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妹の私がギャルゲーの主人公(男)になりました  作者: 空乃智春
宗介ルート:共通部分(★部分は大きい違いがあります)
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【1】幼馴染と私

 宗介ルートスタートです。遅くなってすいません。

 焦点を宗介に絞っているのでわりとダイジェスト風味で、サクサク進みます。

 本編から引用してる部分も有ります。

 同時にルートA:マシロ編とは別ルートなので、書かれてない部分でも、今までと完全に同じ道筋とは限りません。

 違いが分かるよう、下につけてあります。マシロ編を読んだ人は下の違いだけ見て、分岐点から見るのもありだと思います。

「アユムさえいれば、それでいい」

 幼馴染の宗介は、過保護だ。

 私に執着している。


 これはよくない傾向だ。

 ぎゅっと私に抱きついてくるその腕を、振り払う方が宗介のためだ。

 そう思うのに。

 私だけが大切だと言ってくれることが嬉しくて、その手を振り払えずにいる自分がいた。

 


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


 七歳の時、私『今野アユム』は、事故にあった。

 熱を出して朦朧もうろうとした宗介を助けようとして、代わりに車に撥ねられ、生死の境をさまよったのだ。

 

 宗介の母親は、宗介を生んでなくなって。

 父親も事故で亡くした。

 幼い頃、誰かにお前は死神だと宗介は言われたこともあるらしい。


 そんな中、幼馴染で大切な親友だったアユムが、自分のせいでこんなことになってしまって。

 宗介はアユムの事故を自分のせいだと、思い込んでしまっていた。


 それ以来、宗介はアユムに近づかなかった。

 毎日教会の外で、アユムが回復するのを祈り続けてくれていた。

 ちなみに教会の中に入らないのは、自分が不幸の元凶なのに、神様の前になんて行けないと宗介が思い込んでいたからだ。

 

 事故から回復して、私は宗介に会いに行った。

 宗介は教会の二階にある窓にへばりついて、祈りを捧げていた。

「宗介くん?」

 声をかけると足を滑らせて。私はとっさに走って受け止めた。

 雪が積もっていたから、それほど痛くはなかったけど、子供の体では支えきれなくて、尻餅をついた。


「いたた……怪我ない?」

「それはこっちの台詞だよ、馬鹿!」

 助けたのになぜか怒られて。

「怪我は? どこか痛くない? なんでアユムはいつも俺なんかを助けようとするの?」

 物凄い動揺してるのが伝わってくる、切羽詰った表情。

 その時の宗介の必死な顔は今でも覚えてる。


「俺に関わらないで。アユムを不幸にしたくないから」

 そんな事をいう宗介にも、私は怯まなかった。

 なぜなら、宗介と仲良くしなければ、私自身が大変なことになる。

 むしろ宗介がいないと私は高確率で死んでしまう。そう知っていたのだ。



 この世界は実はギャルゲーの世界。

 ギャルゲーというのは、男の主人公が、女の子たちと恋に落ちていく恋愛シミュレーションゲームのこと。

 『そのドアの向こう側』という、高校三年間を女の子達と過ごす、このゲームの主人公が私だった。


 元々の世界で普通の女子高校生だった私は、兄の横でこのゲームを見ていた。

 画面に映るキャラクターの台詞に、ツッコミを入れたところ、気づいたらこの世界にいたというわけだ。


 目覚めたら七歳の『今野アユム』で、病院のベットの上だった。

 『今野アユム』としての記憶も、元の世界の記憶も、この時はなくて。

 私は記憶喪失なのだと、医者に言われた。

 

 七歳にしては何か変だなと自分では思っていた。

 高校生レベルの問題も解けたし、精神が成熟しすぎていた。

 世間の常識的なものも教えられなくても知っているし、やっていいことも悪い事もわかる。

 大人のような視点で、子供として過ごしている感覚。

 自分には前世があったんだなと、なんとなく気づいた。


 優しい両親、何不自由ない家庭環境。

 私は子供らしく過ごして、生活を謳歌することにした。

 とても生きやすい世界。子供の世界での私はできる子だった。


 ただ疑問はいくつかあった。

 私は男の子ということになっていたけれど、実際の体の性別は女だった。


 両親に「ボクは女だよね?」って尋ねたら、あなたは男の子でしょと笑われた。

 でも付いてないよと示しても、その瞬間だけ目を見開いて固まって、また忘れたような態度を両親は取るのだ。


 ……男として育てなきゃいけない理由でもあるんだろうか。

 そんな事を考えていたのだけれど、医者までもが私を男として扱うのは変だと思った。

「ボクって女の子ですよね? だってついてないですし」

 女性のお医者様ならいいかなと、股間あたりに手を置いてもらってそう言ったら、「記憶の混乱があるのかも」と言い出して大事になりそうになった。


 触らせようが見せようが、誰も私を女だと認識しない。

 どうやら私は女の体だけれど、周りには男に見えるらしい。

 その時にようやくそう気づいた。

 でも、まぁ自分じゃどうしようもないしと、わりと軽く受け流し。

 

