S24 頭を失った蜘蛛
紅野を吹き抜ける風は戦場の魂を次々と運んで行く。
周囲のゴブリン兵隊員を次々と片付けるCrewjing Dustの団員達の中心で、ボナパルトは敵の指揮官に槍を構え一対一の勝負に懸けていた。
「我々は多くの同胞の屍を越えてここまでやって来た。彼らのその一つ一つの精神を決して無駄にする事は無かれ。誓いを掛けたこの槍で、必ずお前のその心の臓を貫いてみせる」
ボナパルトの掛け声に激しく咆哮する敵指揮官。もはやその命の鼓動も尽き果てようとしていた。虫の息とも言えるグリーンゴブリンチーフは激しく喘ぎながら涎を振り撒き、その両手剣を振り翳す。
回復を受けたマイキーは、ヒールの体勢に入りながら傷付いた冒険者達の中で戦況を見守っていた。
力強く踏み出されたボナパルトの両脚が大地を重く踏みしめて、敵の両断を躱す。その姿に冒険者達から思わず声が漏れる。
「さらばだ。お前の死もまた私の心に刻もう」
それは弔いの言葉だろうか。今果てようとする敵指揮官の身体が大きく突き上げられ、その身体が激しく痙攣し停止する。
仁王立ちした敵のその眼球が次第に色褪せ、輝きを失う。充血した真っ赤に血走った瞳はいつしか赤黒く鈍い輝きを帯び始めていた。
ボナパルトが今ゆっくりと槍を引くと同時に地面へと前向きに崩れ落ちる敵指揮官。大量の光芒を立ち昇らせながら、静かにその生命が尽きて行く。
地表に伏せた敵指揮官の姿を見つめる冒険者達は暫し呼吸を忘れていたが、やがてその感情が高振りを見せる。
「倒した……敵の指揮官を倒したぞ!」
冒険者の一人が叫ぶ頃、周囲のゴブリン兵隊達の多くもまたCrewjing Dustの団員達によって排除されていた。歓声が湧き、その場が冒険者達の異常なまでの感情の奔流に包まれる。
この死地を生き残った事に高まる感情を抑えきれない幾人かの冒険者達が涙を零し始める。
「やった……俺達……」
だがまだ戦いは終わった訳では無い。残された敵兵隊達を掃討して初めてこの戦いは終末を迎える。
「最後の仕上げだ。皆、死力を尽くすぞ」
ヒールを終えた冒険者は互いに声を掛けながら立ち上がり、戦線への復帰の意志を見せる。その言葉には先程までの絶望は微塵も消え、希望に満ち溢れていた。
そんな冒険者を見つめながら、浮かない表情を見せるボナパルトとシューリッヒ。そんな彼らに違和感を覚えたマイキーは彼らの元へと歩み寄り言葉を掛ける。
「まずは、お礼を。ありがとうございます。助かりました」
マイキーに視線を投げ、無言で頷くボナパルトとシューリッヒ。
「何か表情が優れませんけど、気掛かりな点でも?」
その質問に敵の野営地に目を向けながらボナパルトはただ一言呟いた。
「頭を失った蜘蛛は死ぬ」
その言葉に思わず「え?」と尋ね返すマイキー。
マイキーが心に願っていた最後の賭け。それはこの世界の鉄則であった。指揮官を失った兵隊達はこの世界での経験則に基づけば、戦う意志を失い戦線から逃げ出す筈だった。
しかし残されたグリーンゴブリンの兵隊達は依然、その意志を失わずに武器を手に取っている。
この状況がどうにも腑に落ちないのだ。
「邪推だが、この状況から考えて逃れられない一つの事実があると考えられる」とボナパルトの言葉に頷いたシューリッヒが決定的な言葉へと繋げる。
「敵の指揮官はまだこの戦線に存在する」
そして、その言葉が告げられた時。野営地の彼方からその答えが今現れようとしていた。
体長二メートルを裕に超えるその三体の黒影を筆頭に、次第にその色を濃くし始めるグリーンゴブリン達の軍勢。その数、五十数体。
「そんな……馬鹿な」
冒険者達が呟く声に動揺は隠し切れない。いや動揺以外の何色も存在しない。
