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ヒミコの2Pキャラ? ヒミココ(卑弥弓呼、卑彌弓呼)狗奴国の男王

いわゆる魏志倭人伝にあるヒミコ(邪馬台国の卑弥呼という言葉が嫌いなのでなるべく使いたく無い……)は、南の狗奴国の男王、卑弥弓呼、卑彌弓呼と不仲であり戦争したとある。


女王ヒミコと対立した男王が「ヒミココorヒミクコ」って2Pキャラみたいな名前。もう卑弥呼を紫色とか緑色にした様な人物にしか思い付かない。というよりも、このヒミココって魏志倭人伝を書いている人がぱっと思い付いて適当に書いた架空の人物では? という気さえする。


何と言っても家臣の狗古智卑狗、ククチヒコ・クコチヒク(最近はF○Oにも出て来るらしいが)が熊本の菊池郡の人物であるという説が根強く、後の時代に菊池氏という豪族が活躍するのに対して、ヒミクコ・ヒミココの伝説ってあんまり聞かない気がする。それに対してヒミコの方は大和朝廷にも土蜘蛛の女王の伝説や福岡県みやま市瀬高町女王塚(蜘蛛塚)の伝説も残るのに対して、ヒミココって何か日本国内側伝承って、あるのかな?


スサノオ三人目の候補

書いている人間は違うのですが古くから根強くある、ヒミコが天照大神のモデルであるという説を信奉する人々にとっては、アマテラス同様にスサノオの候補も探したくなる訳です。


で、ヒミコ=天照であった場合に真っ先にスサノオ候補にされてしまうのが、ヒミコを補佐する男でその次の候補が以前に書いた、金印の漢委奴国王の次の時代に活躍し中国歴史書に最初に個人名が記される日本男性、倭国王・師升等(すいしょうとう)です。等は複数である説と個人名である説があります。


で、スサノオモデル三人目の候補としてこのヒミコと争った狗奴国男王・ヒミココという説が根強くあるようですが、書いている人間は上の二説に比べると、それは薄いのではないかなと思っています。


補佐する男性が弟だからとか、師升がシャイシェン、シューシャン、スサノオ、バンザーイ! みたいにダジャレでなんとかなるのに対して、ヒミココはヒミコと争ったという以外にスサノオを匂わす部分がほぼ無い気がする。でもこの三人の事績を合体させると、なんとなくスサノオになってしまうという謎。


師升等    名前→スサノオ

倭人伝弟   地位→弟で補佐する立場

卑弥弓呼   対立→ヒミコと不仲で戦争

三人を合算すると何故かスサノオの事績に似ている……




狗奴国と奴国の関係

いわゆる魏志倭人伝には伊都国やマツロ国などのメジャー人気国の他に「その余の旁国」という魔境があって、その国々が一体どこを指すのか? という事が人によって完全に違います。それらの国々を列挙すると


斯馬国・巳百支国・伊邪国・都支国・弥奴国・好古都国・不呼国・姐奴国・対蘇国・蘇奴国・呼邑国・華奴蘇奴国・鬼国・為吾国・鬼奴国・邪馬国・躬臣国・巴利国・支惟国・烏奴国・()()(魏志倭人伝・弥生ミュージアム)


という事らしいのですが、良く指摘される事に「金印のナ国」と合わせて南にも倭のナ国が二つある! とかなんか奴の字が含まれる国が多過ぎとか、とにかく奴国だらけになっています。これはそもそも中国が当時の倭国日本を低く見ていて、奴という卑字を好んで使っただけという説が主流ですが、少数の意見として狗奴国と奴国がなんらかの関係があるという説もあるようです。


女王国連合に含まれる奴国と、後に対立する狗奴国がもし関係するとしたら、なかなかドラマチックな事だと思います。また狗奴国が大和朝廷の前身であるみたいな説もある様ですが、書いている人間は両者は無関係だと思っています。

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