 ゆるやかな日々を過ごしていたある日。

 私は前世の記憶を思い出した。


 教会のクリスマスパーティ。

 そこで歌っている聖歌隊の少女『桜場ヒナタ』を見た瞬間。

 私はここがゲームの世界で、前世では『前野歩』という普通の女子高生だった事を思い出したのだ。


 目の前のヒナタを見た瞬間、前世で見たゲームの一枚絵が頭に思い浮かんだ。

 高校になって学園で主人公はヒナタに再会し、初恋の彼女を思い出して回想する。そのシーンで使われていた絵と似た光景が目の前にあった。


 背中には天使のような羽が透けて見えて。

 それでいて、ゲーム画面のヒナタと違い、彼女は髪に大きな星の飾りをつけていた。

 クリスマスだからなのかよくわからないけれど、かなり大きな星の飾りは目を引いた。


 歌い終えるとヒナタは私を見た。その瞳が少し陰っているような気がしてゾクリとした。


 兄のゲームを横で見ていただけなのに、なんで妹の私が!

 男の主人公になってて、女の子を落とさないといけないなんてどういうことだ!

 私は混乱した。

 なにより私を戸惑わせたのは。

 このギャルゲー、主人公が高確率でメインヒロインの『桜庭ヒナタ』に殺されるのだ。


 才色兼備な女の子、桜庭ヒナタ。

 桃色の髪に赤い瞳。

 現実の世界にありえない髪と目の色をしているけれど、これは私にだけ見えている色らしい。

 おそらくは私が主人公だからなんだろう。


 まぁそれはさておき、ヒナタは学園のアイドルで皆に優しい。

 そんなヒナタが特別に気にしているのが主人公だ。

 しかし彼女、実はとんでもないヤンデレだったりする。

 他の女の子とどんなにいい感じになっても、最終的にヒナタが現れて主人公をナイフで刺すのだ。

 しかも、何の予告もなく、ヤンデレの片鱗なんて今まで見せなかったくせにいきなりだ。


 これを唯一回避する方法が、何故か幼馴染である宗介と仲良くする事だった。

 本来の主人公と同じ性別の、男である幼馴染。

 サポートキャラの宗介の好感度なんて、普通プレイヤーは気にしない。

 それを知らずにゲームをクリアできない人が多く、一部では死にゲーなんて呼ばれてたりした。


 まぁ、そんな事情もあって前世の記憶を取り戻した私は、宗介に近づいた。

 ヒナタに殺されるなんてゴメンだったからだ。


 宗介は世話焼きで、いつだって主人公の味方をしてくれて。

 どのルートでもキャラとの恋愛を後押ししてくれる、主人公に尽くすサポートキャラ。

 ヒナタにナイフで刺されるイベントが起こっても、好感度が高いと主人公を助けにきてくれる。

 こっちがメインヒロインでよかったんじゃね? という声が続出で、なんで男にしたよと皆が思うキャラだったりする。


 原作のギャルゲーでは「仁科にしな宗介そうすけ」という名前で、茶色の髪に赤い瞳のキャラだったと思うのだけれど。

 私の出会った幼い宗介の苗字は「山吹やまぶき」で、オレンジ色の目と髪をしていた。ちなみにこのオレンジ色も私だけに見えている。


 目の前では、宗介が泣きそうな顔をしていた。

「だから、もう俺に関わらないで。アユムを不幸にしたくないから」

 自分と関わると不幸になるからと、アユムを思ってくれる幼馴染の宗介。

 どのルートでも刺してくるメインヒロインより、よっぽど好感が持てた。


「ボクは宗介が側にいるよりも、いない方が不幸になるんだよ。絶対に」

 拒む宗介にそう言って、手を差し出す。

「宗介はボクを不幸にしたくないんだよね。なら、ボクと一緒にいなくちゃいけない。そうだろ?」

 切実な想いを伝えれば、宗介は笑って私の手を取ってくれた。



●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


 ゲームの終わりは、ゲームクリア。

 『その扉の向こう側』は、女の子と恋愛して、高校三年間を過ごすゲームだ。

 三年生の終わりに、目当ての子と学園内にある大きな扉を開けられればゲームはクリア。

 もちろん扉は好感度が高くないと開かないし、その前にヒナタに殺されたりしていたら、扉まで辿りつくことはできない。


 扉を開ければ願いが叶うらしいという話もあって、私はゲームをクリアして、扉を開けようと心に誓った。


 でもまぁ、ゲームが始まるのは高校生になってからだ。

 それまでは平穏に穏やかに暮らそう。


 そんな事を考えて、通っていた公立小学校から、宗介のいる学園へ転校した。

 事故の後学校に通っていなかった私は、知り合いも誰もいない中、この世界でやっていくのがちょっと不安だった。

