【17】クリスマスの攻防
この学園にはクリスマスパーティというイベントがある。
参加は必須のイベントで、パートナーとダンスを踊らなきゃいけない。
初等部の時は相手のパートナーはくじ引きで決まっていたのだけれど、中等部からは違うらしい。
踊りたい相手に、男子からコサージュを送る。
オッケーなら女子は受け取って、ダンスの申込書を男子に渡す。そして当日に、女子が男子の胸にコサージュと同じ色の花を挿す。
そんな伝統があるようだった。
あぶれた人は、あとでくじ引きでパートナーが決まるらしいけれど、それはとても恥ずかしい事らしい。
十二月が入ってから皆浮き足立って、女子は申し込まれるのを待ち。
男子は意中の相手が予約済みにならないよう、こぞって申請を申し込んでいた。
これをきっかけにお付き合いをという目論む子たちもいて、妙な熱気が満ちているのだけど、私は別に興味なかった。
女の子とそんな風になるのは、高等部になってからの攻略対象ただ一人で十分だ。
元の世界に帰るためこのギャルゲー『その扉の向こう側』を、私はクリアしなくてはいけない。
つまりは女の子をくどき落として、恋愛関係に持ち込まなくてはならないのだけど。
そもそも女である私に、それは難易度が高い。
けど、元の世界に戻るためなので、女の子と付き合う気はある。
でも今はとりあえず保留。
ゲームが始まる高等部まで、自分磨きに専念しようと私は決めていた。
問題の先延ばしとも言う。
勉強も前世からの知識がある上、頑張っているので上位をキープしている。
加えて運動において、私の能力は高い。生物学的には女であるこの体なのだけれど、体力は男子以上にあるのだ。
きっとこのギャルゲーが、ステータスを上げていくタイプのものだったからなんだろう。
鍛えれば鍛えるだけポテンシャルが上がるので、楽しくてしかたなかったりする。
そんなわけで、くじびきでいいやと思っていた私なのだけれど。
「今野くん、ちょっといいかな?」
休み時間、留花奈が私の教室に入ってきた。
可愛く小首を傾げて声をかけてくる。
普段私に対して、女王様のように尊大な態度で接する留花奈なのだけれど。
人前ではこのように猫かぶりモードだ。
本性は女王様で、シスコンでわがままで気まぐれなのだけれど、留花奈はとても外面がいい。
あざとい可愛さを持って、それでいて女子の中心に居続けられるカリスマ性というか、そういうものを留花奈は持っていた。
私といるときに頻繁に猫が取れるので、最近ではそっちが素だとバレる人にはバレている。
丁度私は吉岡くんの席の近くで、宗介も一緒に立ち話をしていた。
あきらかに警戒した宗介が、留花奈を睨む。
「留花奈が私のクラスまでくるなんてね。何を企んでるの?」
「酷い。わたしはただ、今野くんをクリスマスパーティのパートナーに誘いにきたのに!」
警戒してそう言えば、留花奈が芝居がかった動作でそう言って目に涙を溜めた。
周りのクラスメイトが、こちらに注目してるのがわかった。
「わたし、確かに今まで今野くんに対して素直になれなかった。でも、勇気を出してここまできたの。女から誘うなんてはしたないけど……受け取ってくれるよね?」
潤んだ目で留花奈が下から見つめてくる。
それでいて、申込書を私の胸ポケットに入れて、大胆にも抱きついてきた。
「わたしに恥かかせたらどうなるか……わかってるわよね。どうせ踊る相手いないんでしょ?」
耳元で留花奈が囁く。
その通りなのだけれど、こっちにも選ぶ権利というものがある。
そういいたかったのだけれど。
この状況でそう口にしたら私は悪役じゃないか? という事に気付いた。
相手もいないのに、誘ってきた女子を振る。
しかもその相手が学院で巨大な権力を誇る、黄戸家の双子の片割れ。
それでいて実は留花奈、男子人気ナンバーワンだったりする。
本性を知らないって幸せだなと思うけれど、コケティッシュな魅力がたまらないらしい。
確かに腹黒いけど、見た目は文句なしの美少女だから騙されてしかたないと思う。
そんな留花奈を相手もいないのに振れば……確実に私は血祭りだ。
すでに男子からの視線が、私に対して射る様に突き刺さっていた。
それでいて女子の友人も多い留花奈だ。
留花奈の誘いを断れば、大多数の女子から非難されることが目に見えている。
――留花奈何考えてるの!?
