学校の七不思議その四
さて。
数々の七不思議を体験した僕たち。
……。
………。
…………。
うんまだ三回目だね。
たいして見てないな。
「どうした?」
「七不思議と言ってまだたいして見てないねと思って」
「もう半分だが?」
「七不思議って言っても其れ以上有るじゃん」
「……」
僕の言葉に視線を逸らす相棒。
「そういえば次の七不思議は?」
「え~~と確か「プールに引きずり込む子供の霊」だな」
「ほう?」
僕は窓に近寄るとプールを見る。
「水着は持って来てるの?」
「聞いてなかったから持ってくるわけないやん」
うん。
「「スルーと言うことで」」
オチなしである。
「まさか全裸で入る訳にはいかんしね~~」
「其処まで高度なプレイはチョイと……」
僕の言葉に相棒が苦笑いする。
シクシク。
シクシク。
窓の下。
プールの方角から鳴き声がするが知らん。
うん。
放置は決定です。
オチ?
全裸でプールに入る変質者になれと?
知らんわ。
後でクラスメイトに言われたからこう答えました。
ええ。