136話 第1連隊駐屯地にて
前日アドバイスを頂き、随所各話の行間の手直しを行なっております。
他にも、ご意見が御座いましたら是非ともご指摘して下さい!
「はぁ...... 帝よ。お主、前々から面倒事に巻き込まれ易い体質だと思っとったが、今度は自ら巻き込まれに行ったの..... 」
「お、咲耶姫」
ヴィルヘルム本部を出発してから早数時間、腕時計の針はもう直ぐ10:00を刺そうとしていた。
後方ではガラガラと歪な音が聞こえる。
このガラガラという音は、俺やセシル達が操る馬車の車輪が転がっている音だ。
俺はフロイラ達に銃火器やその他諸々、エルド帝国との戦争に備えた訓練をさせている合間を縫って、今後必要になるだろう物を大量に召喚、用意した。
この馬車と、馬車を牽引する馬達もその1つだ。
俺の後方には2匹の馬が牽引する馬車が4台、後を追う様に走っている。
馬車は俺の加護をフル活用して召喚し、馬はノースラント村の村人のツテを借りて購入した。
俺やセシル達が操る馬車には、矢などの攻撃を防ぐ鉄板がはめ込まれている。
ちなみに...... 俺とセシルが操る馬車には、其々の兵科に沿った装備を纏い、その上から正体を隠す為にローブを羽織った完全武装のフロイラ達が搭乗し、レーヴェ、ドラル、マリアが操る馬車には各種銃火器や弾丸、その他消耗品や着替え、食料等が詰め込まれている。
そしてロルフはと言うと、俺達の200m先を先行し、周囲を警戒してくれていた。
後1時間程で目的地に着こうかと言う時、胸ポケットに入れたお守りが紅く輝いた。
久しぶりに聞いた特徴的な口調に、俺は目を細めた。
「久しぶりだな、どうかしたのか?」
「うむ。久しぶりじゃの帝。いやなに、お主、今度は戦争に首を突っ込んだ様じゃな」
「その事か...... 一応言っておくけど、止めるなよ。俺は欲望の為だけに戦争を起こそうとしてる奴をぶっ飛ばしに行くんだからな」
俺は手綱を握り締めたまま、呟いた。
頭の中ではぁ...... と、咲耶姫の溜息が反響する。
「やれやれ...... まぁ、お主の決めた事じゃ。その意思に妾はとやかく言うつもりは無い。
そんな事よりお主、以前囚われていた奴隷達を助けたじゃろう?」
「そんな事よりってお前...... ん、イーリス達の事か?」
「左様。その時、妾が嫌な予感がすると申したのは覚えておるか?」
「そう言えばそんな事言ってたな...... それがどうかしたのか?」
あの時は確か...... ヴァルツァーから依頼の手紙が来た時だ。
咲耶姫は、届いた茶封筒を見て嫌な気予感がすると言っていた。
だが、ヴァルツァーからの依頼を遂行している間はこれと言って問題は起こっていない。
何故このタイミングで、その時の話が出て来るんだ?
「実はその件で気になる事があっての」
「気になる事?」
「妾は帝達が奴隷達を救出すれば、その感じた嫌な予感は消えると思っておったのじゃが......その嫌な予感が消えんかったのじゃ。
しかも、お主達が義勇兵として戦うと決意してから、その嫌な予感はより強くなっての...... 」
「は?どう言う事だ?」
「これは妾の予感じゃが...... これから起こるじゃろう戦争は、生半可な心意気では生き残れんと思う...... という事じゃ」
俺は思い当たる節が在った。
それは、ハールマンがイーリス達を操るのに使っていた催眠魔法具の事だ。
以前ヴァルツァーの話を聞た限り、この催眠魔法具とは、ベルガスの持つ特異魔法に目を付けたエルド帝国が開発、製造した物だとか。
そして今度の敵はこの催眠魔法具を作ったエルド帝国......
