第三話:お外に行こう
お外にでました。
ぐだぐだしてますけど!
「お外に行ってきます、探さないでください」
近くにいたお手伝いさんに伝えておいて裏口から外へでる。後ろから「分かりました」との声が聞こえる。ボケたのにマジレスとか泣ける。
今の私はキャップをふかめにかぶり、黒のTシャツに短パンという端から見たら少年のような格好をしている。
男装もどきをしているのは、世間体の問題であります。お手伝いさんから、琴浦家の娘と気付かれないような格好にしてくださいと言われたためなのです。
どうして、何でとか聞きたいけれどきっと祖母からの伝言なだけなのでお手伝いさんに聞くことはできないでしょうな。
逆らう気力もないので言う通りにしましょうかと。もう家族に関してめんどくさくなっていた。
つまんないのだ。確かに今の状況は嫌われだけども、無視だけなのだ。
もっとこう、変化がほしい。マンネリ化してしまった無視には面白味がない、まったくない。
こんな風になってから昔の家族を思い出す。私って、幸せ者だったんだなあとしみじみしてしまうよ。
家族との会話には変化があるのところが良い。同じことを話してる訳じゃないから飽きなかったのだ。
喧嘩とか、兄とギャルゲーと乙女ゲーを貸し借りしたりとか、イベントはたくさんあったのさ。ところが琴浦家はずっとずっとずっと無視なのだ。
くだらない嫌がらせとかはしないし?お手伝いさんは陰口ははんぱないけど、出来るだけ私とは話したくもないし関わりたくもないらしく近寄ってこない。てか避けられるし?
大した娯楽の道具もないから時間が潰せないし!漫画とかほしー。…べ、勉強?何言ってるの…私、見た目だけは幼稚園児だよ…?す、するわけないじゃん…(震え声)
今のうちにやっておけば成績は優秀になるけどさ、それって何かずるいじゃんか。私が勉強したくないだけだけどさ。
それじゃこの辺で本題にいこうか、私が今日外にでた理由の事だよ。
さっき言ったように、私の部屋には何にもない。これは私は死んじゃう。暇すぎて干からびる。学校始まるまであれよ、ずっと引きこもりとかそんな素敵だけどパソコンないから引きこもっても楽しくねぇってばよ。かといっても幼稚園児がパソコンをねだれますか?いや、一人で外にでてるじてんで幼稚園児としておかしいですけどね、ロリコンホイホイですよね、自分で言うなってか?私の転生前だと痛い台詞ですけど今の私にはぴったりだぞ。あ、今男装してるからショタコンホイホイか。また話それてましたわ。
そう、娯楽が必要なのです。
いつでも遊びたい盛りな私には大切な物なんです。だからお財布持ってお外にきたんです。
うきうきるんるんと道を歩いていた私。さあ、どこに向かってるかわかりますか?
…あれ?
どうやら重大な事実に気づいてしまいました。
道がわからない。がっでむ。
お約束迷子展開(∩`Д´)≡⊃)`Д゜).∴
次回どうなるのか、今の私には分からないぜ!
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