 それで宗介がいてくれた方が安心だと思ったのだ。


 しかしその学園が実は、ゲームの舞台となる学園だった。

 入学してから攻略対象の一人、ドリル……もとい黄戸きど理留りるというお嬢様と出会ってそれに気づいた。

 ふっさふっさと揺れるドリルヘアー、取り巻きを連れて威風堂々とした佇まい。


 金髪……これも私の目にだけ見える色なのだけれど、金髪でドリルヘアーだから黄ドリルで、『黄戸きど理留りる』そんな安直な名前のヒロイン。

 いかにもザ・お嬢様な理留が前世のゲームにいたことを、私はちゃんと覚えていたのだ。


 ただ私は理留のことを心の中でドリルと呼んでいたから……つい、理留を見て「ドリル」と口に出してしまった。

 本来高校生になってから出会うはずの彼女とここで出会ってしまい、驚いたのだ。

 そこで一悶着あって、私は攻略対象の黄戸理留と、その双子の妹の黄戸きど留花奈るかなと知り合いになった。


 攻略対象の中に、ヤンデレヒロイン・ヒナタ以外で『死神』がいるのだと前世の兄から聞いていた。

 それが誰か分からないのに迂闊に仲良くなって、ゲーム本編が始まる前に殺されたら洒落にならない。

 メインヒロインがいつでも主人公を殺しにくるトンデモゲームだ。それくらいはあり得る気がした。


 なので、高校生になるまでは、とりあえずヒロインとの関わりをできるだけ持たないようにしようと、私は方針を決めた。


 それに私はゲームクリアをしなきゃと思ってはいたけれど、女の子と恋愛というのに抵抗があった。

 前世では女だったし、それに今世だって体も心も女なのだ。

 ただし、今の私がどんな事をしようとも、誰も女だとは気づいてくれないのだけれど。

 呪いのように皆私を男だと思い込んでいた。

 おそらく、道で裸になったって、誰も私を女だとわからないんじゃないかと思えるレベルだった。



●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


 そんなわけで、できるだけ攻略対象の二人を避けて過ごしていた初等部二年の夏。

 私は田舎のおばあちゃんの家で、宗介と夏休みを満喫していた。


 夏祭りに行く事になって、幽霊屋敷に入ろうという話になった。

「幽霊なんていないよ」

 けれど、宗介は全く怖がる様子がない。ちょっと私はムキになった。

「なんでそういいきれるの? いるかもしれないじゃない」

「だって、いるなら俺の所に会いにきてくれるはずだから」

 そう返されて、何も言えなくなった。


 宗介の両親はもう亡くなっていて。

 そのせいか宗介はどこか達観したような、大人びた子供だった。


 言葉の中に、両親会えない悲しさや寂しさはなくて。

 幽霊になって会いに来てほしいと思ったのは、もうずっと前の事なんだろうと気づかされる。

 すでに宗介の中で決着のついた話のように、淡々としていて。

 会いたいと思ってもしかたないと諦めてるようだった。


 心に触れられないように仮面をつけて、宗介が大事な部分を隠してしまっている。

 そんな気がして、落ち着かない気持ちになった。


 宗介はいい子すぎるのだ。

 手のかからない子供を演じているというか、みんなに嫌われないように自分の意見を言わないというか。


 誰かと争うくらいなら自分が折れるし、嫌なことがあったって、それが運命だからしかたないと、泣いたりすることもなく受け入れてしまう。

 それが幼い宗介が身につけた生き方なのかもしれないけど、それが私は嫌だった。


 全部をさらけ出せとは言わない。

 人には触れられたくないことだってあるとは思う。

 でも側にいるのに、少しも弱いところを見せてくれないのは、なんだか信頼されてないみたいで寂しい。

 子供なのだから、もっと甘えてもいいと思った。


 そんなことを考えながら歩いていたら、いつの間にか宗介の姿を見失って迷子になっていた。

 待ち合わせの場所まで行けばいいかと軽く考え、トイレに行きたくなってそこにいけば、ナンパされて困っているお姉さんがいた。


「お姉ちゃんたち、お父さんがそろそろ舞台が始まるからきてって行ってるよ。早く行こうよ!」

 あどけなさ100パーセント、実際にはあざとさしかない笑顔を浮かべ、私はお姉さんたちに声をかけた。


 お姉さんたちの手を引いて、助け出して。

 お礼を言われて少しいい気分になった。こけて擦りむいた部分にばんそうこを張ってもらっていたら、その場に宗介が現れた。


 よかった合流できたと喜んだ私だったけど、近づいてきた宗介の形相に驚く。

