夕食~dinner~
お風呂はだだっ広くて、落ち着かなかった。それよりも、
「雪乃様!お背中流しましょうか?」とお風呂場に入ってくる侍女に慣れなくて、全然ゆっくり出来なかった。
「夕食はどうなさいますか?」と聞いてきたが、どうって何なのだろうか?
「えっ兄様たちと食べるんじゃ?」
「あっそれなら良いのですが、いつもの雪乃様でしたら、お部屋でお食べになるので…」
1人で食べてたんだ…
「あっ兄様たちと食べます」
「はい!承知致しました」そう言って、侍女たちは、お風呂場から出て行った。
食卓に行くと、
「雪乃様こちらです」と、兄様の前に案内された。
私はさっき恥ずかしいところを見せたから気まずかったけど、兄様は全く気にしていないようで、
「雪乃!今日は一緒に食べるのか?」とのんきに言った。
「だめ…ですか?」
「そんなことない。何年ぶりかな?一緒に食べるの…」何年ぶりってそんなに食べてないの!?
そんなことを話していたら、陽兄も来て、
「のーの、一緒に食べるの?嬉しい!」と、子供のようにはしゃいでいた。
「お父様とお母様は?」
「まだ書斎にいるみたいだな。でも揃わないと食べれないぞ」
「そうなんだ」
10分後、お父様とお母様が食卓にきた。私は、両親と一緒に食べることは初めてで、少し緊張したけど、無事食べ終わることができた。
今日のメニューは豪華で、いつもこれなの?とかなりびっくりした。