始記
DO.55
魔獣戦線第二軍将軍「甲 玄武」
第二戦線における諸外国との軍事バランスより抜粋
DO.-50 祖龍1鱗と源竜2鱗のが作られる。以下祖龍は100年に一度源竜は
50年に一度繁殖期がある。箒星「聖杯」が接近またそれの影響で地上に微量の
基本魔法起動燃料《エーテル或は魔力》が散布され、地球で上位木人、古土人、
深海魚人、鳥人、屑人等の亜人が誕生する。それぞれ寿命以外が原因で死ぬ
ものもいたが、人間社会に溶け込めたものがのし上がり、十分に食い込むのに
40年を要した。
DO.0 源竜の繁殖期に入り多くの竜種が数多く産み落とされ、コミュニティを
作り、社会構造を生成し、大国を食い破った。わずか数日で国を飲み込んで
みせたのである。その他、多くの、亜人が社会構造に食い込んでいた国に攻め入り
亜人撃滅を戦略目標として、世界に覇をなした。
DO.20 月に箒星「聖杯」が落下する。この際、大量の基本魔法起動燃料が地球に
飛散し人型亜人「魔人」及び「魔法使い」が生まれる。その他、この時点では
不自然死とされている、「魔力中毒症」が大量に発生し、残っていた都市機能の
一部をマヒさせた。
また、木人、大木人、土人、屑人、鳥人、
魚人などの亜人が大量に発生し始めたが、以前より、人間社会に入り
込んでいた者たちの手引きにより人知れずコミュニティを作り始める。
DO.23 魚人の一部と深海魚人により固形化エーテルが発見されるも、
コミュニティ内で厳戒態勢を敷き、他種族への流出を防ぎつつ大規模魔法の
個人行使の利便性強化実験を開始する。多くの犠牲者を出すも、深海魚人ならば、
大規模魔法の個人使用実験に成功しDO.24には種族内で十分な戦力を
確保するに至っている。
DO.28 竜種により魚人と深海魚人の集落の一部が襲撃される。この際に数多くの
固形化エーテルが流出し、一部海岸に漂着し多くの種族に発見される。これにより、
亜人にしか使用できなかった「魔法」が、固形エーテルを用いる事により「魔術」
として再現可能になる。
DO.30 魔術の一般化が進みつつ、月の光に乗ってエーテルが地球に降り注ぎ続け
た結果、「魔力中毒症」患者が続出する中、中途半端に適応した結果、種の枠組み
から大きく外れ、数多くの魔獣を発生させる。が、一匹の猪型魔獣、後の「魔王」
によって隠密にたけた魔獣部隊が生成され、ひそかに人類の空白地に集合し始める。
DO.32~34 竜種と魔獣の戦争が勃発。魔獣側の勝利に終わり、一部の竜種のみ
知る魔獣の国が作られる。
DO.35 魔獣が生活圏の奪い合いに本格介入を始める。竜種、人類圏両者に
宣戦布告。生存区域を大幅に広げた。その際、人類は大きく疲弊し、後に起こる
「亜人大戦」の際に、さらに生活区域を削り取られることになる。
DO.38~49 木人と土人、魚人による亜人たちによる密約が結ばれる。この際、
すでに人間の生活区域を侵食し、どの程度まで割譲させあうか、考えていた模様。
この密約に大きく貢献いたものが上位木人「稲 亜竹」と古土人「モーリク リラ
シーリッヒ」、深海魚人「ダゴン」の三者であり、最初期に生まれた亜人国家の
代表を務めた人物である。以後、鳥人や鱗人リザードマン、牛人タウロスなどの
数多くの亜人が、国家を作る礎となった密約であるとされる。
この年に「秦」「モラトーク王国」「九頭龍神国」の三ヶ国が生まれ、次々と
亜人の国家が誕生する。これは、「黒い森」と自称する吸血鬼ヴァンパイアの
国家が最後に台頭するまで続く。
DO.50 始龍が、竜種を率いて世界を荒らして周った。ちょうど祖龍と源龍の
繁殖期が被って、通称「ドラゴンラッシュ」と言われる現象が発生した。竜種と
龍種の主な目的は亜人の討伐にあるので亜人国家に戦線を伸ばし続けるという
とてもシンプルな、災害である。この結果、竜種の生存区域が大きく拡張され
多くの亜人と、金に目のくらんだ人間、そして、始龍と多数の竜種が死亡し、多く
の疫病を世界にまき散らし、比較的被害の少なかった「秦」と人間のいくつかの
国が戦争を起こすものの、一進一退の泥仕合にしかならず、今現在も沈静化する
目処は立っていない。