2/3
何処だ?
気がつくと俺以外は何も無い真っ白な空間に立っていた。
俺は何でこんな場所に居るのか思い出そうとして諦めた。
自分が誰なのかもわからない。
『よぉ、どんな気分だ?』
急に背後から声を掛けられて俺は振り返った。
声からして男だろう、俺は1人じゃなかったという安堵感から
声を掛けてきた人物を見て固まった。
ソコに居たのは真っ黒い影のようなモノだった。
とうてい人には見えないソレが俺の目の前に居た。
『自分が誰で、何で此処に居るのかわからないってツラだな。』
何でそんな事を知っているんだ?
『俺はお前に理由を思い出させてやりに来たんだ。』
そう言って影は俺に向って手を突き出す。
そして俺はようやく理解した。
俺は死んだんだ・・・
この作品も大学への提出用に書いた作品です。
私にとっての死後の世界を書いてみました。