表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
城出姫の旅  作者: のん
月明かりが消えるまで
1/30

01.消えた姫


1987年7月8日   12:00


エミィ・モロガンは薄暗い部屋でただ一人、窓を見つめる。

吹き付ける風の中、ただ一心に見つめていた。


*   *   *



モロガン家は、貴族達の文化を切り開き、壮大な城を築き上げた。いわばこの世界の王だ。

そんなモロガン家の一人娘、エミィ・モロガン。

彼女はこの世界の姫であり、将来の皇女である。14歳という若き姫に課せられた宿命。

それはこの世界を戦争から守る事。



*   *   *



「エミィ・モロガン?お着替えの時間でございます。」

執事である、ケニー・フォレアンはエミィの部屋の鍵を外す。

「エミィ・モロガン?舞踏会の準備が整っております。」

ケニーの呼びかけにエミィは反応を見せない。

「エミィ?エミィ・モロガン?」

冷たく、感情の無いケニーの声が響く。

閉まっていた筈の窓は開き、カーテンが揺れ動く。


1987年7月9日   1:00


エミィ・モロガンは魔法にでも掛かったかのように、姿を消した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