物凄く問いただしたいけど、聞かなくてもわかる。
私に対する、いやそれ以上に宗介に対する嫌がらせだ。
完全に罠にはめられてしまったと気付いてももう遅い。
「ねぇ、今野くん。駄目……かな?」
私の首に手をまわして体を密着させながら、留花奈がそう口にする。
そもそも駄目って言わせる気がないだろと、心の底からツッコミを入れたい。
留花奈がちらりと視線を宗介へ向ける。
私の横にいた宗介は、表情を消して留花奈を睨んでいた。
その目の中には冷たい光が宿っていて。
宗介をよく知る私には、相当なお怒りモードであることがわかる。
留花奈に視線を戻せば、宗介を見て満足そうに笑っていた。
宗介への当て付けで、私をダンスの相手に誘ったのはこれで決定と言っていい。
「それで返事をきかせてもらえるかな?」
留花奈は少し不安そうに、天使のような儚げな笑みを浮かべる。
その一見控えめで純粋そうな微笑みに、誰もがやられてしまうことだろう。留花奈は自分の強みをよくわかっている。
しかし、私には悪魔がしてやったりと、にたにた笑いしているようにしか見えない。
留花奈の思い通りになるのは、物凄く癪だ。
でも……ここでイイエというのも後がやっかいになることは目に見えていて。
「……よろしくお願いします」
悔しい気持ちを噛み締めながら、そう口にした私に。
「うれしい。ありがとう今野くん!」
留花奈はそう言って、皆の前で私の唇を奪った。
「……えっ?」
「ご、ごめんなさいわたしったら。あまりにも嬉しくて。これからよろしくね、今野くん」
呆ける私に、恥らって留花奈が微笑む。
それから小走りに教室から立ち去って。
大きなどよめきが、室内に生まれた。
「まさかの黄戸妹が、今野と付き合うことになったらしいぞ!」
「私絶対、お姉さんの方に気があるのかと思ってた!」
「凄い大胆だったわ! きゃーどうしましょう!」
口々に皆が騒ぎ立てる中。
頭の回転が追いつかなくて、戸惑う。
あれ何コレ。
クリスマスパーティのパートナーを受けただけなのに、留花奈と付き合う流れになっちゃってない?
というか、私のファーストキスって……。
ちょっと泣きたい気持ちになりながら、固まって。
いやでも相手女だしノーカウントだよね? なんて自分を慰める。
助けを求めるように自然と宗介に視線をやって、私はそういう問題ではないことに気付いた。
普段人前で表情を隠す宗介が、目に見えて怒っていた。
優しげなハの字の眉が、不機嫌なほどつりあがり。
まとうオーラが苛立ちを伝えてくる。
これはマズイと、私の頭の危険信号が鳴る。
留花奈付き合う流れになってる今の状況とか、ファーストキスを奪われたとか、そんなことが全て頭からぶっとんだ。
「……アユム、俺気分悪いから保健室まで付き合ってよ。吉岡くん、先生に伝言頼めるよね?」
「あ、あぁ」
低く響く宗介の声に、吉岡くんが怯えてるのが目に見えてわかる。
無理やり手を引かれて、宗介と一緒に教室を後にした。
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保健室には誰もいなくて、宗介が後ろ手で鍵をかけた。
静かな部屋に響くその音が妙に大きく聞こえて。
どうやって宗介の怒りを鎮めたらいいんだと戸惑っていたら、カーテンで仕切られたベッドに軽く突き飛ばされた。
シャッとカーテンを閉めて、座っている私に宗介が視線を向けてくる。
その瞳に宿る光は鋭さを増していて、どこか熱っぽさを孕んでいた。
「ねぇ、アユム。どうしてあの女の誘いを受けたの?」
今までずっと留花奈のことを黄戸さんと呼んでいたのに、とうとうあの女扱いだ。
これは相当頭にきているらしかった。