成る程、咲耶姫の嫌な予感ってのは大方奴隷関係の事になりそうだ......
「そうか...... つまり、お前は俺達の事を心配してくれてたんだな」
「そう捉えても構わん」
旭護袋を通して伝わる咲耶姫の声はどこか沈んでいた。
これまでの咲耶姫なら、俺の言った言葉に照れるか、もしくは反論するかと思っていたが......
神である咲耶姫を不安にさせる事がこれから起こるのか。だがもう止まれない。止まる事など出来ない。
「忠告感謝するよ。大丈夫。俺達は死なねぇよ。絶対な」
「ふっ...... その自信が何処から来るのか疑問じゃが、大口を叩ける内は心配無いか......
にしても帝よ。その髪はどうした?まるで老人の様じゃぞ?」
「あ、この髪か? 変装だよ変装。これから素性を隠して戦うってのに、この世界じゃ黒髪は目立ち過ぎるからな」
「成る程の。その髪はロルフの毛を使ったのか?」
「あぁ。ロルフの鬣を分けて貰って、手先が器用なフロイラに作って貰ったんだ」
「ほほう、似合う似合わぬは別にして...... よく出来ておるな」
「そこは似合ってるって言う所じゃねぇのか?」
「ぬかせ。はっきり言えば実際問題、お主に白髪は似合っておらん」
「マジで?結構気に入ってたんだけど..... 」
頭に被った白髪のウィッグを撫でながら、俺は小さく笑った咲耶姫とたわいも無い雑談を交わす。
これから戦いに行く俺には良い意味で肩の力が抜けた。
『主人殿、目的地が見えたぞ』
「お、了解だ。んじゃロルフは目立たない様にマリアの馬車に乗ってくれ」
『承知した』
咲耶姫との久しぶりの会話に懐かしさを感じていると、頭にロルフの声が聞こえた。
どうやら知らず知らずの内に大分話し込んでいた様だ。
「って訳だ。これで通話を終わりにするぞ」
「うむ。死ぬなよ帝...... 」
「言われるまでもねぇっての」
俺の言葉を受けた咲耶姫は、また小さく笑った気がした。
それと同時に旭護袋から溢れていた光が消える。
咲耶姫なりのエールをしっかり受け取った俺は、手綱を握り締め前を見据えた。
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「御免!ここはラルキア王国軍第1龍団麾下、第1連隊駐屯地で違いないか!」
「そうだが...... お前達は何者だ」
3時間程馬車を走らせた俺達は、ラルキア王国とエルド帝国と国境近くの街、【城塞都市ピナム】という街を通り越し、その近くに在るラルキア王国軍の駐屯地へと到着した。
この駐屯地の名前は【ラルキア王国軍 第1龍団所属 第1連隊駐屯地】。
以前エルド帝国軍が国境に現れた際、最も近くに在った駐屯地でもある。
第1連隊駐屯地は、国境近くの小高い丘の上に造られており、俺が今居るこの場所からも地平線まで続く煉瓦の壁が見える。
この煉瓦の壁こそ、ラルキア王国とエルド帝国の国境を示す物だ。
更に言えば、第1連隊駐屯地は段々畑の様に丘の傾斜を切り崩した作りになっていた。
この段々畑の様な駐屯地の麓周囲は、空堀と城壁が取り囲んでおり、敵の進行を阻んでいる。
そして内部へ通じているのだろう巨大な門も確認出来た。
「我等は近く、エルド帝国がラルキア王国へ侵攻して来ると言う知らせを聞き付け馳せ参じた有志の集まりだ!
どうか我等も共に戦える様許可を得る為、此処の司令官に御目通り願いたい!」
俺は門の前に居た門番さんに毅然な態度で語りかける。
相手側からしたら不愉快と捉えられかねないが、俺達が軍属では無い有志の集まり...... 義勇兵だと舐められてしまえば、折角戦う為に此処まで来たのに戦場に立たせて貰えなくなるかも知れない。
戦いに参加出来なければ俺達が此処に来た意味が無い。
だから俺は、これから戦争になっても恐れずに戦うと言う決意を見せる為、敢えて強気な態度で門番さんに接した。
それに......
