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ハヤブサトテガミ  作者: とべる
7/15

カイロ

あれから約5年。もうりなちゃんとは会ってない。藤島とも会うことのないまま一人暮らしのため引っ越しした。

ああ、りなちゃんと出会わなければ。そんなことを思い職場に積まれた大量の資料に目をやる。まったくやる気が起きない。

「先輩。」

後ろから声がした。振り返ると後輩の女の子がいた。最近気になっているひとつ下の女性だ。

「元気ないですよ?大丈夫ですか?」

「あ、ああ。」

急に気になる女性から声を掛けられて何も答えられなかった。

「あ、最近冷えてきましたもんね。」

「そ、そうだね。」

「はい!」

女性が何か手渡してきた。

それは真っ白い袋。カイロだった。

「え?」

「あげますね。」

そう言って女性は自分の持ち場に戻っていた。

おれの心臓の鼓動が止まらない。このどきどきは五年ぶりだ。

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