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決定権
「チーちゃんが、主人格?つまり――」
「あなたを創り出したのは、彼女です」
「そんな!私は紛い物なんかじゃないわ!」
「つまり、今まであなたは娘さんを紛い物だと思っていた――」
「――!!」
否定、出来ない。私は常に自分が優位だと思って甘えていた。チ―ちゃんのことなんて、考えられていなかった!!
「無理もありません、自分が偽物だなんて誰にも想像できませんよ」
「私の人生は?私には記憶があるわ。私には生きてきた実感がある!」
「もちろん、あなたの人生はあなたのものです。だから、どうするかはあなたが決めなさい。他の人格を自分に統合するか、今のまま生きていくか、さらに他の道を見出すか。ただし、これだけは言っておきます」
浦原先生はふうっと息を吐き、言い放った。
「チーちゃんとツカサ君は、あなたに自分たちの未来を預けました。それが2人の選択です。あなたの選択はあなたが思うよりもずっと重い」
「なんで……なんで私なんかに預けちゃうのよ……」
浦原先生はそれ以上一言も話さなかった。
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