僅か二十の味方勢力に対して敵の勢力は倍以上。加えて苦しい戦況を切り抜けた各々のダメージは深い。疲労に喘ぐ現状に畳み掛けるように現れた敵の大軍に言葉を失うのも無理は無い。
だがこの厳しい戦況において、ここにはCrewjing Dustの団員達も存在する。それだけが現場の希望だった。
仮えゴブリンチーフが残っていようが、ボナパルトが居る限り恐れるには足らず。それが揺ぎ無い安心感として冒険者達の精神を支えていた。
「大丈夫だ……俺達は勝てる」
呟く冒険者達を他所に徐にボナパルト達に視線を向けたマイキーは、彼らのその表情に言葉を失った。
冒険者にとって最終戦線を支える希望の光である彼らが浮かべたその色は、今この場では在ってはならない表情だった。
血の気の引いた表情で、口を僅かに動かしたシューリッヒが漏らした言葉。
――あいつは……何だ――
彼らが当惑するその理由は今その姿を現したゴブリンの集団に他ならない。
軍勢を固めるその多くは五十のグリーンゴブリンの兵隊達。だが、彼らは恐れるには足らず。彼らが言葉を失った存在。それは敵軍勢の中央に構える三体の指揮官達。
両脇に両手剣を構えるその姿は、グリーンゴブリンチーフに他為らない。彼らの存在は脅威に値するが、それでも歴戦の戦いを生き抜いてきたCrewjing Dustの団員にとって切り抜けられない相手では無い。
問題なのは、中央に君臨するその存在である。グリーンゴブリンチーフを超えた巨躯を持ち、禍々しい赤斧と赤鎧を構えたその指揮官。
――Green Goblin Ruler――
「……グリーンゴブリンルーラー」
呟かれたマイキーの言葉が静かに辺りに響く。
その傍らではボナパルトが視線でシューリッヒに問い掛ける。
「解析出来ません……間違いなく、グリーンゴブリンチーフの上位種です」
レベルが解析出来ない。その言葉にマイキーは戦慄を覚えていた。
解析が不可能、それはつまり。敵のレベルがボナパルト達をも上回っている事を示している。
「シューリッヒ」
ボナパルトの呼び掛けに決意を秘めた眼差しを彼に向けるシューリッヒ。だがボナパルトは彼が浮かべたその覚悟を否定する。
「要らぬ心配をするな、シューリッヒ。戦線は私が引き受ける。その間にお前は冒険者達を纏めて退け」
覚悟を決めていた筈のシューリッヒの表情がここで動揺に歪む。
それは残酷なまでの現実だった。彼はこう言っているのだ。
――私が犠牲になる。その間にお前達は逃げろ――
ボナパルトの決意を汲んだシューリッヒの動きは早かった。
彼は機敏に冒険者達に向き直ると、武器を取った彼らに向かって呼び掛ける。彼の口から端的に発せられたグリーンゴブリンルーラーという脅威に冒険者達は構えていた武器を持ったまま当惑する。
敵の軍勢は既に目前までへと迫っていた。
「全軍撤退!」
シューリッヒの言葉に冒険者達が一斉に背を向けたその瞬間。
敵の総指揮官、グリーンゴブリンルーラーから轟くような咆哮が放たれる。それは衝撃なのか、ただの覇気とも取れる得体の知れない力が周囲を蹂躙する。
まるで糸の切れた操り人形のように、その場に膝を付き崩れ落ちる冒険者達。
――何が……起きた?――
極度の緊張に包まれたマイキーもまたその得体の知れないエネルギーを前に膝を付いていた。崩れ落ちた冒険者にはCrewjing Dustの団員達も含まれている。
皆、一体何が起きたのか。今起きた現実をありのままに表すならば、ただの咆哮の前に膝が竦んで動けなくなった。
「身体が……動かない」
迫る軍勢を前にパニックに陥る冒険者達。このまま敵軍勢に襲われれば壊滅は必死。冒険者達の脳裏には自らの死のイメージがありありと映し出されていた。
