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3話 魔法の本の分厚さといったらもうこれで漬物できる

 収穫期になった!!

 父さんがくる!!

 魔法の本がくる!!

 と一通りはしゃいで畑に行く

 稲の収穫

 いつも刈り取った後の株を取らないと行けなくて大変だからこのあとが嫌い

 でもひとつ思ったけど

 雑草抜く魔法で解決じゃね?

 そう思ってやってみた

 できた

 けど75回くらいで限界が来た

 いつも抜いてる雑草と違って大きいし雑草じゃないしそりゃ疲れるってもんだよ


 今日の収穫は終了

 うちの畑は半分くらい収穫ができた

 いつもより若干遅い

 俺が魔法使ってダウンしたからかな?

 だったらごめんなさい

 でもラクしたかったんですよ

 人間とは実に怠惰な生き物よ

 自分で言ってて悲しくなってきた

 やめよ

 大人しく静かに帰ってたから逆に不審がられた

 失敬ないつも蝶を追いかけてどろんこになったりぴょんぴょん飛び跳ねて怪我したりくらいしかしてないよ

 今日はお父さん帰ってきてるかな?


 今日の一句

 家の前

 あかりついてる

 父さんが帰ってきたヤッターヤッターモウダレモオレヲトメラレナイオレハクロイカゼノヨウニハシッタタイヨウノナンバイモハヤクハシッター


 「父さんおかえりー」

 「おかえり お父さん」

 「お帰りなさい ア・ナ・タ☆」

 「た、ただ、いま」

 なぜだろう 猛烈な悪寒を感じる

 フィヨルド兄さんはどうだろうと顔を向ける

 フィヨルド兄さんも同じだったらしい

 のちに俺はこう語る「猛獣に見つかったようだった」と

 そんなことはともかくとおさんがかえってきたんだ!父さんに突っ込めーー

 「おりゃーーー」

 父さんはそんな僕を片手で受け止めヒョイっと持ち上げる

 久しぶりのとおさんとスキンシップを取る

 ほおずりは痛いからヤメテ

 三十分くらい経ってようやく終わったので早速聞く

 「父さーん、魔法の本持ってきた?」

 「おおー、持ってきたぞー それにしても魔法使えたんだなお前」

 「へへん すごいでしょう」

 「はいすごいすごい で何の魔法が使えるの?」

 「うん 雑草を抜く魔法に火起こし 水 光 あと足の小指を角にぶつけやすくする魔法」

 「うわ 最後の地味に結構なのきたじゃねーか じゃあお前の属性は火 水 土 光 精神だな 3つ以上属性があったらすごい人になれるんだぞー すごいじゃないかー」

 「すごい人になれるの? じゃあ毎日白パン食べれるようになれる?」

 「ああ なれるかもしれんな」

 「ほんと!?じゃあ僕たくさん頑張って毎日白パンが食べれるような人になる!」

 「頑張れ 後はいこれ 本」

 「ありがとー」


 やった 念願の本を手にれたぞ

 なんだこれ分厚! 重!

 これちけもの……噛んだ……

 漬物石の代わりに使えるんじゃない?

 そんなくらい重かった

 ただこれを読めば魔法がもっとうまくなれるかもしれない

 魔法が上手くなれば白パンがたくさん食べれる

 この時だろうか 努力=白パンという方程式が頭の中にできた時は

 さっさと努力して白パンを食べよう

 冬だから暇だし魔法の練習いっぱい出来るもんね

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