冒険者編のあらすじと登場人物
あらすじ:
みんなの憧れの冒険者。ワクワクするような冒険と高い報酬を目当てに、ここ冒険者ギルドには毎日たくさんの人が訪れます。でも、冒険者厳しい世界です。自分の利益の為に他人を蹴落とし、依頼とあれば友達や家族さえも、敵にしなければなりません。王国の冒険者ギルドもそんな厳しい世界ですが、ギルドマスターはそんな利己的な考えが、少々行き過ぎていると感じています。そんなギルドマスターの前に現れたは純粋な二人の姉弟、ギルドマスターはその姉弟に冒険者の明るい将来を見出します。冒険者ギルドに入った兄弟はどのような冒険を繰り広げることになるのか。さらに、王国の聖女様に忍び寄る影に、聖女様と友達となった姉弟は巻き込まれて行きます。
二人は悪者の企みから聖女様を救いだして一流の冒険者になることができるか!?
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※冒険者編登場人物。
※冒険者ギルド関係者
・ミャンミャン:十四歳
元気で明るい冒険者の女の子。髪を頭の上で丸くまとめて布を巻いて、お団子にしている。髪の色はダークブランで青い瞳をしたかわいい女の子。服装は青いびっちりした上半身に太ももの上まで切れ込みの入ったスカートをはいている。
冒険者としては駆け出しで、リックが最初の任務でサーベウルフに襲われたいたのを助けたことがきっかけで知り合う。リックとはその後の任務で一緒になることがあり、何度か自分を身を挺して助けてくれたリックに好意を持つようになる。リックの最初の任務の際は、サーベルウルフの討伐のクエストに自分がみんなを誘ってしまったことに責任を感じ一人で魔物を引き付けるなど責任感が強い。けがをした仲間が他の仲間に見捨てられた際には、一人で残るなど優しい。また、荒れた冒険者がイーノフに因縁をつけた際には、向かっていくような正義感も持っている。
正義感が強く自分の犠牲する言動が多いため、冒険者としては甘いと言われたことがある。ただ、ギルドマスターのココにはその性格は気に入られており師匠として彼女を指導している。
最初は剣を使っていたが、冒険者のギルドのギルドマスターのココからの勧めで鎌に変更した。スウィートキャンディサイズというこの鎌は使用者の意思によって長さを変えられる。ミャンミャンはまだうまく扱えない時がありたまに失敗して窮地になることも……
リックに好意を持っていることは隠さず、ソフィアとリックがイチャイチャするところを作中で唯一突っ込む稀な存在である。
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・タンタン:十歳
ミャンミャンの弟で、ピンク色の短い髪をした目が黒くつぶらな瞳の少年である。革の鎧をつけて、背中に弓を背負って短剣を腰にさしている。お姉ちゃんが大好きで田舎からミャンミャンを追ってきた少年である。
性格は大人しく引っ込み思案である。さらにアイリスに強引にパーティに誘われたため、若干男性不信気味であった。アイリスに強引に詰め寄られていた時に助けてくれた、ココのココ姉ちゃんと慕っている。
武器は普通の木の弓。弓の扱いはソフィアに教わったが、まだまだ初心者で攻撃力はあまりない。
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・ココ:五十三歳
茶色のロングヘアをツインテールで、頭の上に熊の耳が生えた獣人の女性。黒い瞳の目は鋭いが、見た目の容姿は幼児にしか見えない。格好は茶色のフリフリのミニスカートに黒い靴下を太ももであげて、ふわふわした毛皮の上着から肩が出ている。腕には茶色い薄手の袖を付けて手と肩が出している。
ココは王都の冒険者ギルドのギルドマスターである。トラップ解除と偵察のプロで相手に気づかれずに敵地に潜入することにかけては右に出る者はいない。その能力から王国の有事の際には、斥候部隊の隊長として戦争に参加することを義務付けられている。冒険者として四十年以上キャリアを持つベテランであり、その幼い見た目でよく幼女と思われるが五十歳を超えている熟女である。
なお、若さを何で保っているかは不明である。五年前にギルドマスターの職務き就任後は冒険者ギルドの実績が上がっているとのことだった。見た目と言動から幼くみられ、警戒心されることがすくなく誰とでもすぐに仲良くなれる人間である。
稚拙な行動が多くギルドマスターとしての資質は一見ないように見えるが、人から好かれる性質のため彼女がいるだけで優秀な人材が集まり彼女を中心にまとまるためギルド運営は順調に進むらしい。
