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記憶のかけらが降る星で___。  作者: 萩原 なちち
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EP38「視聴率0.001%から始まる王様の宴」

お久しぶりです。

作者最近仕事が忙しすぎてバタバタしております。


***


これまであまり交わることのなかった国家同士の距離が、

ほんの少しだけ近づく――そんな“日常の延長にある非日常”を描きました。


テンポ重視で書いているので、

ぜひ軽い気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです!

記憶のかけらが降る星で__。

EP38「視聴率0.001%から始まる王様の宴」


***


「フレア、カイ……カイさん。

 至急、受付までお越しください……!」


 魔法局の廊下に、少し緊張を含んだ受付の声が響いた。


「えぇ!? なに?!」


 思わず声を裏返したカイに、ルシアスが横目で言う。


「……また何かやらかしたのか」


「なにやったのー、もー」


 地球から帰ってきたばかりだというのに。


「いやいや! なんもやってないって!

 今日はちゃんとお利口にしてたって!」


「本当か? 念のため確認してやる」


「なんで信用ないの!?」


***


「……はい……?」


 受付に顔を出した瞬間、カイは固まった。


(え)


 隣でルシアスも、珍しく言葉を失っている。


(ブ、ブレイズ王……!?)


「おー! 来たか! カイ!!」


 豪快に笑い、手を振るのは――ブレイズ王・レオノス。


「……!

 えぇ!? 王様じゃないっすか!!

 なんでここに!?」


「テレビでお前を見てな〜!

 絶対に俺と気が合うと思ったんだよ!」


(テレビって……あの視聴率0.001%の……)


「今日は宴だ!!

 部屋を準備してくれ!!」


「って、急に言われても!!」


(話に……追いつかん)


 ルシアスは完全に置いていかれていた。


「ちょ、ちょっと確認してくるわ〜!」


「頼んだぞ!!」


***


「……というわけなんだけど……!」


「おっけー♡

 すぐセッティングするねん♡」


「まじ助かる!!」


「ご褒美は?」


「えーい! なんでもする!!」


「へぇ……“なんでも”。ね?」


 にやりと浮かべられた企み顔に、カイの背中を嫌な汗が伝った。


(嫌な予感)


 ――のちに、

 この嫌な予感は見事に的中することとなる。


***


「わくわく」


 子どものように落ち着きなく待つレオノスの隣で、コマチが軽く頭を下げる。


「いきなり押しかけちゃって、すみません……」


「いえいえ〜!」


「それにしても……綺麗ですね〜」


 ミソラはきょろきょろと周囲を見回した。


「この星で唯一……

 各国家が共存する街ですから」


「俺はなぁ……

 元々、そんなに睨み合いしたいわけじゃねぇんだよなぁ」


「存じております」


「……。みんな、俺を嫌がるから……」


 その呟きは、少しだけ小さかった。


***


「お待たせしましたー!!」


「おぉ!! カイ殿!!!」


「こっちこっちー!」


「行きましょう!」


***


「うぉぉ!!!

 綺麗だなぁ!!」


 用意された部屋を見た瞬間、レオノスの声が弾む。


「どうも。ゼフィールです」


「ゼフィールか……。

 ……シンカーか?」


「えぇ。そうです。

 ぜひ仲良くしてください。♡」


「仲間思いなやつは嫌いじゃねぇぜぇ!!」


「んじゃ!

 乾杯しますか!」


「「「かんぱーい!!」」」


 こうして――

 ブレイズ王と魔法局の、

 前代未聞で、騒がしく、そして少しだけ優しい宴が始まった


***

カイの「なんでもする」発言。

これはしっかり回収されますので、お楽しみに。


今後も、魔法局の日常と世界の変化を並行して描いていきます。

よければ引き続き見守っていただけると嬉しいです!

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