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城出姫の旅  作者: のん
その夜のベルは二度鳴った
15/30

15.頬を伝う雫の正体は

サブタイトルは、てきとーですbb


そして、長らく更新できませんで、大変申し訳ございませんでしたm(_)m

今後とも、「城出姫の旅」をよろしくお願いいたします。

二人の少女は森を駆け抜け、荒れ果てた王宮へと忍び寄る。

以前、エミィ・モロガンが存在していた次元だと云うのに、全く違う。

この二日間で、何があったのか。

エミィ・モロガンは疑問を口にする事は出来なかった。


「・・・・此処ね。」


メリー・ロリッタが声を挙げる。


「此処、が。王宮・・・・?」


荒れ果てたこの屋敷には。

以前の様な輝かしい面影は何一つない。

空に広がっていた青空はいつしか濁り。

灰色に染まっている。

若々しい動植物たちは衰え、腐り始めている。

剣という剣には錆が生え、皆、汚い剣で醜い争いをしている。

この光景は正に。

戦争だ。


「何があったの・・・・?」

「恐らく次元の影響ね。」

「影響・・・・?」

「そう。二つの存在が再び交わった時、次元に歪みが生じる。

 つまり、彼方とヘリィが同じ次元に存在してしまった事によって、今まで起こらなかった。

 不可解な現象が起きようとしているのよ。

 これはただの予兆ね。」

「私に、何が出来る?」

「何も出来る事はないわ。残念ながら、私には判らないの。

 全てを知っているのはヘリィだから。

 今はとにかく、ヘリィを救うしか、道はないの。」

「ヘリィ・・・・。逢ってみたいわ。」

「顔は全然違うわよ?」

「え。そなの?」

「全然・・・・ではないかな。まぁ。雰囲気が似てて、双子と思われる程度ね。」

「へぇー。」


牢獄への道は険しい。

ヘリィが閉じ込められているという部屋は、恐らく。

今までエミィを閉じ込めてきた、あの部屋だろう。


だが、堂々と王宮の扉を開く訳にはいかない。


ケニー・フォレアンに勘付かれてしまえば、元も子もないのだから。


「裏道に出ましょう。」

「裏道・・・・そんな物があるの?」


メリーは慎重にエミィの話に耳を傾ける。


「ええ。昔よく王宮から抜け出す時に使ったわ。さぁ。行きましょう。」


エミィはメリーの手を取り、牢獄へと向かう。


森を駆け抜け、馬を走らせ。進んでゆく。

風の囁きに耳を傾け。二人の少女は立ち止まった。


「ここが牢獄だわ。」



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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