初級冒険者でありながら、横暴な中級冒険者を叱責したミャンミャンのことを気に入って自ら指導を買ってでた。厳しいながらも愛情を持って冒険者として一人前になれるように一緒にクエストに出て指導している。最近は他の冒険者から依怙贔屓と苦情が来たため自重しているらしい。
その昔、第四防衛隊の隊長カルロスのことが好きでアピールをしたが。木陰から覗くとか一緒のお茶碗を使うことかさりげないものしかなかった。アピールは当然気づかれず、カルロスは自身の妹であるノノと付き合いはじめて結婚してしまった。カルロスとは何もなかったがココ自身は付き合って捨てらたと思っている。妹との仲は壊れることなく今も仲良く、妹は冒険者を引退してギルドで事務のトップとして働いている。
今も独身であるが最近は超年下のタンタンに迫られている……
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・ノノ:四十九歳
ココの妹であり、第四防衛隊カルロス隊長の妻。黒い髪を後ろで束ねて、細く優しい目をした眼鏡をかけたかっこいい熊耳の女性である。胸に赤いリボンがついたズボンタイプのギルド制服を颯爽と着こなす。ココとは姉妹であるが、雰囲気が全然違い。姉は幼いがノノは大人の妖艶な女性の雰囲気を持つ。現在は冒険者を引退し、冒険者ギルドの事務方のトップとして姉をサポートする。家族はカルロスとの間に、娘二人を持っていてカルロスを完全に尻に敷いている。なお、ミャンミャンが使っている鎌は彼女が冒険者時代に使っていたものである。カルロスからはうちのカミさんと呼ばれている。
基本的には優しくていい人だかが、年齢の話はタブーである。特に見た目幼女の姉ココと比べられるが大嫌い、比べた人間には罵声を浴びせる。なお、姉のココが異常に若いだけで、年齢はアラフィフであるがノノは見た目は若く綺麗である。ポロンが発した不用意な年齢発言になぜかリックにキレて謝らせた。さらにカルロスに部下の教育がなっていないと翌日まで残る傷を負わせる。
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※教会関係者
・シーリカ:十四歳
王国の聖女様で、透き通るような白い肌と黒い綺麗な髪が特徴的な大きく丸い黒の瞳と高い鼻の美しい顔をした女性である。普段の白い光沢を帯び、胸には十字架の刺繍がある法衣と小さい帽子をつけている。
赤ん坊の頃より神託を受けて聖女として育てられ、四歳を迎える頃には先代の聖女と一緒に聖女としての職務を行う。歴代の聖女と比べても上位レベルの聖なる癒しの力があり、彼女は伝説の大聖女様に匹敵するのではと言われるほどであった。
その強力な聖なる祈りによって王国を繁栄へと導いてくれる存在にはずだった…… 彼女の聖なる祈りによって、防衛隊が対応不能な魔物を呼びよせることが相次ぎ、ついたあだ名が「全滅聖女デスシーリカ」。なお、冒険者からレベルの高い魔物を呼びよせる幸運の聖女として人気が高い。
リックと会う時になぜか最初は裸であることが多い。上等な絹のように綺麗な光沢のある白い肌で、大きくて張りがあって大きくてきゅんと上がったヒップラインをもっていて胸もソフィア程ではないが適度に大きいらしい。
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ハクハク:九百歳くらい。
ブロッサム平原でタンタンが拾った子犬。真っ白な子犬でみんなからはハクハクと呼ばれている。現在は教会でシーリカが面倒をみているかわいい子犬だが、正体は東の平原の白銀狼と言われる守り神である
ジャイルに平原の人間を人質に取られて、魔力を吸われてしまい子犬の姿にされてしまった。人の言葉を理解して喋れるが喋れることを知っているのは、リックとソフィアとポロンの三人だけである。魔力は回復中で残り百年くらいかかるが、今でも少しなら使うことが可能。遠吠えによる音魔法が得意で瘴気を払ったり障壁を壊したりと大活躍する。
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・ミランダ:三十歳
眼鏡をかけてきつい目をしたシスター。シーリカのお世話係と教育係を務める。潔癖な性格で風呂に飛び込んだリックに苦情を入れたのも実は彼女である。そのため、リックを破廉恥男といって毛嫌いしている。
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・リリィ:十三歳
ミランダの補佐をするシスターの女の子。赤い髪をして大きな茶色の瞳をした小柄で、ベールの横から出た髪に小さい花の飾りをつけている。
