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9話 新しい場所

自称王様事件の後は大変だった。

ショウト、モキチ、タクボ達三人は一週間の罰則とクラスメイト達への謝罪が言い渡された。

謝罪は、モキチとタクボが保健室からショウトが学園長室から戻ってきたあと、すぐさま行われた。

クラスメイト達は、謝ってくれたならいい。とショウト達三人を許した。

「おい、転入生」

ショウトの方に顔を向けて聴く態勢をとるがあー、とかうー、とかショウトは母音しか発しないので会話になら無い。

「……なに?」

仕方ないので此方から聞き返すと

「っ!女だとか言って悪かったな!

でも、俺はお前より強いんだ!

次は油断しないからな!首洗って待っとけ!」

(……すごい早口&ノンブレス)

ものすごい早口でそう言うとショウトは、すぐさまユウから離れていった。

その後、ユウはクラスメイト達に学園の中を案内してもらったりと楽しく過ごした。



「おーい、ユウ!風呂いこうぜ!」

そう声をかけてきたのは寮の部屋が一緒のタクトだ。

藍色の髪に同じく藍色の瞳をした爽やかそうな少年で人懐こい笑みを浮かべる。

「わかった!すぐ準備する!」

風呂の準備をして部屋を出て、風呂場へと進むが……

「ユウー、そっちじゃなくてこっちだぞー」

「あ……」

道を間違えタクトの指差す方へと進む。

「ユウ方向音痴だなー」

そう、何を隠そうユウは方向音痴で学園内を案内してもらっているときも迷子になりかけてはクラスメイトに連れ戻されるのが何回かあったのだ。

「うぅっ……ごめん」

その後も違う道を進みそうになったりして、最終的にはタクトに引きずられるように風呂場へ連れていかれたユウだった。

◇◆◇◆◇

「ふぃ~……」

たっぷりとしたお湯に顎下まで浸かりながら思い切り両手両足を伸ばす。

同時に10人以上は楽に入れるであろう御影石のバスタブ。

湯船にはハーブ等が浮いている。

「なー、ユウってどこから来たんだ?」

気持ち良さそうに浸かり、ふにゃふにゃとだらしない顔をして楽しんでいるとタクトが、そうユウに訪ねてきた。

タクトやユウの近くには

リョウ❬赤い髪に若草色の瞳をした気の強そうな少年。身長はタクト同様ユウより頭ひとつぶん高い❭

アルト❬オレンジ色の髪に茶色の瞳をした気の弱そうな少年。身長はユウと同じ❭

の二人がいる。

今の大浴場にはユウを合わせて4人しかいない。

「俺が居たのはリーン村って言う小さな村だよ」

お湯から顔を浮上させながら答える。

「えっ?!」

そのユウの言葉に反応したのはアルトだった。

「ユウ君大丈夫だったっ?!」

ユウとの距離を積め両肩を掴みガクガクと勢いよく揺さぶる。

「ア、アルト!おちっ、落ち着いて!」

「おい!アルト落ち着けって!」

「アルトー、あんまり揺らすとユウの首とれるぞー」

「えぇぇぇぇえっ?!」

ばっ!とユウの肩から手を離すアルト。

「いや、タクト?そんな簡単に俺の首はとれないよ……」

「いやー、めっちゃ揺れてたから」

「ったく!そんな簡単にとれるわけ無いだろ馬鹿!アルトも信じんなよ!」

タクトとアルトの頭を軽く叩くリョウは、ユウに再度大丈夫かを聞いた。

それに大丈夫だと答えてユウはアルトを見る。

「アルトは、リーン村についてどれくらい知ってるんだ?」

「え?!えっと…魔物の大群か攻めてきて村が無くなったって聞いたよ」

「そっか……」

アルトの言葉に静かにそう答えたユウだったが再度両肩を捕まれた。

「ふぁっ?!」

「「お前大丈夫なのかっ?!」」

タクトとリョウが左右片方づつユウの肩を掴んでいた。

アルトの時のように揺さぶられる事はなかったが力が強くてかなり痛い。

「大丈夫大丈夫!怪我した人は多かったけどそこまで酷くなかったし、死んだ人もいないから大丈夫!」

慌ててそう答えるがタクトとリョウは、ユウの肩から手を離しはしたが顔には未だに心配の色が見える。

「お前は?」

「ん?」

「お前も怪我したんだろ」

そう言ってリョウが指差すのはあの日斬られた右腕。

傷は塞がっているものの痕が残っているその腕をユウは片手でゆっくりと撫でる。

「俺は大丈夫だよ」

傷から手を離し、タクト達三人を見ながら

「大丈夫。心配してくれてありがとう」

にこりと笑ってそういった。

辺りになんとも言えない空気が充満する中、タクトが場の空気を切り換えるように明るく声を出した。

「そーいや、明日ってあの日だよなー!」

「あー、あれ明日か…めんどくせぇな」

「僕は楽しみだよ!」

「……明日ってなにかあるのか?」

タクトとアルトは笑顔で楽しそうに。

リョウは、面倒くさそうに話している。

そんな中、ユウはアタマに?を浮かべており…

「明日はサバイバルの授業があるんだよ!」

「まー、1日中森のなかにいるだけなんだけどなー」

「朝の4時集合だからめんどくせぇんだよ」

「……俺初耳なんだけど?」

「「「あー……どんまい」」」

湯船に浸かっているはずなのに身体が冷たくなっていくような錯覚を覚えるユウだった。

毎回グダクダですみません。

誤字脱字は、見逃してください!


次回も頑張ります!

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