「断ったら余計面倒なことになる気がしたんだよ。留花奈って外面いいから、あの状況でイイエなんて言ったら、女子から非難受けるし男子からもいい身分だなって言われるだろ。それにパートナーもいなかったしさ」
だから宗介が気にすることないんだよと含むように、軽く笑ってみたのだけれど。
……宗介はつられて笑ってはくれなかった。
「ふぅん。アユムって本当、押しに弱いよね。付き合うのは好きな人じゃないと嫌だって、俺には言ったくせに」
宗介がそう言って近づいてきて。
冷ややかなその視線に怖気づいて、少し身を引く。
目と鼻の先まで宗介は顔を近づけてきた。
柔らかい宗介のイメージにあったオレンジの瞳は、中等部に入ってから赤く染まり、印象がガラリと変わった。
どこか熱を帯びて、それでいて冷ややかで。
相反するイメージを持つその瞳の奥には、危うさのようなものがある気がした。
見つめられると苦しくなって、それでいて胸の奥が甘く重くなる。
「ああやって迫られたら、唇も簡単に許しちゃうの?」
宗介がベッドに手を置いて、軋む音がした。
そんなに近づかれるとベッドに倒れこんでしまいそうで、ベッドに両手をついて自分の体を支える。
両手が塞がっている私の頬に、宗介が手をかけてきた。
「そう……すけ?」
息がかかるほどの距離。
宗介の瞳から目が離せない。
前にナンパを問い詰められた時と同じで、知らない顔をした宗介がそこにいた。
以前よりも男らしくなった幼馴染の顔が近づいて。
熱を灯した瞳が狂おしげに私を見ていた。
近づく唇にキスをされてしまうんだと思った。
けど宗介は直前で止まって、身を引いてしまう。
「……なんで抵抗しないの」
「えっ? あっ」
宗介に言われて、それもそうだと思う。
金縛りにあったように動けずにいた。
「アユムは、好きな人と幸せになるべきだ。アユムが好きなら、いくらでも俺は応援するって覚悟を決めてる。アユムはあの女でいいの? 嫌なら嫌だとはっきり断わらなきゃ駄目だよ」
強い口調で宗介が言ってくる。
さっきキスしようとしたのは、きっと隙だらけの私を戒めようとしたんだろう。
無駄にドキドキしてしまった心臓を押さえれば、まだうるさく鳴っていた。
「それでアユムは、あの女が好きなの、嫌いなの?」
ダイレクトに宗介は尋ねてくる。
これから先、留花奈への気持ちが恋愛感情になることがあるのかと、確認するかのようだった。
それによって自分も身の振り方を考えるというような口ぶり。
真剣な目で見てくるから、こっちも真剣に答えなきゃいけないんだなと感じる。
「……恋愛感情はないよ。嫌いじゃないけど少し苦手。強引だし性格悪いし。少しくらいはいいとこもあるってことはわかってるけど、そういう対象にはならない」
正直な気持ちを伝えれば、宗介は少しほっとしたように見えた。
「それならいいんだ。なら、俺が断ってきてあげるね」
「えっ……いや、宗介にそこまでしてもらう必要もないような」
静かにそう口にした宗介に戸惑う。
いくら留花奈相手とはいえ、好戦的すぎるんじゃないだろうか。
喫茶店での二人のやりとりを思い出し、余計にややこしくなるような気しかしなかった。
「大丈夫だから。俺にまかせておいてよ」
にっこりと笑う宗介の顔は、留花奈が徹底的に相手を潰そうとしているときの、あの黒い笑顔にちょっと似ている気がした。
そして後日。
「今まで留花奈がしてきたことを、姉の私が代わりに謝りますわ! どうか許してやってくださいな!」
理留が留花奈をつれて、放課後私の教室にやってきた。
何どういうことなのと戸惑う私に、理留が全力で謝ってくる。
どうやら宗介は、理留に留花奈が隠れてやっていた所業を全部ばらしたようだった。
昔、留花奈が中心となって私をいびっていたこと。
