億万長者
「では買取金額は、200万ルトでいかがですか?」
「200万ルトってどれくらいなんだろうな」と黒野が思っているとメイが即決した。
「それでお願いします!」
「かしこまりました。明日の朝にでも持ってきますね」
「わかりました。」
「では失礼します。」と言いグリッド商会の人間はギルドを出ようとしたところで立ち止まりぷ黒野の方を見て言った。
「私は、グリッド商会のゴートと申します。これから先もよろしくお願いします!」
「お願いします」
ゴートさんがギルドを後にするとすぐにメイが黒野に話しかけた。
「凄いよ!」
「なにがですか?」
「200万ルトなんて大金をこのギルドは手にしたんだよ!」
「申し訳ないですけどお金の価値がどれくらいなのかっていうのがわからないんですよね!」
「そっか。異世界から来たんだもんね!じゃあ、説明するね。」
「1ルトでこれが買えるっていうのを教えてもらってもいいですか?」
「うん。いいけどそれでお金の価値ってわかる?」
「はい。元いた世界の似た物の値段から考えればなんとなくわかると思うので」
「なるほど!」
説明中
「なるほど!なんとなく1ルトで100円くらいだな・・・っていうことは200万ルトってめちゃくちゃ大金じゃん!」
「そうだよ!」
黒野とメイで2人で盛り上がっているとイエナが戻ってきた。
「いくらになった?」
「200万ルト」とメイが言うとイエナもめちゃくちゃ驚いていた。
「依頼は出てた?」
「うん。貴族が出していた依頼があって報酬は100万ルトだった。」
「100万ルト⁉︎黒野すごいな!1日でめちゃくちゃ大金稼いだじゃん!」
「ラッキーですね」
「ラッキー?」
「ああいや嬉しいです!」
「今日は思いっきり飲もうよ!イエナありったけのお酒を持ってきてよ!」
「わかった」
黒野はすぐに寝たかったが、本当に嬉しそうにしている2人を見て付き合ってあげることにした。