「またか...... 少し待て」
今から3日前、ラルキア王国全土にはエルド帝国と戦争になる可能性が有る、という情報がゼルベル陛下の名の下に知らされている。
この情報を知った民間人は、国境から離れた街やペンドラゴに避難している。
そんな中、俺達はわざわざ第1連隊の駐屯地へ来た。
俺達は決して物見遊山気分で此処に来たのでは無い...... と、この門番さんは分かった様だ。
彼は一礼すると、俺達に待機する様言い、門を潜って行った。
ん?待てよ?
今この門番、「またか」って言ってたか?
「ミカド大丈夫かな...... 」
「あ、あぁ...... 多分大丈夫だろう。ラルキア王国軍は兵士の数が少ない。
此処の司令官が合理的な判断の出来る人なら、兵士は1人でも多い方が良いって考えてくれる筈だ」
「ですが、もし此処の司令官さんが私達の助けは要らないと言ったら...... 」
「そうなったらそうなったで、僕達だけで戦えば良いじゃん」
「レーヴェは相変わらず楽観的...... 」
素顔がバレない様に、ローブを纏い、口元をアフガンストールで隠したセシル達が俺の元へ集まる。
そんな中、セシルとドラルが不安そうな声を漏らした。
確かに...... ドラルが言う様に勢い勇んで此処まで来たが、俺にも多少の不安は有った。
それは、いきなり得体の知れない俺達が前線になるだろう国境に行っても、門前払いを食らう可能性が有る点だ。
この駐屯地に居る彼等を始め、ラルキア王国軍人は平和な時でも己を律し肉体や剣技を高めて来た。
そんな集団が、パッと出の俺達を快く迎えてくれる可能性は低い。
それでもエルド帝国と戦うには、国境近くにある駐屯地へ出向かなければならない。
故に危険と門前払いを受ける可能性を承知で、俺達は国境の目の前の駐屯地へ来たのだ。
「お待たせ致した。我等が第1連隊連隊長殿がお会い下さるそうだ。
連隊長殿はこのまま真っ直ぐ行った広場にいらっしゃる」
「承知した。では失礼する。行くぞ皆」
「「「「「っ!」」」」」
戻って来た門番さんに頭を下げた俺達は、この駐屯地の隊長が居るらしい広場に向け、馬車を走らせた。
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「あら、また義勇兵に名乗りを上げた子達が来たのかしら?」
「そうみたいっすね。とは言え、何処まで戦えるのか不安ですな姐さん」
「まぁまぁ、ラルキア王国の危機に立ち上がったその心意気は買おうや」
「おう。それに兵士は1人でも多い方が良い」
「ふっ...... 俺達みたいな命知らずが他にも居たか...... 」
「なっ...... 」
言われた通り、真っ直ぐ進んだ場所にあった広場に着いた俺は、思わず絶句してしまった。
そこに居たのは軍服を纏い、赤い髪を腰まで伸ばした女性に、スキンヘッドの男、腕に刺青を挿れた男、耳に大量のピアスを付けた男......
更に更に、白い髪と、同じく白い獣耳と尻尾を生やした獣人の男。その男が率いる多数の種族の集団だった。
うん。皆何処かで見た事が有るな〜......
と、言うか思いっきり顔見知りだった。
「ご、ゴホン!お初にお目にかかる。
我等はラルキア王国の危機に立ち上がった義勇兵部隊、ヒメユリ!
