1話 才能ってこんな日常で開花することもあるらしい
みなさん自分には才能がないからって卑屈になってませんか?
自分には才能があると信じ努力しましょう
それしか言えませんから(宗教勧誘みたい)
今日も畑仕事の後のパンがうまい
俺の名前はフォルト
その辺によくいる農家の五男だ
末っ子だ
13歳だ
五男が多いと思う人
そういう人は帝都の住人か貴族だ
帝都の人は子供にお金をかけるからそんなに数が多くないらしい
それでも帝都は人口が多すぎるから学校?というものが満杯なんだって
貴族はさ ほら お家騒動とかが怖いからねー
何で農民なのにそんな話知ってるかって
へへん 聞いて驚くなよ
何と父ちゃんは王都の兵隊さんなんだぞ
すごいだろう
そんなわけで五男なんてまだまだ序の口
隣の家のウェルダンくんは末っ子で十二男
十二人兄弟
すごい
こんなことを考えながらパンを食べる
でもこんなのパンじゃない
カッチカチで黒くてなんか酸っぱい
いつもお祝い事の時に出てくる白いパンが食べたい
あれすごくふわふわ
どんだけでも食べれる
いつも一切れしか食べれないけど
将来の夢はあのふわふわパンをお腹いっぱい食べること
つまり貴族だ
くらいが上の方の貴族はあのパンを毎日食べれるらしい
「こら 早く食べて寝なさい 灯りの炭代が勿体無いじゃない」
「ごめんかぁちゃん」
そんなこんなで早く寝て明日も畑仕事頑張っていつか貴族になるんだー
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朝は日が地面からほんのちょっとでも出てきたら起きてパンを咥えながら畑へ行く
畑は遠いから着く頃にはパン(フランスパン1本くらい 形もそんな感じ)を食べ切れる
何でみんなの家が集まっているところと畑の場所を離すんだろう
わかんないや
今日は稲に栄養がいくように周りの雑草をむしる作業
これ普通に疲れるんだよ
勝手にひょひょひょーって抜けてくれないかな
そう思って目の前の草に手をかざしたら草が根っこごとボコって出てきた
すごいすごい!すごくないこれ!?
「母ちゃーん 俺魔法が使えるよー」
「どれどれ?将来はすごい魔法師になれそう?」
母ちゃんがなにか微笑ましいものを見てる目つきで見てくる
その顔を驚に染めてやるよ
ボコボコッ
あっ 思わず張り切っちゃって2つ同時にやっちゃった
さて 母ちゃんはどんな顔してるのかな?
「…」
黙っちゃった 固まっちゃった 死んじゃった?まだ母ちゃん若かったはずだけど…
まあいっか 畑仕事の続きやろう
そんな感じで草をひょーいって抜いて行ってたら100本くらいで目がくらくらしてきた
これが父ちゃんの言ってた魔力切れ?
父ちゃんにバババーンって魔法打ったら最強じゃんって言ったら「魔力切れがあるからそんなに連続だと使えないよ」て言ってた
もう一も魔法を使おうとするとできない
魔力切れだね
十分くらい経ったらくらくらは無くなったけど魔法は使えなくなってたから普通に手で抜いてた
母ちゃんが復活した
「家に帰ったら話を聞かせてちょうだい」
「いいよー」
それにしても母ちゃん復活が遅い
もう少し早く復活して畑仕事手伝ってよね
うちにはもう母ちゃんと1番上の…なんて名前だっけ ああそうだ ピロルデしかいないんだから
父ちゃん帰ってこないかなー
「フィヨルドだ」
あーそうそうフィヨルドにいちゃんだ
いつの間にここへ来たんだろう 畑の反対側にいたのに
「ところで何で母さんは放心状態なんだ?」
「あー 家帰ってからいうよ」
「病気じゃないんだね?」
「うん」
その後ここには今日はさっさと切り上げようと言うにいちゃんと同意する母ちゃんがいた
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それから読んでください
(いいねは下の方にあるのに無理でしょ ってかこれ後書きィ 最後に読むから効果なーい)