だがこの最悪とも言える戦況の中、唯一ただ一人そこで敵に向かって踏み出した冒険者が居た。
「同胞には指一本触れさせん。我々に手を掛けたいのならば、まずは私の屍を超えて行く事だ」
一本の銀槍を手に敵の軍勢に走り込むボナパルト。その形相はまるで鬼のように。鬼神の如き気迫を以て、単身敵の軍勢を誇る総指揮官の元へと槍を向ける。
その姿に誰もが息を呑み願いを掛けたその時だった。揺らめくグリーンゴブリンルーラーの影。
――OHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH――
耳を劈くような咆哮が再び敵の総指揮官から発せられ、走りこんでいたボナパルトの動きが敵の目前で止まる。
冒険者の希望に歯止めが掛けられた瞬間、敵の顔に嘲笑が浮ぶ。
敵から向けられる嘲笑を前に、硬直したボナパルトの視界の中で禍々しいまでの赤斧が振り上げられる。だが彼の膝は激しく痙攣したまま、立ち上がる事もまま為らない。
「Damd a Bitch」
そして総指揮官の豪腕が無慈悲にも振り下ろされる。
誰もが目を伏せるその瞬間。振り下ろされた赤斧は無防備なボナパルトの頭部へと食い込み、そのまま地表へと向かって薙ぎ倒す。
鈍い衝撃音と共にボナパルトの身体が沈むと、赤点滅を始めた彼の身体を取り囲んだグリーンゴブリンの軍勢が一斉に武器を振り上げる。
「ボナパルト!!」
駆け込むシューリッヒと同時に、走り込んだのはマイキーとジ・オングだった。
命を懸けて仲間の盾に為った彼を救おうと、懸命に身体を奮い立たせる。
――絶対に死なせない――
冒険者達が一斉に立ち上がり、ただその一心の元に次々と戦線を駆け始める。だが刻を争う凶撃は止まらない。憎きゴブリン達の嘲笑と共にその凶撃が振り下ろされる。
絶望が希望を飲み込む。戦場の女神は冒険者達に無慈悲な微笑みを向けるのか。その答えを求めて冒険者達の視線が泳いだその時だった。
突如として、フィールドに存在した敵の指揮官やグリーンゴブリン達の動きが止まる。薄れ行く意識の中で冒険者達は敵のその不可思議な光景をただ眺めていた。
両腕を宙に掲げながらまるで天に祈るように雄叫びを上げ始めるグリーンゴブリン達。
冒険者達にとって到底理解の外側で、次第に彼らの身体からは光芒が立ち昇り始め、光として天に消えて行く。
次々と光芒を上げ昇天して行く彼らの姿にただ呆然自失とする冒険者達。今マイキーの目の前では敵の指揮官が苦痛に表情を歪めながら光芒として消え入るところだった。
一体これは何が起こっているというのか。
紅野に浮かび上がるは真白に輝く敵から立ち昇る大量の光芒。
その光の中で、次々と消滅して行くグリーンゴブリン達の姿に冒険者達は驚きを隠せなかった。
一体眼前で起きているこの現象は何なのか。奇跡が起こったとでも云うのか。
身体に残る激しい衝撃に嫌悪感を覚えながら身を起こすマイキー。周囲を見渡すとメサイアに介抱されるジャックもまた無事な様だった。
状況が把握出来ないマイキーの元へ歩み寄る老人も不可解な表情を浮かべていた。
「互いに命拾いしたの」
「何で……僕らは」
マイキーの言葉にジ・オングはただ首を横に振った。
だがただ一つ明確な事実として、今ここに存在する全てのプレーヤーは助かったという事だ。
残された敵の野営地はもはや蛻の殻。静まり返った周囲では冒険者による歓声が上がり始めつつあった。
冒険者が騒ぎ始める頃、彼らのPBにはあるメールが一通届いていた。
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差出人 Kukuri
宛先 Area[Bastia]
題名 ★お知らせ★ Green Goblin King 討伐しました!