我等はエルド帝国と戦う為、此処へ罷り越した!ヒメユリ総員、集合!」
「「「サー!イエス・サー!」」」
「我等、義勇兵部隊ヒメユリ総勢20名! ラルキア王国の為に、護国の鬼と成らん!」
「「「我等が名はヒメユリ!我等、護国の鬼と成る者なり!!」」」
とりあえず簡単な自己紹介くらいしないと怪しまれる。
そう判断した俺は、自分達が来た理由と部隊名を名乗り、馬車に搭乗しているフロイラ達を並ばせた。
そして俺は声を張り上げる。
馬車から飛び降り、ザッ!と音を鳴らすヒメユリ隊員達は、其々が所属する兵科別に整列し、事前に決めていた掛け声を叫ぶ。
一糸乱れぬこの動きに、この顔見知り達は感心した様な声を漏らした。
「へぇ、統率は取れてるみてぇだな...... 」
「あぁ。それに覚悟は確かな様だ」
「だな...... こんだけの気迫だ。少なくとも、半農半兵の奴等よりは頼りにるかも知れねぇぞ」
「「...... 」」
ふぅ...... どうやら自己紹介は上手くいった様だ。
スキンヘッド男と刺青男、そしてピアス男......
もとい、シュタークにクリーガ、アルは興味深そうな目線を俺達に向ける。
一方で、赤い髪の女性...... カリーナさんと白い髪の獣人、ヴァルツァーは何処か訝しげな表情を浮かべて居たけど......
にしてもヤバいな...... まさか此処に顔見知りがこんなに居るとは思ってなかったぞ。
シュターク達は俺達の正体に気付いていない様だが、カリーナさんとヴァルツァーのあの表情...... もしかして、俺達の正体がもうバレちまったか?
「あの...... 」
「なぁ。お前...... 」
「ほほう!お主等がわざわざエルド帝国と戦いたいと此処まで来た命知らず達か!」
「「「あ!連隊長殿!」」」
「っ。彼奴が此処の隊長か...... ははっ!その通りで御座います!」
「た、助かった...... 」
俺達の正体を感づいたかも知れないカリーナさんとヴァルツァーが、俺に1歩歩み寄ってくる。
その時、立派な顎髭を蓄えた野太い声の救世主が降り立った。
ヴァルツァー達がこの野太い声の男性に跪く。
俺やヒメユリ隊員達もそれに習い、跪いた。
シュターク達がこの男性を見て、連隊長殿と声を挙げる。
取り敢えず、この豪快に笑う男性がこの駐屯地のトップらしい。
「うむうむ。お主等の様な気概の持ち主が居る事を、ラルキア王国に住む1人の人間として誇りと思うぞ!」
「はっ!恐悦至極にございます。失礼ですが、貴方様のお名前をお聞きしても宜しいでしょうか」
「ワシか?ワシがこの第1連隊駐屯地の責任者。大校のグロウ・アレティス連隊長である!」
ヴァルツァーの問いに笑みを持ってグロウと名乗った男性は、力強く胸を叩く。
大校...... 大校とは確か、ラルキア王国軍で将軍と呼ばれる人達の1つ下の階級だった筈。
なるほど、納得の貫禄と迫力だ。
って、待て待て待て。
このグロウって言うオッさん、今【アレティス】って言ったよな?
って事は...... !?
「相変わらずお元気ですねお父様。カリーナ・アレティス、以下第7駐屯地部隊総員300名。ゼルベル陛下の命を受け、第1連隊の増援に駆け付けました」
「おぉ!良く来てくれた我が娘よ!
