4.自業自得
リリーナは相変わらずエレナを嘲笑っていた。
「こわぁ〜い! でもぉ、婚約者のローガン様そっちのけでぇ〜、姉の婚約者に会ってばかりのエレナ様が悪いじゃないですかぁ〜。」
「そ、それは…こ、これからは気をつけます! 私はずっと、ローガン様の傍に居ますからっ!!」
「これからなんてない、今すぐ消えてくれ。」
ローガンは冷たくエレナをあしらう。エレナは流石にショックを受けたように固まった。
「君にとって俺は、アリアーナを傷付ける為に奪い取っただけの存在に過ぎないんだろう? 俺は、君を赦さないっ…!」
ローガンは鋭くエレナを睨みつけてきた。殺気が籠もっていると言えるほどの圧にエレナは怯えながらも必死に話す。
「だ、だから違いますっ! パ、パウダー令息は何か誤解をしているのだと思います。わ、私はお姉様の悪口なんて…。」
「うふふっ♪ パウダー令息はぁ、エレナ様に興味なくてぇ〜、惚れてくれそうにないからぁ〜、アリアーナ様の悪口を言うようにしたんですよねぇ〜? “実は私、お姉様に虐められていたんです!”とかぁ〜、“お姉様は本当はまだ、ローガン様の事が諦めてきれてないみたいで会いに来ているんです!”とかぁ〜、笑っちゃいますよぉ♪」
「な、なんで…。」
リリーナはまるでエレナの真似をするかのように話すと、エレナは顔色を悪くさせてリリーナを見た。何故知っているのか、とでも言うように…。
「えへっ♪ 私の知り合いからの情報でぇ〜す! エレナ様、もっと人気のない所で話さないと駄目ですよぉ〜。街中とかぁ、人通りの多い所で待ち伏せてぇ、そこでアピールしてるとバレますよぉ〜♪」
「っ…!!」
機嫌よく話すリリーナに、エレナの表情は凍り付いていく。
「最初に言った通り、リリーナと浮気している俺の有責で構わない。だがそもそも君が悪い事は分かっただろう。これ以上反対するなら俺は、君が俺と婚約した本当の理由とパウダー令息に君が言い寄っていた事を話す。そうなれば、俺と君のどちらが悪いと判断されるか分からないな。」
「そ、そんな…。」
ローガンの言葉に、エレナはショックを受けて立ちすくむ。ローガンはそんなエレナを小気味良さそうに見て失笑した。
「何故アリアーナの婚約者を奪いたいのかなんて俺にはどうでも良いが、パウダー令息はアリアーナの事を大切に想っている様子だった。今度は君の思い通りにはならないだろうな。」
「っ…!」
「エレナ様ぁ〜、ざ、ん、ね、ん、でしたぁ〜!!」
ローガンは冷たくエレナを見下し、リリーナは楽しそうにエレナの前に立った。
まだもう少し続きます。ここまで読んで下さりありがとうございました! もし宜しければ評価とブックマークをして頂けると嬉しいです!




