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信頼
病院からの帰路。浦原先生に平服した私は、あの先生なら任せられるかも、と思い始めていた。魔法、そう呼ぶしかない。
飼犬のリードがバッグに入っていたのは、私すら知らないことだった。いつの間にか紛れたらしいそれを、いとも簡単に見つけ出した慧眼は、魔法としか⋯⋯いや、違う。そんな薄っぺらいものではない。
犬を飼っていることは、匂いからでもリードからでも分かることだ。先生の素晴らしいところは、それを得意になってひけらかさなかった点ではないのか?診察の途中で何気なく切り出されたからこそ、説得力は凄まじかった。
つまり、精神のプロフェッショナルだから信頼できるのだ。結局、今日の診察では何も分からなかったが、仲間を得たという安心感から私は足取りを軽くした。
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