっちゃんでしょー」
「ところでフォルト?お前何歳だったっけ?」
「どうしたのおっちゃん いきなり年を聞いてくるなんて」
「いやー 魔法を使ってるってことは冒険者になる気だろ? だったら村を出てくよな だからいつ出ていっちまうのかなって思ってな」
「そういうこと?なら13歳だね」
「もう13歳か 誕生日はこの冬の間だろ?そうなると来年には14歳 お前ももうそろそろ追い出されるんじゃねぇか?」
「多分そうなんじゃないかな」
「でもお前ん家過保護そうだからどうだろうな」
「いったいいつ僕は追い出されるんだろうね でも僕は追い出してくれていいよ いつも頭にどこぞのニート門番がゲンコツを与えてくるしね」
頭に拳骨を与えないでください
さもなくば虐待でどんどん訴えるよ
「俺はニートじゃねえよ ここでずっと立って見張ってるだけだ」
重症だね
「まあお前も将来を考えなよ」
「お前に言われる筋合いはねぇよ」
軽口を叩きながら家へと帰った