そして初等部六年の時にあった、誘拐事件。
留花奈が私を巻き込んでわざと誘拐され、理留から離れるよう仕組んだ事を、宗介は包み隠さず話してしまったらしい。
確かに留花奈は色々私に仕掛けてきていたけど。
あの誘拐事件に関しては、百パーセントの悪意で留花奈は私を巻き込んだわけじゃない。
そう私は気づいていた。
お金持ちであり、強烈な性格の母親が仕切る黄戸家には敵が多い。
黄戸家の娘である二人は、それでよく誘拐にあってきた。
留花奈は理留が大好きだ。
だから理留が傷つく要因があるなら、見えないところで排除しようとする。
あの誘拐事件は、留花奈にとって私を試す意味があった。
以前理留の友達の一人が一緒に誘拐に巻き込まれて、その友達は理留を避けるように転校して行ったのだ。
仲のいい友達が自分を避けていくことに、理留はしかたないですわと笑っていたらしいけれど、それがきっと留花奈には許せなかったんだろう。
それ以来、留花奈は理留へ必要以上に近づく奴を試すようになったらしい。
どうせ理留から離れていくなら、理留の傷が浅いうちに。
それが留花奈の理留へ対する愛情だ。
留花奈は絶対に姉には言わないだろうけれど。
私は姉のためなら悪役でも喜んでやる、留花奈のそういうところがわりと嫌いじゃなかった。
「別にいいよ。もう済んだことだし」
「いいえ、それでは駄目ですわ。こういう事はきっちりしないと。この子ったら、私がアユムを気に入ってるからって、妨害するためにパートナーに誘って。その上当て付けに、キキキ、キスまでしてしまったようですしっ!」
私がそう言えば、理留は真っ赤な顔で怒りながらそんな事を呟く。
「あれは別に姉様に対する当てつけってわけじゃなくて、本気よ?」
「余計に悪いですわ! ワタクシだってアユムを誘いたかったのに!」
理留に謝るよう頭を押さえつけられていた留花奈がそう口にすれば、理留がちょっと涙目で声を上げる。
「理留、誘ってくれようとしてたんだ?」
「あっ……あの、それはっ」
思わず首を傾げれば、理留が先ほどとは違う意味で真っ赤になる。
おろおろとしたその様子がわかりやすくて可愛い。
それでいて、ちょっと嬉しい気持ちになった。
「アユムも本当は、理留さんを誘いたかったんだよね。はいこれ。俺と一緒に買いに行ったコサージュ。アユムの手から渡してあげたら?」
そう言って宗介が、私の手にコサージュを置いてくる。
桃色と白の花が混じった可愛らしいもので、思わず宗介に目をやれば、目線で理留に渡してよと伝えてくる。
宗介と一緒にコサージュを買いに行った覚えもなければ、私は準備してもいなかった。
どうやらこのために、宗介は事前に用意していたらしい。
「ほ、本当にアユムもワタクシと同じ気持ちでいてくれたんですの?」
理留が期待に満ちた目を向けてくる。
小動物が穴から顔を出しながら、恐る恐るこっちを窺ってるような愛らしさが理留にはあった。
ドリルへアーで一見高圧的なお嬢様に見えるのに、理留のそういうギャップみたいなところはずるいと思う。
「理留、クリスマスパーティでボクと踊ってくれる?」
「は、はい。よろこんで……っ!」
思わずくすっと笑いながらコサージュを手渡せば、理留がぱぁっとまわりに花を飛び散らせるかのような顔になる。
嬉しくてしかたないというような理留に、こっちまでほんわかした気分になった。
それを見ていたクラスメイトたちから、温かな拍手が起こる。
こんなに喜んでもらえるなら、最初から理留を誘っていればよかった。
そう思いながら、留花奈に申込書を返却する。
目の前に差し出せば、留花奈はそれを私の手から乱暴に奪い取った。
「そういうわけだから、ゴメンね留花奈」
