表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶のかけらが降る星で___。  作者: 萩原 なちち
48/50

EP35「再びメモリスへ」

作者、とても仕事が忙しく更新が遅くなりました…!

想定では5期あたりまで物語ができてるので長い目でみてくださいね!


__


地球での束の間の休息は、長くは続きませんでした。


星は、静かに揺れています。


王の機嫌ひとつで止まりかける循環。

見えないところで動くエクリプス。

そして、胸騒ぎを覚える社長。


まだ戦いではありません。


けれど確実に――

何かが、噛み合い始めています。

EP35「再びメモリスへ」



地球の空は、どこまでも静かだった。


 だが――その静寂を破ったのは、ちびなちの低い声だった。


「みんな……地球に来てもらったのに、すまない」


 宙に浮かぶ小さな社長は、珍しく真剣な顔をしていた。


「どうしました、社長?」


 ルシアスが即座に反応する。空気の変化を察知する速さは、さすがだ。


「一度、メモリスへ帰還する」


「えぇ!? なにかあったの?」


 カイが大きな声をあげる。


 ちびなちは、わずかに眉をひそめた。


「エクリプスが、また軽く“おいた”しているらしい」


「またなんかやってんのか……」


 リツが小さく息を吐く。


「一応、Sランク冒険者には“何かあれば動け”とは伝えてある。だが……どうにも胸騒ぎがしてな」


「具体的には?」


 ゼフィールが腕を組む。


「なにやら――ブレイズ王と言い争っているらしい」


 その名に、ロランが「あぁ……」と苦笑した。


「なるほどね。ブレイズ王か」


「そうだ。あいつ……機嫌が悪くなると、星のガスを全停止させるからな」


「は???」


 カイが固まる。


「星の……ガス?」


「メモリスのエネルギー循環の一部だ。止まれば都市機能の三割は麻痺する」


 ルシアスが淡々と補足した。


「三割!? それ“軽くおいた”じゃなくない!?」


「だから戻る」


 ちびなちの声は、はっきりしていた。


 その瞬間、ルシアスは迷いなく言った。


「――じゃあ、支度するか」


 指揮官の声だった。


「対処でき次第、地球へ戻る予定だ」


 そのとき、背後で機械的な通信音が鳴る。


『NUSA。エナジーの動きはこちらで監視します』


 無機質な声が響く。


「何かあったら、すぐに連絡を」


『こちらから二名、団員を同行させます』


 転移装置の光が揺らめく。


 現れたのは、がっしりとした男と、冷静な瞳の少女だった。


「ラオウだ。よろしく」


「ミノリです。よろしくお願いします」


「よろしくな」


 ちびなちが小さく頷く。


 空気が一気に引き締まった。

ここから、物語のスケールが少し広がります。


ブレイズ王。

エクリプス。

NUSA。


それぞれが“正しい”と思って動いている。


だからこそ、危うい。


次話から、メモリス側の空気が変わっていきます。


どうぞお楽しみに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