必死にミランダさんの服の袖をつかんだり、手を握ったりするなどの行動をとる。また、ソフィアを気に入ったり、シーリカに近づいたリックを罵倒したりと女性に対してなぜか過剰にのめり込む性格をしている。
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ジャイル:四十三歳。
聖杯を狙う魔女。ブロッサム平原でシーリカを襲った魔女で、以前は冒険者だった。ココ達姉妹とカルロス隊長の仲間で、熊の子団というパーティに所属していた。ノノとカルロス隊長の結婚でパーティが解散後に、ソフィアの両親とパーティを組んで秘宝の光の聖杯を探すが、光の聖杯による、影響力低下を恐れた教会から妨害を受けた。ソフィアの両親は手を引き、防衛隊に捕らわれたジャイルは処刑前に脱走し以後行方不明になる。
強く教会に恨んでおり、教会の聖女であるシーリカをつけ狙う。
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※初心者冒険者の基礎知識
・冒険者の格付け。
冒険者S、A、B、C、D、E、と6段階のランクに分かれている。 上級者はA、Sランク、中級者はB、C、D、初級者Eとなっている。S、A、Bランクの冒険者になるためには昇格テストである昇格用のクエスト受けないと昇格はできない。
魔物討伐による一定の経験値を貯めてギルド関係者の推薦が得られれば、大きなクエスト受けなくてもCランクまでは上がることが可能。ちなみに、エピソード3終了時点で、ミャンミャンはランクD、タンタンはEである。
ギルドカード:冒険者の等級と所属と名前がわかるカードで身分証の代わりになる。なお、ギルドマスターのギルドカードは金庫の鍵になっている。
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・全滅聖女伝説
・シーリカ初めてのキラービー大発生にて、清めの祈りを捧げた西門に何故かサイクロプスが現れ西門の防衛担当の2部隊が全滅。
・初めてキラービー大発生の一年後のゴブリン軍団の行軍にて、王様の依頼にて東門に守護の清め実施。ゴブリンとの戦闘中に突如の野良ワイバーン集団の襲撃により、ゴブリン軍団は跡形もなく食い殺されて、先頭で戦っていた冒険者の軍団の半分と騎士団の三分の一、および東門の防衛担当の3部隊が失われる。
・シーリカの二回目のキラービー大発生おいて、南門に清めの祈りをささげるが、夜になり南門の清めの祈りよりアンデッドが大量発生し南門のある第八地区を一時封鎖する事態となる。さらに、南門の守備に当たっていた防衛隊がアンデッドとの戦いでゾンビに侵され全滅する……
・二回目キラービー大発生から一年後に王国の東山脈に現れた大蛇退治に向かった冒険者と騎士団の合同軍の軍旗に清めの祈りをささげるが、合同軍が東山脈に到着した直後に大蛇が脱皮してバジリスクへ進化しあえなく全滅。
・三回目のキラービー大発生においては北門に清めの祈りをささげるとキラービーの天敵のサンドスパイダーが北門に現れて、魔物同士の戦闘が激化し余波を受けた北門防衛隊の1部隊が壊滅している。※これ以降、騎士団は聖女にかかわる儀式を避けるようになった。
・王国のある港町において港の改修が完了し、式典で港に安全祈願のため清めの祈りをしたところ、巨大なシーサーペントが現れて港町の守護していた防衛隊が全滅する。
・リックとミャンミャン達がギルドカードの捜索に行った森に聖なる祈りを込めたお守りを持っていたところ、森の魔物のレベルがアップして苦戦を強いられる。
・巡礼を隠れて護衛していたリックとソフィアの魔法道具変身の粉が、巡礼時の祈りによって子供にする効果を発揮する。← NEW
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・光の聖杯
魔女ジャイルが追いかける秘宝。
光の聖杯を使って正しい手順で水を飲むとあらゆる病を治し、永遠に近い命を与えられ、若い肉体を保てると言われている。ただし、水を飲む手順を間違えると神罰がくだる。手に入れる方法は謎だが、ジャイルは聖杯の場所を知っているらしい。
さらに、王都の周囲にあるブロッサム平原、ローズガーデン、風馬の谷、スノーベリー山の守り神が関係しているらしい。
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・ナエタポ冒険団
鉱山クエストに行くために結成された、ナオミ、エドガー、タンタン、ポロンの四人で作った冒険団。名前はそれぞれの頭文字を取ったものである。名づけの時は順番でもめていた。