本文 突然のメール失礼します。ソード・キャッスル広報部のククリです。
バスティア・エリア周辺に出ていた期間限定クエスト『紅野の奇兵隊』ですが
本日、敵の本拠地にて総指揮官であったグリーンゴブリンキングを討伐しました!
今回の一件はグリーンゴブリン達の王である彼の仕業であったみたいですね。
デトリックの街が襲撃されたり、かなり悪ふざけも度が過ぎていましたが
二度とこんな行いが出来ないようキツイ制裁を加えておいたのでご安心下さい。
本クエストは冒険者の皆様全てに共通されたクエストみたいなので、
クリアフラグも共有されるみたいです。新エリアの解放、楽しみですね。
それでは、簡易ですが討伐報告、これにて終了させて頂きます!
それでは皆さん、新エリアでまたお会いしましょうね!
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メールを読み終えた冒険者達のその憔悴し切った表情に自然と笑みが浮ぶ。
マイキーはメールの内容をジ・オングと共に読み込みながら苦笑を漏らしていた。
「グリーンゴブリンキングって……チーフやルーラーの上にまだ上が居たのか。とても僕らの手に負えるクエストじゃないな」
「全くじゃ……本拠地に向っていたらと思うと血の気が引くわ」
今回の一件は敵の総指揮官であるグリーンゴブリンキングが巻き起こした事件だった。
グリーンゴブリンチーフにでさえ、手も足も出なかった現状を考えるとこのクエストの任務を果たすには明らかに自分達は戦力外要員と思えた。
「戦力外要員もいいとこだ……腑には落ちないけど、このクエストに携われて結果良かったかもしれない。今後はクエスト選びは慎重にしないとな。命が幾つあっても足りない」
ジ・オングに手を差し出されて固い握手を交わす二人。
そこにはこの死線を潜り抜けた冒険者達の奇妙な結束感が生まれていた。そんな二人の元へ歩み寄ってきたのはメサイアとジャックだった。
「お疲れ様でした。ジ・オング様」
「うむ、ご苦労。大体年は取りたくないものよ」
ジ・オングの言葉に笑みを浮かべて迎えるメサイア。
その傍らではジャックが頭を掻きながらマイキーに申し訳無さそうに頭を下げた。
「悪かったな……何も出来なかった」
ジャックの言葉に苦笑するマイキー。
「何を謝ってんだよ。何も出来なかったのは僕だって同じさ。戦いには分相応がある。今回の僕らの最大のミスは戦う相手を間違えた事だ」
そして、二人もまた手を取り合い共に生き残った事を称え合う。
そんな一同の元へ歩み寄ってくる一団の影。そこにはこの作戦を指揮するボナパルトやスカーレットの姿が在った。
ライザーに連れられて一同の前へやって来た彼らは、まずは無言で深々と頭を下げ礼をする。
「作戦協力、感謝する。加えて仲間の命を救ってくれた事には感謝の言葉が見つからない。戦況の貢献、素晴らしい働きだった」
「顔を上げよ。ボナパルト殿。何より感謝したいのはこちらのほうじゃ。何も我々だけの力ではあるまいて。一人一人の貢献力が足りねば、我々も地に伏してたわ」
ジ・オングの言葉に顔を上げる真顔を見せるボナパルト。
「この結果は我々皆で勝ち得たという事か」
傍らではシューリッヒが苦笑しながら、その眼鏡を掛け直し呟く。
「結果的に救われる形となりましたが、まさかあのSword Castleが裏で動いているとは夢にも思いませんでしたよ。大きな借りが出来ましたね」