「別にいいわよ。姉様が……幸せそうだしね。でも」
謝れば留花奈は申込書をぐしゃぐしゃに丸めて、宗介の顔面へと思いきり叩きつけた。
「覚えておきなさいよ、仁科宗介。わたしを敵にまわした事、後悔させてやるわ!」
宣戦布告だというように留花奈が宗介にビシッと指を突きつける。
「そう? それは楽しみだね。それで、今度は俺が君にダンスのペアを申し込まれたってことでいいのかな?」
しかし宗介はいたって冷静にそう言って、ぐしゃぐしゃになった申込書を広げ、ペンでなにやら書き込んでいた。
「はぁっ? 何でわたしがあんたなんかと踊らなきゃいけないのよ。絶対に嫌!」
「そっか。嫌がられてるなら尚更だね。さっそく提出してくるよ」
眉を寄せた留花奈に、にっこりと宗介が笑いかける。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! それ返しなさい!」
「これは俺がもらったものだから、俺の自由だよ。申し込んだ方からの取り下げはルールとして無効だよね」
宗介の手から申込書を取り返そうと留花奈が手をのばすけれど、宗介はそれをあっさりとかわした。
そして留花奈の髪に、青と紫の変わった形の花を模したコサージュをさっとつける。
「君によく似合ってる。毒々しいところがピッタリだ」
それだけ口にするとぽかんとする留花奈を置いて、宗介は教室の外へと出て行った。
「……待ちなさいよ!」
我に返った留花奈が、宗介を追いかけていく。
クリスマスパーティの日、私は理留と楽しくダンスを踊って過ごした。
留花奈はというと、一度決められたパートナーを変更することができず、結局宗介と踊ることになっていた。
二人とも表向きにこやかにしてたから、ぱっと見は美少女と美少年の素敵なカップルに見えて、お似合いだったのだけれど。
「あなたにこれを贈るわ。夜道では背後に気をつけることね」
「それはどうも。俺がいなくなったら、留花奈ちゃんのせいだって手紙を残しておくことにするよ」
留花奈が宗介の胸ポケットに、赤桃色の花を挿す。
贈られたコサージュと花の色は合わせるのがしきたりだ。なのに違う色の花を挿してきた留花奈に、宗介はふっと笑う。
互いの間に冷たい空気が流れていた。
「ちゃん付けでよばないでくれるかしら、気色悪い」
「本当留花奈ちゃんは、性格も口も悪いよね。君を好きだっていう男子の気持ちが全く理解できないや」
二人は始終そんな調子で。
笑顔でやってることはダンスというより……互いの足の踏みあいだった。
ちなみに、後日知ったことなのだけれど。
宗介が留花奈へ贈ったコサージュの花は『トリカブト』で、猛毒の花らしい。
花言葉は『復讐』だとか。
それでいて、クリスマスパーティの日。
お返しに留花奈が宗介に贈ったのは『夾竹桃』という、赤桃色の花だった。
花も茎も葉も全てが毒。
花言葉は『危険』だそうで。
二人ともよくそんな花見つけてくるよね。
互いに大嫌いなんだな……としみじみおもった。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
★中等部1年 冬
●原作ギャルゲーとの違い
1)特になし。
●ルートA(マシロ編)との違い(47話あたり)
1)留花奈がアユムをクリスマスパーティのパートナーに誘うやり方が強引に。理留と組むよう焚きつけるのではなく、宗介への嫌がらせからの行動になっている。
2)留花奈がアユムのファーストキスを奪ってしまっている。
3)宗介の留花奈に対する敵対心が、マシロ編よりかなり高い。
4)クリスマスパーティで留花奈のパートナーは紅緒だったが、宗介になっている。
5)紅緒にマシロと交友があることがばれていない。




