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漫才1

作者: kumasan93

ツッコミ「どうも~●●です」

ボケ「どうも~」

ボ「いやー今日も天気がよくて絶好の潮干狩り日和ですね! 」

ツ「いや漫才しよ? 」

ボ「え? みんな潮干狩りしにきてるんでしょ? 」

ツ「いや海じゃないしね」

ボ「潮干狩りは場所じゃない! 心なんだ! 」

ツ「……まぁそういうわけでね、漫才を元気にやっていこうということなんですけど」

ボ「スルーかよ!」

ツ「君、将来の夢とかあります? 」

ボ「海江田万里」

ツ「……つっこみづれぇー。」

ボ「優秀な政治家さんなんでね」

ツ「ノーコメントでいきます。僕はねー、小説家になりたいんですよねー」

ボ「あー小説家ね。」

ツ「ベストセラーとか書いたらすごいお金入ってくるしね」

ボ「うんうん」

ツ「いまではお笑い芸人でも芥川賞とったりするから」

ボ「でも小説家もたいへんですよ」

ツ「まぁそれはそうだろうね」

ボ「ツイッターしたり海外サッカーみたり」

ツ「それ仕事じゃないから!やってる人いるけど! 」

ボ「あと〆切とかあるからね、売れっ子だと」

ツ「なるほどね」

ボ「編集さんとの関係もあるし」


コンコン

ボ「先生!原稿まだですかー!? 」

ツ「今書いてるから」

ボ「えっ!?この時代に手書き!? 」

ツ「それはいいだろ!その方が気分が乗るんだよ! 」

ボ「先生の作品の『バスマジックリン殺人事件』の次回作、待ってる人が大勢いるんですよ! 」

ツ「そのタイトルで!? 」

ボ「はやく2608作目書いて下さいよ~」

ツ「絶対そんな続かないと思うんだけどなぁ…… 」

ボ「早く書かないと先生の耳かきヤスリで鋭利にしますよ」

ツ「それはやめて! こわいよ! 」

ボ「だって待ってるの暇なんですもん」

ツ「お茶とか入れてよ」

ボ「しょうがないにゃあ……」

ツ「そんなキャラだっけ……? 」

ボ「はい、ご主人様♡」

ツ「そういうお店見たいになってる! 」

ボ「いいから書けよ」

ツ「はい」


カキカキ


ボ「よしできたぞー! 」

ツ「どれどれ……」

(読むふりをする)

ボ「ここの表現が、視覚にとらわれ過ぎていて広がりがないですね」

ツ「そ、そうか」

ボ「ここの文章のこの比喩は幼稚ですね」

ツ「うん……」

ボ「あとヒロインとの恋がうまくいきすぎです。これだと感情移入が~」

ツ「わかった、わかったから」

ボ「さらに~」

ツ「まだあんのかよ! もういいよ! ベストセラー作家なのに口出しされすぎだろ! 」

ボ「だって私、ほんとは海江田万里より小説家になりたいんだもん! 」

ツ「お前もそうだったのかよ! もういいよ! 」


ボ・ツ「ありがとーございましたー」


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