「後でソード・キャッスルの方には私から感謝文を送っておくよ」とスカーレット。
マイキーはふとあのバーベキューの際にハウル達が漏らしていたあの言葉を思い返していた。
――まさか、Sword Catsleってハウル達が?――
幾つもの偶然に助けられて勝ち得た勝利。他人の力を借りない、という本来のマイキーのスタイルには反するように思えたが、この場合に限っては流石の彼も不服は無かった。
命を落としてまで貫く信念など、時には不恰好にさえ思える時もある。
荒野で待つ仲間の元へと戻ったマイキー達はそれぞれの無事を確認し安堵の溜息を漏らす。抱きつくアイネの肩を優しく受け止めながら、今ここに存在する奇跡に感謝の祈りを捧げる。
タピオもこの戦いで何か感じ取るものがあったのだろうか。敵の矢弾の前に傷付き倒れたキティを背負い必死に戦場を駆け抜いた彼のその瞳には強い意志が感じ取られた。
「タピオ……よくやった」
そう言って、肩を小突くジャックにタピオは恥ずかしそうに「うん」と俯き微笑む。
死線を越えた今、仲間達が想うところは次なる目的へ。
「これからどうするのか、もう決まっているのか?」
フリードの言葉に首を振って苦笑するマイキー。
「正直暫く戦闘はこりごりだ。店の事もあるし、今後の事はゆっくりと考えたい。それにそろそろ一度現実に戻らないと」
マイキーの言葉に皆がはっと我に返る。それは現実という言葉。
この世界に身を染めてからすっかり現実を忘れていた。
「一度、現実に戻ってそれぞれの生活を確かめよう。ライブして小銭稼がないとな。そうだ、良かったらキティ、タピオ、それからフリードも。もし東京近郊だったらライブ来ないか。チケットは無料で渡すからさ」
マイキーの言葉に微笑むジャックとアイネが同意する。
「マイキーさん達、ミュージシャンなの。僕は行きたいんだけど、住んでるの神戸だから」
残念そうに呟くタピオに、フリードも又ライブは性に合わないと断りを入れる。
「キティはどう?」
微笑みかけるアイネにキティは困った様子で俯きながら「来たくない?」というアイネの言葉に首を大きく横に振る。
どうやら彼女は神奈川県に住んでいるようだが、やはり六歳という年齢からも東京へ一人で出てくるのは問題がある。
「もし良かったら、お母さんとお父さんと一緒に来てね」
アイネの言葉に少し寂しげな表情で頷いたキティ。
デトリックの街へと戻った仲間達はまた再会を誓い合い、それぞれの世界へと帰還して行く。
現実という世界もまた苛酷だが、この世界で生きる為にはまた現実という世界を行き抜かなければならない事もまた事実。想いはそれぞれだった。
それは、ほんの暫しの間の別れ。
■第四章を終えて
いつもARCADIAをご覧下さりありがとうございます。
第四章も漸く完結する事が出来ました。なかなか肉体的にも精神的にもハードな章と為りましたが、皆さんがご覧になられる中で肩肘張ってない事を祈るばかりです(笑)
今後はというか第五章ですね、マイキー達にはちょっとした休暇を与えたいと思います。生産ベースの、のんびりとした団欒風景を描きたいとは思っていますがどうなるでしょうか。
マイキー達の休暇に合わせて、私も今後暫しの休暇を頂きたいと思います。第五章の連載開始は、章末まで書き終えてからとなりますので、少なくとも一週間以上と見積もって頂ければ幸いです。
その間に、閑話や第四章の章末Q&Aは挟ませて頂こうとは思います。
拙作ではありますが、今後もARCADIAをよろしくお願いします!




