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賭け

昨日の出来事は夢じゃなかった。実は昨日寝るとき少し不安だったんだ。夢なんじゃないかって。でも夢じゃないらしい、かあさんもとうさんも「じゃあ第二希望は?」「そうだなー」こんな感じで昨日の話をまだ続けていたし。最終的には第五希望まで聞いて、紙に書いて冷蔵庫に貼っていた。それで母さんはどうする気なのだろうか?神様がきて、お前を動物と話せるようにしてやろう。だかしかし他の者にも聞くからかぶらないように第五まで出してくれ。何て言われることを想定しているのだろうか?前に自分は五十音の中でどの言葉を一番多く喋っているのか。数えてた事があった。しかし喋りながら数えるから、カタコトの日本語みたいになっていたけど。結局わけ分からなくなって諦めてたけど。なかなか不思議な人だ。(僕が前に稲の本数の数えたのとあまりかわらないけど。遺伝てのは恐いね。)しかもそのせいで父さんは危うく遅刻するところだったし。父さん間に合ったかな?それにしても今日は昨日と打って変わってすごく天気がいい。実は今日の朝天気予報を見たら明日も快晴らしい。カエル予報では雨なのに。どっちを信じるかって?そりゃもちろんカエルだ。これを信じなければ、カエルと喋ったことも嘘になっちゃう気がして。そうこうしているうちにバスがきた。「おっ瞬太お早う!今日はいい天気だな。」晃一おじさんだ。母さんの弟でバスの運転手をしてる。すごく体がゴツくて、僕が腕にぶら下がっても、全然平気の力持ちで、しかもすごい優しいし何でも話せるお兄ちゃんみたいだ。おじちゃんが、運転手の時は、必ず一番前に座る。「おじちゃんに良いこと教えてあげようか。明日は雨なんだよ。」僕は自信満々にいった。「何言ってんだ?お天気の美和ちゃんは、今日と同じく快晴です。て言ってたぞ。美和ちゃんが嘘つくわけねぇだろ?」ちなみに美和ちゃんとは、テレビのお天気キャスターで、おじちゃんが結婚したい人三年連続トップの人。絶大な信頼をおいている人でもある。「おじさんには悪いけど、雨なんだなぁ。」「そこまで言うんだったら、賭けをしよう。もし雨が降ったら欲しいおもちゃを買ってやる。」おじさんも絶対降らないと思っているのでこんなことを言ってる。もし微妙な勝負の時は、せいぜいジュースぐらいしか賭けないから。「OK!もし晴れたら、おじさんの車洗うの手伝うよ。」「よし!じゃ明日な。明日も俺はこのルートだから、また会えるな。じゃ気を付けて行ってくんだぞ。」と言っておじさんはバスのドアを開けた。「おもちゃ、絶対だからね。」バスを降りて最後に釘をさした。「わかったわかった。ゲームでもおもちゃでもなんでもこい。」自分が負けるはずない。て顔をして。そしてドアを閉めて次の停留所に向かった。学校に着いた。その時後ろから急に声をかけられた「なぁ瞬太。人間は昔カエルと話せたらしいぞ。」僕はドキッとして、後ろを振り向いた。クラスメイトの坂本くんだった。

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