表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

博士と助手シリーズ

勘違いな博士と助手の話

作者: 御厨カイト


「うぅー、なんか今日もやる気が出ない~。」


僕と博士しかいない研究室では、今日も博士の情けない声が響く。


「もう今日は実験したくないな。」


「そんなこと言っても、しないといけませんよ。」


「それでも嫌だー。」


うーん……、どうしたものか。

ここまで駄々をこねる博士も中々に珍しい。

……今日ぐらい、いっか。



「それでしたら、博士、今日はもう実験をお休みにして、気分転換にお出かけしませんか?散歩でもしてリフレッシュしましょう?」


「えっ!いいのか?」


「えぇ、今日ぐらいお休みにしても良いでしょう。」


「そうか、分かった!それじゃあ、ちょっと準備をしてくる!」


「あ、はい、分かりました。」


博士はヒュンッと他の部屋に向かっていった。


それにしても、準備……?





数十分後




「お、お待たせしたな。」


「ホントですよ、博士。何をそんなに準備を……」


「ど、どうだ、助手君、似合っているか?」


驚いた。

博士は思いっきり、よそ行き服に着替えていた。


「あ、いや、博士……、散歩をするだけなのでそこまで着替えなくても良かったんですけど……」


「えっ……」


「……」


「……」


「い、いやー、その服、凄く似合っていますね。とても可愛いですよ!」


「……ホントか?」


「えぇ、本当ですとも!そんな可愛い博士の隣を歩けて、僕は幸せですね。」


「そうか、それなら良かった。」


博士は僕の腕をパシパシと軽く叩きながら、そう言う。


「……今日はカラオケに行きたい。」


「分かりました。カラオケに行きましょう。博士の歌聴くのが楽しみです。ほかに行きたい場所、ありますか。」


「買い物にも行きたい。」


「えぇ、行きましょう。今日は博士に付き合いますよ。」


「当たり前だろう。今日は君をへとへとになるまで付き合わせてやるからな。」


「……そ、それはお手柔らかに。」



そうして、僕たちは今日1日を珍しく、買い物に費やした。

……まさか、本当にクタクタになるまで連れまわされるとは。







皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「勘違いな博士と助手の話」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