1.婚約破棄宣言
性格悪い人達の婚約破棄の話です。
「エレナ、俺との婚約を破棄させて貰う。」
「…はい?」
エレナ・シュガー伯爵令嬢は婚約者であるローガン・ナクトル侯爵令息に呼び出されて部屋に行くと、婚約破棄を言い渡されて驚いてしまった。
「俺は、此処に居るリリーナを愛している。」
ローガンはそう言うと傍らにいたリリーナ・ソルト子爵令嬢の肩を抱いて引き寄せる。リリーナは嬉しそうにローガンの胸に寄り添った。
「っ、急に何を言い出すのですか!? つまりローガン様は、ソルト嬢と浮気したって事ですよね!!」
「あぁ、そうだ。だから俺の有責で構わないよ。」
エレナの怒りを何とも思わないかのようにあっさりとローガンは自身の非を認めた。そんなローガンにエレナは益々怒りを募らせる。
「ふ、巫山戯ないで下さい!! そんなの、そんなの認めませんからっ!!」
「私は君を愛する事はない、お互いの為だ。」
「…諦めて下さいねぇ、エレナ様ぁ〜。ローガン様はぁ、私の事を愛してるんですからぁ〜。」
甘ったるい、エレナの癇に触るような声で嘲笑うリリーナをエレナが睨みつけると、ローガンはリリーナを庇うように引き寄せた。
「エレナ、リリーナを睨むのは辞めてくれ。慰謝料は出来るだけシュガー伯爵家の望み通りの額を支払う。話は終わりだ。もう帰っていい。」
「わ、私は認めません!! 今すぐ撤回して下さいよ!」
「…このまま愛のない婚約を続けるのか? 俺は君との間に子供を作る気はないぞ。」
子供の事を持ち出してまでエレナを拒絶するローガンに、エレナは怒り以上に困惑が頭の中を埋め尽くしていく。
「ど、どうしてそんな酷い事を言うのですか…。い、何時からソルト嬢と浮気していたのですか!? 私という婚約者が居たのに…。」
震える声を出しローガンに問いかけるエレナに、ローガンは溜息を吐いた。
「はぁ…君と婚約者になったのは、3ヶ月前だったな。」
「…それが、何ですか?」
ローガンはエレナの目をしっかりと見ながら質問した。
「エレナ、君はどうして俺の婚約者になりたいと思ったんだい?」
久々の連載です。今までの作品もですが作者の趣味で書いてますので読みにくい、誤字脱字など多いと思いますが広い心で読んで頂けると嬉しいです(*^^*) 今後ともよろしくお願いします。




