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僕は

作者: 海沼偲

 僕は犬?

 僕は人?

 僕は大きな町に住んでいた。

 僕は小さな町に住んでいた。

 僕は小さな村に住んでいた。

 僕は深い山奥に住んでいる。

 僕には仲間がいない。一緒に話す仲間も、酒を飲み合う仲間も、喧嘩する仲間も、いない。

 僕の家は山奥の小さな小屋。そこには何もない。生物として生きていける最低限だけ。文化的な生活。そんなものはずいぶん前に捨てた。

 なんで? 隠れなきゃ。

 僕は隠れなくちゃいけない。他の生き物に見つかってはいけない。静かに、一人に、孤独に、びくびくしながら生きていなくちゃいけない。

 でもそんな生活もおしまい。

 僕はまた旅に出る。今度はきっと楽しい所。そこには僕が嫌いな人はいない。みんな明るく迎えてくれる。良い所。そんなところはあるのかな。絶対あるよ。信じなくちゃ始まらないんだ。

 最初に何をしよう。おなか一杯ご飯を食べたいな。

 ではみなさん、行ってきます。


 僕は誰なんだろう?


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