エピローグ
――……
それからどうなったかというと、女神様は復帰して、私は書類整理の仕事へと戻った。
女神様とラファエラ様は迷惑かけたお詫びと長期の休暇をくれた。
そして、私は今ビーチでバカンスをしていた。
パラソルの下、椅子に寝転がり、ジュースを飲む。
最高だ。
そんな中、電話がかかってくる。
「やっほー、楽しんでる!ルルアだけど!」
「女神様!?何か御用ですか!?」
「いやいや、そんな畏まらなくて大丈夫だよ。サフィちゃんも一時女神だったんだし。ただどうしてるかなーって電話しただけ!」
「そ、そうですか。もらった休暇を楽しんでますよ。」
「それは良かった。それはそうとさ、相談なんだけど、女神補佐やらない?」
「え!?」
「いやー、女神経験者の天使なんてさ、普通いないし、ラファエラだけじゃなくて、サフィちゃんがいたらもっと助かるかなって、どう?お給料弾むよ!」
「えーと。」
女神補佐、か。
書類整理の今よりお給料はいいんだろうけど。
......。
普通断る天使はいないだろう。
しかし、
「誘ってもらえて光栄ですが、やめときます。私は気楽に書類整理してる方があってますから。」
そう断った。
「そっか。残念。バカンス邪魔してごめんね!楽しんで!じゃあね!」
そう言うと電話が切れた。
私は携帯をしまって、サングラスをかけ、椅子に寝転がる。
バカンスは始まったばかりだ。




