まぎらわしい!? 熊本県・山都町の成り立ち。
熊本県玉名にある謎のトンネル、トンカラリンと共に熊本が邪馬台国と誤認されてしまう紛らわしい場所ナンバーワン等と言われているのが、同県の「山都町」です。
ぱっと地図を見ただけでかなりインパクトがあり、すわっ邪馬台国を発見した!! と思い込む人も居るとか居ないとか。まあ山門だとか日本各地にもともと山に囲まれていたり、山々の入口だったりする場所に山の字が付く場所が多く、それが皆安易にイコール邪馬台国とは結び付ける事は出来ない訳です。難しいので一切踏み込まないですが、そもそも邪馬台国自体、何と読むか分からないし当てる字ですら人によってまったく違う字を使う訳です。
で、熊本県の山都町自体はなんと2005年に上益城郡矢部町、清和村、阿蘇郡蘇陽町が合併して誕生したと堂々と書かれてある。つまり新しい地名という事ですね。だから当然邪馬台国とは1ミリも関係無い。元々邪馬台国の伝承とかがあって後にちなんで名付けられたのとは違う、女王塚(蜘蛛塚)のある、みやまや山門とはかなり違う訳です。
謎のトンネル・トンカラリンを潜り辿り着いた謎のミヤコ、山都……というといかにも謎がありそうで、実は全然時代の違う物を強引に結び付けただけという事です。
そして山都という名前自体はなんと公募で決まったそうです……その理由も堂々と書かれていて、
「山の都として栄えるように。山を三と読替え、3町村が栄えるという意味も含む。大和朝廷の「やまと」と同じ響きなので。」wikipedia
という事の様です。邪馬台国のヤマトでは無く、大和朝廷のヤマトでした。その山都町を東に進むと奇遇にも……というか命名の参考になっただろう、神秘的な高千穂峡があり、さらに東に行けば天岩戸神社もあります。だから山都町という命名はピッタリな良い町名ですね。でも邪馬台国とは関係無い。まあ邪馬台国が東遷したとか言う人には関係あるのかも知れませんが。
それと佐賀にも大和町があり、その町も近代に合併して出来た様で、命名理由は「和を大事にする」という意味で大和と命名された模様。
ネット大和町 出典:大和町史P.614
昭和28年の町村合併促進法に基づいて、昭和30年4月16日隣接している春日、川上、松梅の3村が合併し大和村として発足した。旧三村大和の精神を基調とした住民の福祉を増進するのがねらいで命名された。昭和34年1月1日町制施行により大和町と改称した。
弥生時代をモチーフにした異世界ファンタジーを書いております。
シリーズ化してるので是非読んでみて下さい!




