第6話 弁当は1人で食べます、はい。
是非読んで下さいね( *´꒳`*)
「キーンコーンカーンコーン。」
チャイムが鳴った。昼休みのチャイムだ。
俺は、誰よりも早く席を立ち足早に教室を出た。いや、少し違う。"出ようとした"が正解だろう。席を立った瞬間が最後、佐々山に手首を握られそのまま席に座らされた。合気道の達人か何かなのかこいつは?
「逃げるな。」
だからその笑顔で言うのをやめろ。
「そうだぞ、逃げるなよー。」
肩に手を置き諦めろと言わんばかりの顔で綾人が言ってきた。
「で、何したの須藤君?」
「だから、本当に何もしてないって。」
「何もしてないなら赤宮さん、あんな態度とらないでし ょ。」
そんな事言われても、こっちがあんな態度をとられた理由を知りたいぐらいだ。
「まぁまぁ一花、文哉も男だからさ…。そういう事だろ きっと?」
「あぁそういう事ね多分。」
どういう事だ全く。あとニヤついたこいつらの顔が腹立つ。
「そろそろ、昼食べたいんだけど。」
「ああ、そうね。ごめんなさい引き止めて。」
教室から逃げる必要も無くなったので、このまま教室で食べることにした。
読んで下さいましてありがとうございました。