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第二話:私と命ちゃん

 さてさてこの世界がどんな感じかわかってきましたね、うん。

私もようやく落ち着いてきましたよ…


 一人でまとめるのって難しいです。あとすっごくネタバレしたい、ゲームの内容を暴露してしまいたい、例えこの世界の話がおかしくなるとしても誰かに言いたい。

つまり、あれです。秘密なことほど言いまわりたいって事ですな。

しかし、誰にも言えない…ていうか言う人がいない…ぼっちいえー


 私の話し相手はどうせぬいぐるみくらいだよ、ふーんだ。

とまあいじけてみたものの、本当に話し相手がいないのですよ。話しかけても返事がないんですよね。

お手伝いさんも必要最低限の事しか話してくれないし。

 それなのに「命ちゃんはあんなに可愛いのに、妹のあの子は全然違うのかしらね。もうあの子のお世話係とか嫌です」とか、言われるの超理不尽じゃないですか。何です?私からあふれる腐女子パワーに気づいて気持ち悪がっているのならわかるがな!なんて。


 私と彼女の違いはこれだけでは収まらない。ゲームをやった私だからわかるけど、命ちゃんと私の部屋にも格差がある。

高校生時の命ちゃんは女の子らしくぬいぐるみが多めで、それでいて清潔感たっぷりなお部屋なのだ。

この様子じゃ今の彼女の部屋は小さな子が好みそうな可愛らしいお嬢様部屋だと思われるのだ。

それに比べて私の部屋は質素!そう、質素の言葉が似合うお部屋ですよ!!

全然!全くもって!可愛くないのです!

あるのは小さな私じゃ使いにくそうな学習机に、一つしかない小さな窓、固めなベッド。

唯一女子力が垣間見えてるアイテムってかえるさんぬいぐるみだけだよ!

んーでも清潔なだけましかあ…面白味ない部屋だけどさ。

それにしてもこのかえるさん、いつから私の部屋にあったんだろうか。なんでかな曖昧なのは。


 ふう、部屋の探索は終わってしまったから暇なのだ。

外に出たい出たいー!命ちゃんに会いたいー!

でも私と命ちゃんは会ってはいけないんですよ、廊下でたまにすれ違うけども、顔を合わせてはいけないのです。

合わせようとしたら命ちゃんの警護をするお付の子に目つぶしされます、がちで。

命ちゃんにばれないようにスッと…。

 そうそう、そのお付の子も攻略相手くんです。忍者やってます。幼馴染というポジションです。詳しい話は後日。

 目も合わせられないし話すなんてもっての他です。


 そこんところ悲しいですけど、うれしいことも判明しました!

外出が自由という面ですはい!幼稚園児だけども!いいのか琴浦家。

金銭面の問題もありません!自分に必要なものは自分で買えとお小遣いはちゃんと貰えます!放任すぎやしませんか?

それだけどうなってもいいと考えているのでしょうかね、うわあ引きます。


でも、命ちゃんは自由に動けないんですよね。蝶よ花よと育ててもらえるのはきっと安全で幸せなんだろうけど、小さいうちから家に縛られるのってそれは寂しいことなんじゃないかな。とかまあ私が言っても説得力なんてないんですけどね。


さ、遊びに行こう。

命ちゃんとの関係話

誠が誰ともはなしていないのは仕方がないのか!

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