 いつもハの字をしていて人のよさそうな眉が、不機嫌に釣りあがっていた。

 息も荒いし、汗も凄かった。

 ずっと私を捜してくれていたんだなとわかる。


 顔にいつもの余裕がなくて、こんな顔の宗介は初めてみた。

 いつも温厚な宗介だけに、睨みつけてくる顔は怖かった。


 はぐれたことと、怪我をしていることを問い詰められて。

 どうせ待ち合わせの場所に行く時間だったんだから、そんな怒らなくてもいいじゃないかと思ったけれど、その迫力の前に私は言えなかった。


 怒られてる私を見かねてお姉さんが事情を説明してくれて。

「へぇ、アユムがそんなことを」

 いい事をしたはずなのに、冷たい声で宗介はそう口にした。


「宗介、ごめんってば。はぐれたのは悪かったよ。だから機嫌なおして?」

「はぐれたのもそうだけど、俺が一番怒ってるのはそこじゃない」

 迷子になったこと以上に、何かやらかしたのか考えてもわからなかった。


「なんであんな無茶したの?」

 ぐるぐると考えていると、宗介が突然立ち止まって、腕をぎゅっと掴んできた。

「アユムはいつもそうだ。考えなしで、誰かを助けに行く。なんでそうなの」

 私を見る宗介の目が、少し濁っているような気がした。

 どうしてか私は、前に何度か見た『桜庭ヒナタ』が狂気に落ちて、ヤンデレ化するシーンを思い出していた。


「もっと酷い怪我したらどうするつもりだったの。血がもっと出て、動かなくなって。こんどは記憶喪失だけじゃすまないかもしれないんだよ」

「大げさだって」

「そんなことないよ。そういう事って、いつ起こってもおかしくないんだ」

 必死な宗介に笑って言えば、ぎゅっと腕を強く掴んでくる。その手が震えていて、宗介がいうと重みが違った。


「俺は、アユムがそんなになるなら、助けられても嬉しくない。他の人なんてどうでもいいんだよ」

「えっと、宗介?」

 いい子な宗介らしくない言葉。

 その爪が私の腕に食い込んで、戸惑った。


「もう、嫌なんだ。あんな思いするの! 俺がいくらでも変わりになるから、俺のいないところで危ないことしないでよ!」

 それは今まで押さえてきた感情を、全てぶつけてくるかのようだった。

 吐き出された感情の強さに、圧倒された。


「一緒にいないと不幸になるって、言ったのはアユムだろ。頼むから、アユムまで俺の側からいなくならないでよ――」

 最後は血が滲むような、苦しそうな声で宗介が懇願してきて。

「ごめんね、宗介」

 私は宗介を抱きしめた。

 こんな時なのに、私はちょっぴり嬉しくなったた。


 初めて、宗介が本音をぶつけてきてくれた気がして。

 それと同時に、宗介がこんなに自分という存在を必要としてくれているということに、安堵した。


 この世界の私は、本当の私じゃない。

 それがあるから、どこかよりどころがない気持ちだった。

 けど宗介が必要としてくれてるのは、一緒にいないと不幸になると宣言したまぎれもない『私』だった。


「心配させちゃったよね」

 少し後ろ暗い思いを肯定して、宗介に話しかけて。

「大丈夫だよ。ボクは宗介の側にずっといたいと思ってるから」

 私はずるい言葉を口にした。


 『いる』ではなく、『いたい』。

 それが嘘になるかもしれないのが怖くて、そう口にした。

 ――どうかこの、微妙な違いに宗介が気づきませんように。


 言葉に嘘はないかった。

 できるかぎり、宗介の側にいてあげたい。

 でも、元の世界に帰りたい気持ちも本物だった。


 今思えば私は。

 もうこの時すでに、とんでもないミスを犯していたのかもしれない。



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


●原作ギャルゲーとの違い

1)本来の『今野アユム』が身も心も男だったのに対し、現在のアユムは生物学上女で、しかし誰もそれには気づかない。

2)ヒナタが頭に星の飾りをつけている。

3)アユムが公立小学校から、学園に転入したため、本来高等部で出会う理留・留花奈と初等部で出会ってしまった。

4)宗介の苗字が原作の「仁科」でなく、「山吹」になっていて、髪と目の色が違う。原作では髪茶色、瞳赤。現在は、髪も瞳オレンジ。


●ルートA(マシロ編)との違い(1話―8話)

1)ヒナタが歌う前のトイレ近くでの出会いがなく、聖歌隊の歌う所で初めて出会う。

2)アユムはヒナタに星の飾りをあげていないが、ヒナタはすでに飾りをつけている。

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