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孤独な同窓会
中学の同窓会に呼ばれた私は、参加するかどうか決めかねていた。仲の良い友達に会えるのはもちろん楽しみだし、積もる話もある。
しかし、病気を抱えた身だし、何より周囲の結婚や出産報告を聴くのが苦痛だ。
しばらく招待状とにらめっこした末、私は行くことを選んだ。
「でも、優里が一番結婚遅れるとはね。あんなに結婚願望あったじゃん。職場に良い人いないの?」
母親となり子どもを抱いた旧友に、こんなありきたりな毒を吐かれるとは。やはり来るべきじゃなかった。
「ほら、優里も抱いてみなさいよ、かわいいでしょ?赤ちゃん」
他人の子どもなんてどうでもいい。私は自分の子どもが欲しいのだ。吐き気がする、帰ろう。と、突然、
「ママ、やめて!!」
という5歳くらいの女の子の声が聞こえた。ふと我に返ると、私は赤ちゃんを必要以上に高い高いしていた。赤ちゃんは既に号泣している。
冷静さを取り戻し、旧友に謝ると、声の主を探した。彼女はどこにもいなかった。
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