ベルガス反乱の際に武功を挙げたそなた達が来てくれたなら、我等は百人力ぞ!」
「「「はっ!ありがとうございます連隊長殿!」」」
うん。確定だ。
この駐屯地のトップ、グロウさんはカリーナさんの親父さんだ。
そしてイコール、ミラの親父さんでもあった。
「そなた等の活躍に期待しておるぞ」
「「「はっ!我が身を賭して、ラルキア王国を守り抜きます!」」」
「うむ!大いに結構!して、そこの犬獣人と白髪の青年よ。
念の為確認するが、お主等は自らの意思で、エルド帝国と戦う為に来た...... 違いないな?」
「...... はっ。我等はご覧の通り獣人や龍人の集まり..... 連隊長閣下からすれば我等は他種属の者。
ですが、我等はこの国で暮らし、この国の人間達に良くしてもらって来ました。
我等はそんな皆へ恩返しをする為...... 戦う為にこの地を訪れました」
「我等も隣に居る犬獣人と同じく。帝国主義を掲げ、ラルキア王国を侵略せんとす敵を打ち負かす為、罷り越しました。全てはこの国に暮らす皆の為に」
シュターク達に笑みを向けた初老の男性は、鋭い目付きでヴァルツァーや俺達を睨んだ。
小さい子なら泣き出しそうな視線を全身に受けつつも、俺の隣で傅くヴァルツァーは平然と...... だが力強い言葉を口にする。
やはりヴァルツァーは村の男達を率い、義勇兵としてこの地を訪れていたらしい。
さっき門番さんが、またかと言ったのはヴァルツァーの事だったのか......
俺もヴァルツァーに続き、決意を込めた言葉を述べた。
「ふふ...... その心意気や良し!今は一兵でも多くの戦力が必要だ!
お主等の力。是非ともワシ等に貸してくれ!」
「「「「「ははっ!」」」」」
眼差しだけで人を殺せそうなグロウさんは、ヘニャッと顔を綻ばせた。
グロウさんの言葉を聞き、俺やヴァルツァー達は首を垂れる。
思いの外、俺達はすんなり第1連隊の面々と戦える許可を貰えたのだった。
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「おい、こんな所で何してんだよミカド...... 」
「あ、やっぱりミカドちゃんだったのね〜? 髪色が違うから一瞬分からなかったわ〜 」
ガロルさんが立ち去った広場に、ヴァルツァーの呆れた様な声と、カリーナさんのおっとりした声が微かに響く。
俺の後ろではセシル達がマズい!と息を飲む小さな音が聞こえた気がした。
うん...... 案の定、俺の変装はこの2人に見破られていた......
たが、このまま素直に認めるのは癪に触る。
せめて悪足掻き位はしよう。
もしかしたら、騙されてくれるかも知れないし......
「ミカド?さて、誰かと勘違いしてるのでは?」
「おい、黒い髪が見えてるぞ...... 」
「え!?」
「...... 安心しろ。髪は見えてねぇよ。カマかけただけだ」
だが俺の目論見が甘かった。
クソ。やられた。
ヴァルツァーのカマかけにまんまと引っかかってしまった......
思えばヴァルツァーは一時期、暗殺者集団を率いていた男だ。
職業柄、変装を簡単に見破る位の観察眼は持っていそうだ。
そんな男を俺如きが騙し通せる訳なかった。
「ヴァルツァー...... 辞めてくれよ。心臓に悪い...... 」
「ふん、やっと認めたな。変装してまでエルド帝国と戦いたかったのか?」
「「「えっ!?お前ミカドの兄ちゃんなのか!?」」」
「あら、シュタークちゃん達は分からなかったの〜?ヴァルツァーちゃんはちゃんと分かってたのにね」
「当然だ。恩人の顔を忘れる程、俺は恩知らずじゃねぇ」
「ん?ちょっと待て!って事は、兄ちゃんの後ろに居るのは...... 」
「はぁ...... そうだよ。クリーガの考えてる通りさ。良いか皆。これから俺の言う事は絶対に内緒にしててくれよ?」
こうなっては仕方ない......
此処にいる皆にだけは本当の事を伝えておこう......
深い溜息をついた俺は、此処に居る迄に至った経緯をカリーナさん達第7駐屯地の面々と、犬獣人ヴァルツァー達に説明をしたのだった。
ここまでご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、ご意見ご感想なんでも大歓迎です!
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